先日当社の作業ミスによって印刷事故を発生させてしまいました。

ISSHIKIサービスでは、ほぼ毎日納品案件があります。数年前に案件が増大し始めた一時期、修正漏れが連続発したことがありました。同時にいわゆる働き方改革で社員の業務時間の圧縮が必要といった点からも、制作体制の見直しと作業工程の改善を実施してきました。

以来事故といえるまでの問題は発生していなかったので、今回の事故も仕組みが回っているからと多少慢心があったのかもしれない、現場の引き締めが必要だと、当初はそのように考えていました。

ところが事故原因を探ったときに、納品データ自体には問題がなかったものの、納品後に追加修正が入り、その際にデータが納品データと変わっていたということが問題であると明らかになりました。

詳細を書くと切りがありませんが、関係者に通知のないまま担当者によってデータの先祖返りが実行され、そのことに誰も気づけなかったことが原因でした。つまり結果的にデータの改竄が行われたことに、当人も含め気づけなかったというものです。

そして、なぜデータ改竄となるような作業を実施したのか、その根本的な問題から解決する必要があると考え、原因を掘り下げていく過程で、問題がすでにリードタイムに発生する制作工程管理の問題ではなく、その上位の生産工程の問題となっていること、そもそも私自身が生産の基本に関して、通り一遍の浅い知識しか持ち合わせていないことが問題の根源であり本質と気づきました。

このような機会を頂くたびに思うことは、まるでこの機会を手ぐすね引いてまっているかのように目前に読むべき本があるということです。ただ読み始めていて途中で止まっていました。まさにこのやりきっていない部分に自分自身の隙きがあったということですね。

事故の対応においては、取引先関係者の皆様には大変な負担をかけたにも関わらず、当社には修正費用の実費相当のみの負担との寛大な措置を頂きました。

今回の一件で、二度と事故を発生させないことは当然のこととして、より高い品質で納品を実施するためにも、生産工程について私自身が学び直しを実施する必要があることがわかりました。わかったので大至急取り組みます。