松本清張生誕100年

スカパーの日本映画専門チャンネルで松本清張特集やっています。HD放送で、未ビデオ化作品も放映とあって、とりあえず全部チェックしてます。古いドラマは、重厚なドラマを楽しめるだけでなく、昭和30年代当時の習俗を知る意味でも面白みがあります。

危険な女」は原作の「地方紙を買う女」がすごく良いのですが(宮部みゆき選の短編集がお買い得でおおすすめ)、芦田伸介があまりに若くてそっちの方が驚きでした。「けものみち」はちょっと前に米倉涼子が主演して評判になりましたけど、池内淳子主演の映画のほうも全く古さを感じさせないというか、どちらかというとこちらの方がかなり色気があると思います。「点と線」も、最近たけしが主演でテレビでやってますが、あれは余計な(というか意味ない)戦争体験のエピソードなんか付け加えて最悪でしたが、これも1958年版のほうが圧倒的に出来がいいと思います。

今回ヒットだったのは「黒い画集 あるサラリーマンの証言」。半世紀前の40代ってのはいまの50代後半ぐらいの精神年齢なんだなと、昔が老けていたのか、今が幼いのか、同じ国とは思えない感じです。

ということで、今年は松本清張生誕100年。

週末、自宅の近所にある世田谷文学館の清張展にもいってきました。本関係の仕事をしていますが、はっきりってブンガクには興味はないです(つまらない)。ただ、近代作家の書斎や生原稿は非常に興味があって、たまに足を運びます。去年も宮脇俊三展などはよかったです(この人は有名な編集者でもあるし)。

当時の作家の知的生産の現場を見るというのは非常に面白いですね。どうやって取材メモをとっていたのかとか、どういうペンを使っていたのかとか。ちなみに清張については、小倉にある清張記念館には高井戸にあった清張の書斎をそっくりそのまま移築してあって、これは見応えというか迫力があります。

1970〜80年代ぐらいの書斎って、じいさんの書斎という感じで、使われている文房具など見ているとなんだか懐かしいのですが、現代は書斎って実空間的にはもうほとんど存在しなくって(書斎を持とうなんて思う人少ないと思うけどどうなんだろう)、実際優れた人ほど知的生産はノートパソコン1台だったりするわけで、将来記念館作っても見栄えがしないだろうなぁ、なんて思いました。

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starドラマのもやもやは解消されなかったけれど

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「空飛ぶタイヤ」

wowowの連続ドラマW。第3弾にして頑張ってると思います。

最初、タイトルだけ横目でみて、また期待薄だなと思っていたら(第1弾、2弾とも残念だったので)、結構しっかりした作りの社会派企業ドラマでした。日本のHD放送のドラマは映像がピカピカしすぎて目が痛いのですが、これも落ち着いた映像で好きな感じです。

原作小説があるらしいのですが読んでません。原案は、どうみても三菱ふそうのトラック脱輪事故なので、こういうドラマは地上派では無理でしょうね。そういう意味でもwowowオリジナルでやる価値が高いんじゃないでしょうか。こういうのをもっとどんどん作って欲しいです。

しかし、タイトルが失敗していると思いました。「脱輪」とか「隠蔽工作」とか「リコール」とか、それこそ第1弾、2弾のようなストレートで堅めのタイトルのほうが良かったんじゃないかなぁ。「空飛ぶ」って、なんとなくメルヘンチックな感じがします。それに、なんとなく被害者をないがしろにした表現のような気も。自分だけか。

リコール隠しで、事故原因を運送会社の車両不良にしようとする大企業自動車メーカーと、事故で主要取引先から取引停止を次々に宣告され、必死になって対応する中小企業の運送会社社長。当然後者にシンパシーを感じつつ見ているわけですが、大きな組織で働く(というか政治活動している)社員の気持ちも理解できるしで、まぁいろいろ考えさえてくれるいいドラマだと思います。

つい最近も銀行を回ってきたので、資金繰りに奔走する仲村トオル演じる赤松社長を見ていると、同年配だし人ごとじゃありません。超リアルです。その赤松社長夫人役の戸田菜穂さん。彼女は最近奥さん役が多い気がするのですが、いい感じ。

空飛ぶタイヤ

【読んだ】「検索は、するな」

検索は、するな。安田 佳生

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さっき萩原から見本をもらいました。彼の最新の仕事(カバーデザイン)です。
安田社長の本は全部買っていますが、まさか見本誌で読めるとは。

あぁ、紙もデザインもやりたい放題?(笑)

見てると最近また新規取引先が増えています。売れっ子っていうのは、やっぱりほっといても客がどんどんやってきますね。他の社員も見習って売れっ子になってください。

以上、この記事は半分は自社宣伝でした。