今期は随分と赤字を膨らませてしまいましたが、過去、現在の損失は絶対に取り戻せません。一方、未来の利益についても、この半年いろいろなプロジェクトを立ち上げましたが、休止、停滞、遅延とそれぞれ難関にぶち当たっていて、これまた儚い「夢」でしかないことも十分にあじわっているところです。

デジカルを今後10年、着実に成長し続ける組織にしたいと考えていますが、来月(今週末ですね)から取り組む活動に目鼻が付くのに4ヶ月(10月)、社員全員が効果を実感できるようになるのにさらに3ヶ月(1月)、明確に結果が現れ軌道に乗るのに1年はかかるものと想定して取り組みます。

もちろん想定よりかなり早く達成できるだろうとは考えていますが、楽観せず”最悪”成果が出るまで3年かかるぐらいの覚悟で臨み、着実に次のステージを目指すことにします。着実に次のステージにというのは、会社の生産性を向上させ、さらに新たな雇用を創出して継続して業績を伸ばすということです。

ちょっと余談ですが、国の成長戦略として起業を促すような流れがありますが私は反対ですね。反対する明確な理由は2つあって、1つは起業しようとする人間は、どこかの誰かに促されなくても勝手に起業するということと、もう1つは起業を促している人間の中には、自らは既得権益に安穏としていて(もしくは自分の仕事に都合がよくて)、若者に夢と希望という光だけを眩しくあてて、慎重に考えるべき最悪の事態という影を隠し、一方的にリスクを負わせようとする風潮があるということです。中には失敗しても若ければ再起できるなどと、他人事だからどうでもいいような発言をする人もいて、こういう風潮は過去の特攻隊と根っこは同じだと私は感じています。

背中を押されて起業するような人が成功する確率は極めて低いでしょうし、繰り返しますが起業する人間は、誰に命令されずとも勝手に起業するわけですから、ここに政策など不要だと私は考えます。それよりもたとえば公務員の雇用形態を生産性を問うものに見直す政策をとったほうが、単純に考えて日本全体の生産性が高まると思います(ので、次の選挙はそういう政策の政党に投票するでしょう)。

基本的に会社の生産性を高めることも同じで、どうやって底上げするのかということを念頭において考えています。

またまた余談ですが、今夜も恐らくサッカーの話題でツイッターあたりも盛り上がるのでしょうね。前評判では全く盛り上がっていなかったのにちょっと勝っただけで潮目が変わるという点では、ビジネスにおいても誰しもそれが成功とわかる成果を上げることは極めて重要なことだと考えています。

しかし、勝敗にこだわる経営をしていては、それは長くは続かないであろうこともちょっとわかってきました。勝敗が時の運だとするならば、組織としては、負け続けないチームを作ることが大事なのではないかと考えています。負け続けないというのは明確ではないですね。また単純に勝つチームというのも短絡的だし、そういうことで今頭の中にあるのは強いチームを作りたいということです。

さて、余談が過ぎてしまってようやく本題ですが、いまその強いチームを作るための戦略を次のように考えています。

1.強いチームを作ると決意する

→どうするか決めるところから物事が動き始めるわけで、どうするか決めた段階で成功は半分約束されたも同然と考えています。

2.エラー、凡ミスを無くす

→いま、まさにここを重点的に手を入れています。まず大事なことは混乱しない現場を作るということだと考えています。

3.各プレイヤーの仕事の成果の平均値を上げる

→全員をスタープレイヤーとして育てようと思わないことだと考えています。アベレージを上げることに集中します。

4.勝負強いプレイヤーをチームに加える

→平均的なチームというのはまじめで面白みに欠けるところがあると思います。頭が切れて、かつふざけた人を採用したいと考えています。

5.職種に応じてグループを作り明確な役割を与える

→個人が確立して小さな組織になって自律的に動き、それが連携できるようにします。

6.効果的な得点の取り方、もしくは守備をベンチから指示して動けるようにする

→ここまで到達して、はじめて練られた戦術が効果を発揮すると考えています。

過去現在の損失は絶対に取り戻せない。未来の利益は夢でしかない。

つまり落ち込まず楽観せず、日々愚直に収益を上げる策を実行あるのみです。

いまは上記の戦略を愚直に実行していきたいと考えています。