8月末、先生にお茶事を開いて頂けることになりました。これまで大寄せ茶会といって、大勢の方が一堂に会する茶会には参加したことがあるのですがお茶事は初めてです。茶事というのは細切れで学んでいることを時系列に、そして体系的に体験することができる貴重な機会で、いつかはと思っていたので大変ありがたい機会です。

年初からこのお茶事の話があって、最初は高級料亭で開催という話しで、ひとまず予算は度外視して参加を決め楽しみにしていたのですが、時節柄皆さん財布の紐も固めで参加者が集まらずということで、稽古場での開催とになりました。

それで皆さんそれぞれ役回りを持った上で、稽古の一環として参加することになったのですが、初めての茶事、次客ぐらいでのんびり見学しながら楽しませて頂こうぐらいに考えていたら、「香月さん、あなた30日の茶事は亭主をやっていただきますから。亭主ってご存じ?」「よく存じ上げておりますがっ。え、あ、えぇ?!」的な具合に大役を頂戴することとなりました。

覚え目出度く立派な役を仰せつかったからには頑張らないとと思っていた矢先、先週は出張で肝心のお稽古をお休みしたものだから、今週はさっそく「かわいがり(ってシゴキです)」がありました。初炭点前を連続2回に続き薄茶を1回。自分でいうのもアレですが、割とこういったシステマティックな動作を覚えるのは得意なので、汗だくになりながらも(炭点前ってほんとに暑い)なんとか第一関門クリアしました。

でも、これから毛筆で招待状である手紙をしたためたり、着物の準備をしたり、点前の練習以外にもいろいろと大変な感じです。

通常業務に加えて、SEIHAサービスの第一弾、攻城団のオープンやライブレクチャーセミナーなど、会社としても重要なイベントが控えています。

どちらのイベントも私個人として初めての試みで、残念ながら直近の収益に大きく貢献しないという点が共通していますが、新しくて多くの人にとって今すぐには真価の見えないが故、将来的に大きな儲けに繋がる仕事だと考えて取り組んでいます。そういった意味では、お茶も、遙か先の将来を見据えての精進なので、同じかもしれません。

もう完全に夏期休暇はゼロになりました。子供たちは完全母子家庭状態で、上の子供たちは「お父さんは好き勝手にやってるよね」など言っているようですが、良きパパには絶対なれないので、「ああ、そうさ、いいだろう」と、そういう父親ってのもありだと思って日々過ごしております。

2010年8月、いろいろな意味で個人的にターニングポイントです。