今年前半のまとめはこちら。

前半は舵の切り替えを決意して動いたため事件、事故多発で書くことも多かったのですが、後半はその流れからの大掛かりなプロジェクトも端緒についたばかりで、まとめて報告できる成果が少なく面白みのない内容です(そう意図して活動していたので当然なのですが)。

実はこの記事も書き始めて1周間近く書いては消してを繰り返していて、途中アップするのも止めようかとも思ったのですが、障害が多い書き物、考え事の先に本当の展望が開けると考えなんとかまとめてみました。

7月

・通勤用の車を買い換えた

1年ぐらい口説かれていて、途中からトヨタの営業の真髄を見てみたい気持ちも出てきて付き合っていました。今年後半は営業面でいくつか新機軸を展開していますが、このトヨタ販売店の接客からパクったものを活かしています。

いろいろ聞かれるのでどの車種か報告するとクラウン アスリートです。ちょっとカスタマイズしてあっておっさん車ではなくヤンキー車です。最初はちょっと乗っているのが恥ずかしかったのですが、半年経った感想は素晴らしいの一言で、熱心にすすめてくれた営業マンに感謝してます。いろいろ感じることがあったので、そのうち改めて記事にしようと思います。

8月

・第13期スタート

今期の大きなテーマの一つが自分自身のオーナーとマネジャーの分化です。去年あたりから経営者としての限界を感じていたのですが、今までその接点を「情」や「直感」だけで繋いでいたことが原因であることに気づきました。そして実は醒めた頭で商売に徹底することこそが本当の人間性に通じるということも。

それから「デジタルコンテンツ・ビジネス」について1つ決意しました。結構本質をついた気づきだったと思っています。ちなみにここで決意したことはプラットフォームビジネスをやるということです。こちらも追々書いていきます。

・インターン

当社に就職したいという地方大学の学生からコンタクトがあり夏休み期間中にインターンとして就業してもらいました。いま最若手の梶川くんも、もともと中途採用枠に応募してきた新卒学生でしたし、これからは熱意ある学生の新卒採用のためにも「通年採用」の仕組みを構築するべきと考えています。その前に当社のマネジメント人材が間に合ってないので、そのための人材採用が先決の優先課題です。

9月

・金風舎企画コンテスト

金風舎企画コンテスト。今年は1月2日に「Kindle読書術」が日替わりセールになって以来、合計4冊もAmazonのセールにエントリーしました。「御社のアイテムは売れてますね。」と、直接連絡もあって電子書籍関連事業は大きな実績を作れたと考えています。

企画コンテンストのアイテムはすでに2冊出ていますが、これから春先にかけて出版ラッシュです。全部出揃ったところで出版パーティー・イベントを開催しようと考えています。

 

・社員研修

これまでも社員研修的な取り組みは行ってきましたが、本格的に1日潰してやるのは初めてでした。12年分の振り返りから今後の展望を説明する機会を作りました。

今年は社内が若返ったこともあって今まで以上に育成に力を入れています。こういうことは、わざわざ時間をとってお金をかけてやることに意味があります。

10月

・「一式製作所 ISSHIKI」スタート

「一式製作所 ISSHIKI」をスタートさせました。これは当社の本作りサービス(編集製作、デザイン)を集約させたサービス名であり、プロジェクトチーム名です。

他にも出版レーベル名であり企画出版ユニットである「金風舎」や、新たな特殊ユニットも結成しています。実はすべて昨年末に企画していたものです。

いままで社内のチーム名は、ナントカ事業部のように呼称していましたが、響きも古臭いし、そこからイメージされる縦割り組織自体がこれからの企業経営の実態にそぐわないと考えました。そして、いずれも将来的に権限委譲を前提とした多角化経営の土壌形成を意図しています。

