来月もハブメディア会議を開催します。

前回とても残念だったこともあり、河野さんに丸投げせずにきちんとコミットしなければと反省しました。次回も新たな社外参加者の申し込みがあったようで、毎回社外からの参加があることは大変ありがたいことです。

このハブメディアの会議をオープンにしている理由なんですが、コミュニケーションを軸にしては、河野さんほど上手く説明できないので、いち経営者として社員たるプレイヤーに何を望んでいるのかという観点から話をしたいと思います。

まず、もともと社員の企画力を向上させることを目的の1つに据えている会議なので、社外の多くの方の意見を聞くことによって、視野が広がる機会にして欲しいと願っています。それによって、なんだたいしたことないな、と尊大で自信過剰になってもらうのは困りますが、過度に謙遜、卑屈な、いわゆる雛鳥体質な社員のままではもっと困ります。

世の中スゴイ人もたくさんいるけど、たいしたことない人もたくさんいるんだ、と分かれば、どんな人とも安定したコミュニケーションがとれるようになるはずで、新人のころから社外の人と接することで、人間関係のバランスをとれるようになって欲しいという考えです。そうやって自分を客観的にポジショニングできれば、あとは人よりも5%程度多く努力をすれば、きっと楽に生きていけると思いますし、かつそういう人が増えていけば、我が国もこの先、正常に発展していくことでしょう。

それから、もっとも大きな理由ですが、企画は、それを「実現したもの」が勝ちと考えているためです。裏返せば、プロデューサーとしてもっとも恥ずべき態度は、「あれって俺の企画だったんだよね」ということですね。いますよね、いつも話は勝った話ばかりなんだけど、実績は?って人が。

定型な商品を販売する会社と違って、様々な形のデザインを開発販売することになるメディア企業を目指す以上、全ての社員にはきちんとした実務家としての気構えを持って欲しいと願っています。前回、企画会議に参加する心構えみたいなものを語りましたが、もっとも重要なことは、その企画会議が終わった瞬間から何を実行するのかということだと思うのですよ。

企画会議でも、最初は、さすが誰それさんは冴えてるねと言われていたとしても、何の実行も伴わないのであれば、そのうち、あの人って重箱の隅つついてばっかだよね。といわれるに決まってます。特に若者は経験値や実行力が足りない分、その有り余ったパワーを論評批判に向けがちですから(要するに頭でっかち)。

だから、この企画は自分がなんとしてでも実現するだという信念をもってして取り組んでいれば、企画会議でどんなにアイデアを開陳したとしても、あとから追っかけて真似た企画をやってくる人間がいたとしても大丈夫でしょう。

そもそも類似商品なんて世にたくさんあるわけで、いずれ競争になるのは明白のこと。だったらその最初から全力投球しておこうようとということですね。

かくいう自分も、もう立派な中年ですけど、こんなにブログで偉そうに吠えてると、なんだ偉そうに言ってるけどそんなもんか、というような声がいつも聞こえきていて(心の中で)、必死ですね。

これって(ついでの話にして申し訳ないんですが)、どうしていろいろなコンサルタントがいる中で、私が河野さんにアドバイザーをお願いしたのかと言う話にも繋がるのですが、それは河野さんが、常にご自身でメディアを実践されているからなんですね。ネットってブログだけ読んでれば本当に立派なことを仰ってる人ってたくさんいるんですが、実践されている(いや、できている)人はまだまだ少ないと感じます。

ちなみに、会計参与をお願いしている先生も、単に税理士だけでなく、税理士法人を経営されておられるからであって、実務家なんですよね。そうじゃないと本当の経営は教えられないと思いますから。

この先、プロフェッショナルな人々がどんどんブログを始める時代になってくると思います。そうなってくると単なる批評家は一掃されるでしょうけど、そういう時代にプロデューサーになろうというならば、誰よりも実務家としての能力を問われると考えています。

と、そういうこともあって、当社のハブメディア会議については、参加者であれば、社外の方であってもアイデアを開陳することには何の問題もないですし、広く衆知を結集できるまたとない機会だと思います(そうしなければ)。

あ、読み返したらたった一つの理由になってないや(笑)