1.お客様に
2.自社の商品を
3.提供できる仕組みと組織があり
4.それを維持する資金を確保できる

この順番の回転が事業の本質だと考えますが、その事業を開発するとなると、

1.予算を確保して
2.仕組みと組織を作り
3.そのチームが自社商品を開発し
4.お客様に提供していく

という順番を辿るのが一般的で、これは開発失敗に至る典型的な方程式だと思います。上手くいかないので人を変えたり、予算を増やしたり、商品を変えてみたりしますが、残念ながら失敗を重ねてしまいます。

失敗の要因は単純明快で、お客様を満足させていないためです。そうなる前に収益の辻褄を合わせようとする圧力が非常に大きく、そこに耐えられないのです。零細企業が新規サービスの開発に成功しやすいのは、規模が小さいため小回りが利き継続がしやすいということもありますが、なにより社長が独裁で採算度外視でトコトンお客さんのためにやれる場合が多いからです。

では大企業ではどうなのか。きっとやれる方法があると思っています。なぜならば、お客様との関係を含め行き着くところ最後は人間関係。それは大企業だろうが零細企業だろうが同じだからです。式が複雑ですが、一つひとつ解いていけば必ず正解にたどり着くはずです。

またその式を一生懸命解こうと一緒に汗を流し骨を折ってくれる人が大企業にもいます。信用できる人です。