どうして独立しようと思ったときに編集者としてフリーランスを目指さず、わざわざ会社を立ち上げたのか。間違いなく、この企画会議をやりたかったというのが根っこにありますね。

もちろん都度プロジェクトチームを組んで成功したら解散!みたいなのもスマートでいいのですが、「バカそんなの儲からないだろ」、「何だコンチクショーこの石頭」的な会議は、同じ釜の飯を食う仲間で会社なればこそと思っているので、河野さんにお願いしていることも、この企画会議ができる社員をそろえたい(育てたい)という思いが背景にあります。

シンドイけどこの企画を実現させたときの充足感を考えたら、やっぱり”企画会議は楽しい”よねと、自分を励ましながら、乾いたぞうきんを絞る思いで知恵絞って取り組むようなものにしたいです。今日は、定例のメディア会議でしたが、ようやく前日に資料や議題が揃い、予定通り2時間で終えることができました。大きな前進だと思っています。

一方で社外の方々とはもの作りを楽しんでいただけるように「あ、それいいよね」「いいんじゃないやろうよ」的な”楽しい企画会議”もやっていきたいなと考えています。ということで今日は大西くん、玉造くんに同行して、SEIHAプロジェクトに興味を持っていただいている会社に、その企画会議をするつもりで伺ってきました。

これからは出版社でも企画会社でも、はいこんないいもの作りました売れましたよかったです、で終わるようなものでは足りないんじゃないかと思っていて、関係者に一緒にもの作りを楽しんでもらえるように、リードしてフォローして、そういった仕事の進め方が必要なんじゃないのかと考えています。だからやっぱりこの仕事の基本はサービス業だなと。

と同時に、いいものを作って世に広めていきたいとまっとうなことを考えておられるスポンサーが実はたくさんおられるんだなといういことも最近気づきました。そういうスポンサーのためにもキッチリ「売れるもの」を作りたいと思います。売れるものとは、読まれるもの。読みたくなるもの。

よいモノを作ると言いながら、自分たちの都合のよいモノを作っていないか、絶えず確認していきたい、そういう企画会議を社内で実現したいと思います。