首が飛ぶ

貴人点という、貴人さんにお茶を差し上げるお点前があります。貴人とは、官位のある高貴なお方、すなわち貴族の方々のことです。天目茶碗を貴人台に乗せて点前をするのですが、安定が悪いというか、平行に置くには気をつけないとならない茶碗。ふとしたはずみで茶筅がコロコロと落ちてしまいました。

(ありえない痛恨のミス!)

と思ったら、すかさず「貴人さんの前で落としたりしたら首が飛ぶわよ」と先生。

確かに。実際、利休の高弟、山上宗二なんて、秀吉にちょっと気にくわないからと耳鼻そがれて簡単に打ち首になってるし。貴人さんが信長だったりした日にはもうねえ。やばいよね。

今では日常生活で、そういった生死をかけた緊張感って、よほどのことがない限りありえないわけだけど、もしかすると強烈なプレッシャーを跳ね返す、いや受け流すか、まだ自分にはよくわからないけれど、そういった強靱な精神力が現代の日本では損なわれてしまったものなんじゃないかなぁ、なんてふと思いました。

ほんの一瞬、精神修養の厳しさの向こうにある面白さというかそういうものがチラッと見えた気がします(いや、まだ全然修行中なんだけど)。ダイエットや健康を極めだしたら楽しくてやめられないみたいな感じか。よくわからないけど、この先、かなり役立ちそうな気がしてます。

直心是道場

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