商品在庫を持つ会社ではありませんが、知見、知識をデジタルデータにして納品する仕事なので、定期的に商品倉庫である頭の中を整理しなければならないと思ってやってきました。

頭の中は物理的には無限大なので、在庫、仕掛品どんどん入れておいて構わないのですが、ちょっとでも整理整頓を怠ると、それが出入り口に溜まってしまって、商品の出入りを阻害したり、そのうち忘れて不良在庫にしてしまったり、よろしくありません。要するに頭が働かなくなってしまいます。

ここ数年、定期的にこのメンテナンス作業はやっていて、だいたい1週間もあればすっきり整理がついて、軽やかに次のフェーズに移行していっていたのですが、今回はすでに2ヶ月近くとりかかっていてまだ終わりません。

今月から13期、会社としては新しい循環のスタートと位置づけ、新たな気持ちで事業に取り組むことにしていたので、この棚卸し作業が遅々として進まないことで焦燥感があったのですが、考えてみれば従来の転換点とは異なる大転換を企図としているのですから、根本的に取り組みを変える必要がありました。

ということで、今回新たに区画拡張整理して、新規事業に関してはマネジャーとして、既存事業となるものはオーナーとして明確に発想と行動を変えることを決めました。

これまで新規も既存ともひたすらマネジャー視点だけで考えていて、そもそもオーナーとはどうあるべきなのか深く考えていませんでした。もちろんビジネスオーナーとしてBS思考でどういう未来像を描くべきかは頭ではわかっていましたが、それが具体的な行動として落とし込まれていませんでした。

事業は人に任せて行かなければ大きくなっていかないのですが、オーナーになりきれていないことがその遠因であることに違いありません。また、新規事業もただでさえ成功の確率が低いのに、このようなオーナーとマネジャーの未分化状態で先に進むことだけ焦っていたら、そりゃ頭一杯になってしまうのは当然の帰結ですね。こちらはマネジャーとして集中する必要があるのは間違いありません。

こう書くと、なんだそんなことも分からなかったの、バカだねという感じですね。