軍事の日本史

とても読みやすいのですが、読み進めるたび気づきを得られメモしてしまうので読み終えるのに時間がかかりました。

血湧き肉躍るような戦闘シーンは一切ありませんが、サブタイトル通りの「戦国時代のリアル」を感じられます。

30代のころまでは信長一辺倒で、次第に秀吉はすごいなと思い始め、いまとなっては家康が研究対象ですが、本書を読んで改めて秀吉の先進性や家康の哲学に学ぶところが多いことを再確認しました。

経営者になってから、なぜ戦国大名は戦ったのか、という問いがさらに深まって、最近はおおよそこういうことだったんだろうなとは理解できるようになってきていたのですが、中世からの軍事を科学的に分析し、丁寧に読み解いてあって、完全に腑に落ちました。

どうしてこういった視点で読み解くことができたのだろうと思って、あとがきを読んで「弱者視点に立った日本史」に納得しました。

よく「歴史の勉強が足りない」「近代を勉強しないから問題だ」などとマスコミで言われていますが、ずっと本当かなと思っていました。本書を読むと、そういったことを言っている人の方が勉強が足りないとわかります。なにより人間がわかってないですね。

それにしてもAmazonに戦争オタクのトンチンカンなレビューがあって、読みやすい本を作るということは、こういう人に届くようになるということですね。

そういう本を出版したいとの思いが強まってきました。