なぜ「編集とデザインで情報発信を支援する」という分かりにくい説明になってしまったのか

EMD Editorial Media Designという概念でサービスを提供しています。具体的には、本を出版するようにウェブサイトやメルマガに連載をして、まとまったら出版するという仕組みを作っています。

このEMD、作り手発想で分かりづらくて伝わらないだろうなと思いつつも、まずは共感してくれる方と一緒に仕事をしたいとの思いで掲げていましたが、本腰入れて事業化するため考えを整理しておきます。

もっと簡単に実現できると考えていた

このEMDの構想自体は10年ぐらい前から持っていて、コンピューターとネットワークがあれば簡単にできると思っていましたので、スマホが登場してSNSが普及し始めたときは好機と思ったのですが誤算がありました。

確かに書籍の制作作業はすでにデジタル化されていて、コンピュータ1つあれば良いのですが、実際に本を作って読者に届ける仕事には、当たり前ですが人が介在する必要があって、その部分を見極めるのに時間がかかりました。

また出版するためには原稿を書いてまとめたり、それを読みやすい体裁に整えたり、電子書籍や単行本に仕上げたりと、いくつかの作業を組み合わせて実現させる必要がありますが、その一つずつの作業が定形で再生産できないことに加え、この数年で流通が激変していて標準的な仕組みを見出すことに難航しました。これらはいまも大きな課題です。

そして最大の誤算は、スマホとSNSの普及で既存の本がさらに短時間で製造され拡販されるようになったことです。またSNSにのめり込むうちに、私自身がそもそも本にする必要が無いんじゃないかと、出版に疑念を抱いてしまって考えがブレてしまいました。

身に染み付いている物作り発想

「既存の書籍が短時間に沢山作られること」については、書籍のデザイン制作事業者の側面では大変有難いことなのですが、それによって人材不足など新たな経営課題を抱えるこにもなって、結果的にEMDの立ち上げが遅れる要因ともなってしまいました。

また、「ソーシャルメディア」が席巻し始めたころには、出版相談に関して「ブログで良いんじゃ無いでしょうか」などと無責任な回答をしていて、いまとなっては反省しきりですが、完全に出版の本質的な目的の見極めを怠っていました。

これらの誤算の要因は、間違いなく私が旧来の出版ビジネス、つまり本作りという物作りとして出版ビジネスを捉えられていたためで、電子出版を手がけ始めてからも紙の書籍は残ると考え実際にそうなっていると思いますが、何故に紙の単行本が残るのか、一方で本作りや出版のサービス化とはどういったものなのか、多面的な実践が不足していたと考えています。

編集とデザインで情報発信を支援する。ビジネスとして実現していきます。