昨年末のまとめでも、年単位で立ち上げ準備した事業があると書きましたが、そこで触れなかったものも含めて、将来の社員のために少し具体的に進捗を書きます。

新ブランド「256(ニゴロ)」を立ち上げます。 2015年1月14日

「256」から名前を変え、同時に担当する社員も新たに採用したり入れ替えたりしました。新規事業の場合、担当するスタッフに求められる資質は、地頭が良いとか実行力があるなどですが、第1の選定基準はリーダーシップの有無だと考えています。これは後天的に獲得できるものなので全社員その育成には力を入れていますが、新規事業に関しては最初から備わっている人を選りすぐっています。

目的は当初から変わらず”萩原デザイン2.0の会社”を立ち上げることです。環境を整えるのに1年かけましたが、ここまではほぼ計画どおりです。これから具体的なトライ&エラーに挑みますが果たしてどうなるか。いよいよ化学反応の実験開始という段階です。今月15日にブログを始めます。

これから中身の話をしていこう 2015年1月26日

デジカルでは「読まれるモノとコトをデザインする」という事業理念のもと出版関連業務を遂行しています。昨年は集中して電子書籍に邁進でしたが、今年は視点を俯瞰に戻し、当社の事業理念を実現する「コンテンツデザイン」を実現する事業会社を作ることを目指します。

また、この会社を底堅く成長させていくために、20代社員の育成方法を変えていくことにしました。従来のクリエイティブ職にあった編集やデザイナーなどの縦割り構造を超えて、ハイパーメディアクリエイターとして採用育成していく考えです。用語はあれですが至って大真面目です。

戦略的に借金をつくる 2015年1月15日

少し毛色の違う話ですが新規事業開発に繋がることなので。

昨年は債務超過から完全脱却して実質無借金状態にし、さらに全く借り入れの必要のない、目指していた美しいBSに仕上げることができました。いよいよ晴天になったので傘を買うことにしました。晴れに傘を買うので格安だということもありますが、なぜ使う必要のない金を借りるのか。その目的はまだ書きませんが、超長期計画の第1段階を始動させました。

ほかに、2年がかりで報酬体系を組み立てています。平行してこれに関わる人材採用と育成を計画しています。これらは表立って見えないですが、結構な規模のプロジェクトです。

自ら決めたこととはいえ、いまは布石を大きく打っている段階なので、それぞれの現場にいって問題解決して次の展開を考えるのは、正直なところかなりシンドイです。

ただ、このような状況はもう何度か経験していますから、今回はただ受け身のままではなく戦略的に進めようと、しばらく時間をかけて整理をつけて次の段階にステップアップするために必要なことを考えました。2つあります。

1つは、1人ではできないことを認めること。経営者としてひとり頑張る「ワンマン経営」を辞めることにしました。いま考えていることは経営チームをワークさせること。そのために現在の幹部をさらにレベルアップさせること。そして優秀なマネジャーの採用です。去年は「優秀」の基準を定めあぐねていたのですが、ようやくそれも定まりました。

もう1つは考え方を変えること。ようやく自分も事業開発の時間軸のようなものが見えてきた気がします。5年前に大失敗したときは、とにかく焦っていました。実際、最終局面は資金繰りするまで追い込まれたのですが、始めた時は別に会社は全く傾いていなかったんですね。とにかく一生懸命なるはやで、とにかくやるしかないと思い込んで見切り発車したこと、そのこと自体が失敗の要因だったと思います。最初にきちんとしっかり土台づくりをすること。そこに時間をかけることを学びました。

これまで事業開発には「時間がかかる」と考えていました。そうではなくて、事業開発には「時間をかけないとならない」ということですね。その時間軸を掴むことが新規事業開発の要諦のようです。

経営のコツここなりと気づいた価値は百万両(松下幸之助)

また面白くなってきました。