著者は例のあの方ですよね。2012年の本で、読んだのは14年の7刷です。

記憶にある表紙なので発刊当時も目を通していると思うのですが、当時は問題意識がそこに至ってなかったんですね。関係ないやと放置していました。

本書で語られていることは「リーダーシップ」とは何かということです。書店にはリーダー本がたくさん並んでますが、なるほど確かに日本人はリーダーを役職と捉えてるなと、そしてリーダーがリーダーシップをとるよりも、チームメンバーがリーダーシップについて学ぶことの有効性を理解しました。

この本が出た直後ごろに、職場でも家庭でもないところでリーダーシップを問われる局面に立たされたので、著者が書いている日本社会のリーダーシップ・キャパシティの問題が痛いほどよくわかります。

この数年、日本の将来がヤバイと感じていた根っこの部分の問題を、リアルに掴んだ気がします。おじさんエグゼクティブやおばさんグループのどこの何がダメなのか、今回明確に理解しました。

逆に言うと、この人(特に同年輩の女性で)仕事できるなぁとか素敵だなぁと感じる人ってみんなリーダーシップを発揮していることに気づきました。考えてみたら確かに役職に付いている付いてないは全く関係ないですね。

採用基準が明確になりました。