ある高名な中小企業経営コンサルタントのセミナーに参加してきました。金額も破格なら、内容も単なる経営テクニックではなく経営者の人生観に訴えるもので、久しぶりに経営者の話を聞いて心揺さぶられる思いがしました。

昭和13年生まれなので親父殿とまったく同世代ですが、父親の話を聞いているような感じもあってよかったのかもしれません。実際40代になって家庭経営について(いや夫婦関係か)、どうあるべきか、どう対処すべきか、どう考えればよいのか、という話を父親から聞く機会が増えていたので、やはり何事も実践者の声に耳を傾けるべきだなと改めて思いました。

セミナーでは40代の2代目も登壇していたのですが、彼の息子がもう大学生だそうで、あと数年したら実社会にでてくるから先のことも考えているという話を聞いて、そういえば自分もそうだったと言われて気付きました。

事業の継続性を意識して取り組む以上は、”初代”としてこの先をどうするのか考えておく必要があるなと、少なくともそういう時間軸で経営を考えること自体が、周囲へのコミットメントになるんだろうなと思いました。

当社の会計参与の前沢先生も少し若いですが親父世代で、このコンサルタントと同じく創業者であり経営の実践者でありの知行合一の方、さらに職業柄、事業承継事案をたくさん扱っていることもあって日頃から長期の時間軸での経営指導を頂いています。

先週は今期初めての経営会議でしたが、この数年の実績を振り返って、次の段階を目指すべきと3つの課題を示されました。もちろん先生は事業内容には全く関与しないので、儲けを作ることの真意とお金の使い方の話だけですが。

期せずして同時期に諸先生から同じような話を聞いて、その共通点に気付きました。事業経営者とはどうあるべきなのか、何を追究すべき存在なのかという哲学のようなものですね。

どうもそれは「豊かな生活を追究すること」のようです。もちろん自らの家族に留まらず、社員やその家族も含めて。

まだ、気付いただけなので具体的にどういう姿勢で、日頃からどういう取り組みをすべきなのか完全に見定められているわけではありませんが、少なくとも稼ぐに追いつく貧乏無しの考えから、いかに考え方を変えてステップアップすればいいのか、それがわかりました。

10月1日から新展開の予定です。今やっている事業と方向性は同じですが、ステップを1つ上がって仕事をしたいと考えています。それを確実に成功させて豊かな生活を提供できるように、計画立案とその準備にはしかるべき時間を費やしたいと思います。