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昨年申請していた許状をいただきました。

これは免許のような資格認定証ではなくって、ここまでの点前を先生から学ぶことを許しますよというものです。

修道のご案内 −修道課程(許状種目)と取得できる資格−

これでいくと、中級の和巾点までの許状をいただきました。まぁ、それなりの額を投資してあります。この先、どれぐらいかかるかわかりませんが、茶名を頂くまでは続けるつもりです。

もちろん許状がなくても稽古はつけていただけるので、ちょっと嗜む程度であればカルチャーセンターなどでも十分だと思いますが、一度社中にはいったらその先生が亡くなるまでは師匠を変えないというのがお約束なので、本格的にやってみたいと思うなら最初にしっかりと良い先生を探しておかないと後悔すると思います。まぁそんな本気モードの人はそういないでしょうけど。

先生も本気でやっている人には大変厳しいです。もう何十年もやっておられて茶名はもちろん准教だったりするような方でも、途中から入ってこられれば私の後輩。そういう方には、新しい社中では後輩だということで気を配り、しかしお手前では大先輩なのだから、周囲に気兼ねして簡単な稽古ばかりでは意味がない、その当たりよく考えるように、とか。先日も先生と大先輩でこういうやりとりがありました。

「どうしてそうするの?違いますよ。」
「はい、さきほど、誰それさんが、このようにしているのを見ておりまして、それでどうも間違ってしまったようです。」
「ちょっと。でも、あなたのお手前は間違っているのでしょ?」
「はい・・・。」
「先生が間違っているといっているのだから、『はい』だけでいいのです。前の方がどうなど、関係ありません。」
「はい・・・。」
「そもそも前の方が間違っている点前をしているのを見ていて、それを何も考えず真似ているのが悪いのです。」
「はい・・・。」

あとは、会話。話題の振り方。どうして人が叱られているときに、あえてそういう話をするのか、とか。とにかく、気配りについては、とても厳しいです。厳しいですが、叱られないということは、まだまだ弟子としてまったく相手にもされていないということで、「あなたも早く叱られるようになりなさい」という入門3年目です。

昨日は、予定していた仕事がなくなってしまったので、ちょっと日本橋まで出かけてお宝をみてきました。

三井記念美術館 三井家伝来 茶の湯の名品

まだまだ所作に必至で、先生の貴重なお道具を味わう余裕もなければ知識も足りませんが、ものを見ないことには始まらないので、今年は時間を見つけてお宝見物に出かけようと思っています。

あれですね。教書に出てくるような、名だたる武将や将軍が所有していた道具が伝来して、いま眼前にあるというのは迫力がありますね(って、本当のところ、まだ言われなかったら普通の茶碗にしか見えないんだけど)。