【読んだ】『世界の辺境とハードボイルド室町時代』

ジャケ買いしました。最近カバー加工されている本が少ないのでそれだけで目立ちます。

室町は教科書では退屈な時代ですが、現代の辺境と中世という切り口によって立体的に時代の様相をつかむことができました。辺境ライターと学者のうんちく対談という構成も面白いと思います。

江戸時代という特殊な時代を経て、その延長線上にあるのがいまの日本社会。その中世から続いてきたムラ社会が溶け始めている。

なるほど、応仁の乱後の乱世を通じてセーフティネットとしての村落共同体が生まれ、近世を通じてそれが強化され、高度経済成長で田畑を基本とする生産場所が製造業に切り替わり、そしてそのカイシャが終焉を迎えつつある。

以前も書きましたが、生産基盤が田畑からそうじゃない新しいものに置き換わっているだけで、経営の基本は領国経営から変わらないと感じるのは、そういう中世末期のような混乱の様相でサバイバルを実感するからなんですね。

そう考えてみると、再び戦国のような乱世になるかどうかはわかりませんが、昨年読んだ本で「現代は維新というよりは室町末期」という話とも繋がりました。

それと去年は村について研究しようと思って、いろいろと本を読んでみたのですが、しっくりこなかった理由もわかりました。そもそもムラ社会がなくなろうとしているわけですから。

帰属意識のなかった中世の農民、現代でいえばさしずめフリーランスでしょうか。確かに最近はプロジェクトベースで仕事をしているという点でもイメージが近い気がしました。

時代は室町末期の様相。サバイバルはこれから。この先どうなっていくんでしょうね。全くわからないですが面白そうです。

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