ISSHIKIについては最初からキャラクターを準備して営業活動させています。これも実現までに構想から1年経ってます。

ブログの方は御苑ランチマップを作るために毎週更新しています。

実はこのブログやツイッターを使った営業展開が、今後の事業計画の中で大きな意味を持つ実績に繋がると考えています。ちなみに効果は絶大です。

11月

・金風舎企画コンテスト in 大阪

9月に開催した企画コンテストを大阪でも開催したものです。趣旨としてはボーンデジタル出版の実践として同じものですが、若干手法が東京とは異なります。

それと次に紹介するニューズプロジェクトとともに、自分自身の長期ミッションである地域の方々と一緒に仕事をすることが目的なので、この大阪版は継続して続けていこうと考えています。

・「ニューズブック」プロジェクトスタート

ものすごくあっさりとそれも初めてこのブログで紹介しますが、構想準備に2年もかかっている自分史上最大のプロジェクトです。

ニューズブックロゴ

「地域の良質なコンテンツを全国に届ける」というコンセプトで、全国の新聞社の良質なコンテンツをボーンデジタル電子書籍コンテンツとして、学研グループの電子出版専門会社ブックビヨンド社を通じて主要電子書店で販売展開する取り組みです。

この2年間、ブックビヨンド社の織田社長や、各新聞社デジタル部門の部長さんたちと話を続けてきて思うことは、初期的には電子書籍を作って売ることを目的としたプロジェクトですが、そこにとどまるものではないということです。

また、この事業開発のために協力を仰いだローカルメディアラボ社の牛島さんとは、この2年それぞれの出自である新聞、出版業界を起点としたデジタルコンテンツの展望について語ることができました。来年はその現場最前線の視点から、まだ全貌が見えない新たな価値創造を目指します。

12月

・コンテンツマーケティング対応ユニット結成

もう長いお付き合いのレトリバーデザインの笹金さんとの共同プロジェクトです。先に紹介したISSHIKIと同じころに構想したものの、途中大きな課題に気づいてペンディングしていたのですが、先月急遽それが解決となりMTGを再開しました。

これは私の中ではボーンデジタル出版の最終形です。電子書籍、オンデマンド単行本、ウェブサイト、SNSと、読み物コンテンツの制作を出版として全体最適化させた制作サービスを展開します。出版業界向けではなく、一般個人向けに展開しますが、当初から高額サービスとして展開できるように設計をしています。


本当は今年のまとめで書くべきことが2つ残っているのですが、端緒にもつけなかったので書けません。これまでならば、そういうことを見逃せない性質でしたが、未達が少し残るぐらいのちょっと高めの目標設定になっている方が成長には丁度よいかもしれないと、良い兆候と思うことにしました。

そして最後に、これまで書いてきたまとめをすべてひっくり返すような話ですが(というよりもあまりに複雑で書けなかったのですが)、今年の最大の課題は半径1メートルの人間関係の見直しでした。

まず創業来苦労をともにしてきた取締役の二人との関係性の見直しに着手しました。これまでワンマン経営を良しとして、二人には指示にしたがってもらうことを良しとしてきましたが、今年の後半からは経営課題をともに考える立ち位置に切り替えてもらうようにお願いし、会社の未来を考える人材を増やすこと、さらに深く考えること、そのために率先垂範する立場を目指すべきことを伝えました。これからは私自身の経営者としての成長ではなく、経営陣としての成長を目指そうと考えています。

それからなんといっても夫婦関係の見直し。家内とは二十歳のころからの付き合いなので恐るべきことに四半世紀、25年も経ちました。そして人間長い年月一緒にいても分かり合えないものだということを痛感するのですが、この1年は自分の両親まで巻き込んで、新しい関係性の構築を目指しました。小難しく書いていますが、要するに社長夫人をやってくれということですね。

全員同世代ですから40代も後半になって、働き方や生き方の切り替えを要求するとはかなり酷なことをしているという自覚はありますが、終わり良ければ全て良し。来年もそうやって切り替えた先の展望の明るさを確約し、「ね、言った通りでしょ」という結果を出していくのみです。

本年もたくさんの方とお会いしていろいろな仕事をすることができました。来年は更にその機会を増やし質を高めていこうと思います。