社長室は廃止しました。あれはダメです。前回の事務所で最後の方は社長室を作っていたのですが、あれが会社を決定的にダメにしたと思っています。社長室を作って引きこもってしまうと会社はお終いだと思います。

一昨日読んだゲーム会社の社長さんの本で、頭を切り換える簡単な方法として場所を変えるのが一番だと言っておられて、本当にそうだと思いました。私も事務所での打合せは内部や外部協力スタッフの方をメインにと考えており、クライアントの方で新宿まで来て頂いても、わざわざ駅前の喫茶店でやっていることがありますが、それは場所を変えて頭の切り替えが容易にしようとの魂胆でした。

長期プロジェクトの場合で先方から出向きますよと仰ってくださる方もいらっしゃいますが、やっぱり私の方から出向くようにしています。出向いて先方の玄関でスイッチを切り替えるのが楽しいです。道場破りとはいいませんが「頼もう」と挨拶するお侍さんの気分です。時代劇の見過ぎです。

先日、この事務所にきて初めて席替えをして、今は事務所の一番端っこに座っています。しかしここも居心地が非常に悪いです。外にでてお客さんの所に行かない社長はダメ社長だと思っているので1時間も座っていると罪悪感が生まれてくるためです。

というわけで一番居心地がいいのは、やっぱり商談でお客様の所に行っているときと、企画の打合せで喫茶店にいるときですね。ちなみに参考図書を読んだり、書類を作ったりするためにも同じく喫茶店に出向いていますが、経営のことと、企画のことを考えるときは必ずお店を変えるようにしています。

 それでもスイッチが切り替わらないときもありますが、そういうときはホテルのラウンジに行って1000円ほど払って、ただでは出ないようにと追い込むようにしています。
今後も事務所は増床して果てはビルを建てたいと思っているのですが、それでも社長室は作らないでしょう。