ちょっと旅に出た話。取締役ランチMTGで、やっぱりデジカルとしても高級旅館路線でいきたいよねという話になって、なにかルールというかガイドラインというかそういうものを作りたいねと話をしていたら、何よりもこれだよ、と萩原さんがいいこと言ったのでメモ。

テンパってもいいけど、余裕を演じろ。

ああ、なるほど、ほんとうそう。社員の日報を見ていても、納品でテンパっている人って毎回テンパってるし、そういう人って必ず大変そうに報告してくるんだよね(で、大変なのは君だけじゃないけどねって毎回思う)。

旅館の話だけど、食事は部屋じゃなくて食堂でってことだったので、そうか安いからねと思ったら、予想に反して完全個室のお座敷で、どうするんだろうって見ていると、料理を運ぶタイミングにしても、追加でお酒を頼みたくなるときでも、こちらから大声出したりすることなく、さりげなく(わずらわしくなく)やってきたんだよね。

で、単に運んだりするだけでなく、小さな子供にも気遣って食事を調整してくれたり、料理の解説をしてくれたりで、行ったり来たりも含めてかなり大変なことだし、効率考えたら大広間に集めてまとめてってことなんだろうけど、まったく手を抜かないというか。なにより皆さんきちんと着物を着て慌ただしくなく、にこやかにやっているところに、そうかこういうところが普通の旅館と違うんだよなぁって思いました。

デジカルとしても高級旅館路線でいきたいので、かくありたいと思います。こういう話をすると、すぐに「仕組み」が無いとダメだって経営責任にすり替えられがちだけど(もちろん考えるよ)、いつも満面の笑みでとはいわないが、少なくとも必死な形相で周囲に気を遣わせるような空気を漂わせているのは現場の責任でなんとかすべきことだよね。

そういう状態だと、仕事を依頼しようと思っている社外の人には(他に頼むか)と思わせるだろうし、同僚からも(またか・・・)と思われて遠ざかってしまうだろうし。

そこで、デジカルの新路線への第一歩ということで、大変な仕事を大変と言わない、必死の形相で仕事をしないように留意する、どんなときも周囲を見渡す余裕を持とう、というようなことで、「テンパってもいいけど、余裕を演じろ」っていうのを一番目に定めたいと思います。

演じ方でいったら、誰よりも納品仕事が多い萩原さんは主演男優賞ものでしょう。って自分で言ってたけど(笑)でも、儲かる匂いがしない人ってのは、こういうところに原因があるんだろうなとも思いました。

今後もいろいろと新しいことをやっていこうと思っているけど、なによりやってる本人に「余裕」がないと始まらない。まずは演じてみようということなんだけど、これまで編集って裏方っていうイメージが強かったけど、それを接客が必要なサービス業って置き換えてみたら、いろいろなことが足りないし、またいろいろなことができると思いました。

いつもラフな格好でいいのかとか、なんで午後からのんびりやっているのかとか、今まで常識と思われていたこともいちいち疑って(単にスーツ着て9時にこいって話じゃないよ)、サービス業だったらどうなのか?っていう視点をもって望んでみたら、もっとできることも世界も広がっていいんじゃないかと考えています。

そういうこともあって編集長にあたる人々にはメディアを持って貰って顔を出して営業してもらおうと思ってブログやtwitterをやってもらっているんだけど、これについても他の社員がついてこられるように一つひとつガイドラインを作ってみようと思っています。

今日もまたブログは尻切れトンボだな。