メディア事業部を立ち上げから約半年、具体的に営業を始めて最初の四半期が過ぎようとしていますが、結果としては、予想通りの苦戦を強いられています。残念ながらまだめぼしい成果は上がっていません。

が、それもこれも想定の範囲内で、上手くいかなくなってからが本番です。人間、危機的な状況に直面しないと本気になりませんからね。などと、なぜ悠長にそんなことをブログで書いていられるかというと、原因は極めて明確にわかっているからで、顧問にもかねてより指摘されていますが、腰が重すぎ、動きが遅すぎ。具体的には、考えるという名目で答え探しを続け、結局悩んでばかりいるところに原因があると考えています。

逆に言えば、ここから先は、よしやろう!と思って、ひたすら試行錯誤を繰り返す以外には道はないわけですが、これは一方の出版事業部も同じことで、春先にあれほど危機的な状況があったにも関わらず、のど元過ぎれば何とかで、今やお昼時に悠々と茶話会を開くほどにのんびりやっています。それで今度またまた厳しい状況だ〜と言っているのだから、一体全体何やっているのかねという話です(笑)

こういった状況を客観的に見ていて、どうしてみんなそう儲からないように、苦しむようにやるのか私には不思議でしょうがないのですが、まぁそれが好きなんだろうと思って自由にやってもらっています。もっと楽に仕事をしたらいいのに。

銀行の方や参与にもよく言われますが、世の中100円で仕入れて、苦労を重ねて90円で販売しちゃう人の本当に多いこと。確かに新しい社員と話をしていても一番多い質問は、「どうやって稼げばいいのか?」という話です。なにも100円を100億にしろと言う話ではないわけで、そんなに難しい話じゃないですけどね。まずは、それを101円にするには何をしたらいいのか、それを考える習慣をキッチリつけてもらおうと考えています。

稼ぎ方が分からない、例えるとエサの取り方が分からない社員を雛鳥体質っていう言葉で表現しますが、これまでそういう社員に愛想良くたくさんエサを与え続け、結局太るだけ太って飛べずに巣から落ちちゃうことのほうが多かったので、今は稼ぎ方を教えるのには獅子の子のように先に谷底に落としていく方法に切り替えました。

と、そんなことを考えていたときに掲題の本を見つけました。タレントのたむけんこと、たむらけんじ氏の本です。手にとって一気に読み終えました。考え方の9割近くが全く同じ!こんなの始めてです。ド素人っていうところが一番ピッタリきたんだと思います。

求める人材像が書いてあっていちいちごもっともと思ったけれど、まずはやっぱりなによりも妄想力ですかね。萩原ともいつもいっているけど、どんなに苦しいときでもウハウハな状態を想像できる人はいつも儲かっている気がします。

それからスピード、たむら氏もスピード至上主義って書いてましたが、私もまったく同感。というかイライラしちゃうのも同じ。あとは、朝が早いとか、よく遊ぶとか、自己投資するとか、最近、経営のABC(当たり前のことをバカになってチャンとやる)っていうのをよく聞くんですが、まぁそれと同じですね。

メディア事業部の諸君は、第1章と第4章に目を通すと開眼することが多いんじゃないかな。というか、私の考えとまったく同じなので読んでおいて欲しいと思います。なによりこの本は面白かったので損はないと思うよ。

ともかく、せっかく一緒に商売やっていくのだからキッチリ繁盛させましょうよ。
ただそれだけで十分楽しいことだと思うんだけどねぇ。

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