嘘というかとらえ方を変えないといけないようです。

勝利しても奢らず慎重に気を抜くなという意味ですが、ビジネスにおいては勝ったら調子にのってどんどん勝ちに行かねばならない、とある経営コンサルタントがいっておりました。なぜならほとんど勝つことができないから。柳井社長曰く1勝9敗ですから、確かにユニクロの快進撃をみていたらその通りだろうと思いますね。

今日、古屋から6月の速報があがってきましたが、出版事業部が奇跡のV字回復を一ヶ月前倒しで達成。2月に萩原とこのままだとヤバイよねと話していたのが1年ぐらい前の感じです。

そのときに熟読していた松下幸之助の不況の心得、再掲しておきます。

第一条 「不況またよし」と考える
不況に直面して、ただ困ったと右往左往していないか。不況こそ改善へのチャンスであると考える前向きの発想から、新たな道もひらけてくる。

第二条 原点に返って、志を堅持する
ともすれば厳しさに流されて判断を誤りやすい不況こそ、
改めて原点に返り、基本の方針に照らして進むべき道を見定めよう。
そこから正しい判断も生まれ、断固といた不況克服の勇気と力が湧いてくる。

第三条 再点検して、自らの力を正しくつかむ
ふだんより冷静で念入りな自己評価を行い、自分の実力、会社の経営力を正しくつかみたい。
誤った評価が破綻を招くのである。

第四条 不撤退の覚悟で取り組む
なんとしてもこの困難を突破するのだという強い執念と勇気が思いがけない大きな力を生み出す。不況を発展に変える原動力は烈々たる気迫である。

第五条 旧来の習慣、慣行、常識を打ち破る
非常時ともいえる不況期は、過去の経験則だけでものを考え行動してもうまくは いかない。
これまでの当然のこととしてきた習慣や商売の仕方を、徹底的に見直したい。

第六条 時には一服して待つ
あせってはならない。無理や無茶をすれば、深みにはまるばかりである。無理をせず、力を養おうと考えて、ちょっと一服しよう。そう腹を据えれば、痛手も少なくなる。終わらない不況はないのである。

第七条 人材育成に力を注ぐ
「苦労は買ってでもせよ」というが、不況とはその貴重な苦労が買わずとも目の前にあるときである。不況のときには出来ない人材育成の絶好の機会としたい。

第八条 「責任は我にあり」の自覚を
業績低下を不況のせいにしてはいないか。どんな場合でも、やり方いかんで発展の道はある。
うまくいかないのは、自らのやり方に的を得ないところがあるからである。

第九条 打てば響く組織づくりを進める
外部環境の変化に対する敏感な対応は、よい情報も社員からどんどん上がってくる、お互いの意思が縦横に通いあう風通しのよい組織であってこそ可能となる。

第十条 日頃からなすべきをなしておく
不況時は特に、品質、価格、サービスが吟味される。
その吟味に耐えられるように、日ごろからなすべきことをなしていくことが必要である。

本当にこの通りだなと思いました。特に組織改革と人材育成。たった数ヶ月ですが、もう見違えるほど変わりました(そう変えたんだけどね)。それに社員の成長著しいことこの上ない。それぞれ新しい仕事の進め方をマスターして、今まで以上に成果を上げられるようになっていると思います。一人当たりの生産性は着実に上がりました。

さらに、一気に新規取引先が増え、かねてより希望していた大手からの引き合いも出てきたので、出版事業部は着実に1つ上のステージに上がったと思います。ということで、ここで安心して気を緩めずに、さらに貪欲に営業を強化して価値ある仕事を増やして欲しいと思います(萩原さん、どんどん攻めてください)。

ということで出版事業部の目標達成の願掛けでやっていた5月15日以来の断酒を終えることにしました。ビールのおいしい季節に間に合ってよかった!ちなみに酒をたったお陰で、何もしてないのに減量しました。ついでに先日の健康診断でも「まったく問題ありません」との結果。素晴らしいオマケがつきましたよ。

ちなみにこれは景気回復とは全く無関係と思っています。新聞を読んでいると、景気は底を打ったとか、秋からは回復基調だとか、まるで見てきたかのように語っていますが、どうして100年に一度のことなのにそういう予測が立てられるのか私にはサッパリわかりません。こういう報道は、日経平均が1万円突破!みたいな記事と変わらないでしょう。今日はもう9700円に下がってますんで。

今までとは違うやり方か、まるで新しいことをやらない限り×、まずは出版事業部を改革したので、次はメディア事業部で新しいことに取り組みます。