改めて波乱に満ちた上半期を振り返ると、こういった状況から脱却しようと決意した一言がありました。それはある女性社員からの一言。

「社長、そういうのを引き寄せてますよね(笑)」

なに、と一瞬思いましたが、いやアナタの仰る通りでございますと納得しました。

どんなビジネスも最初から失敗することを考えてないわけですが、実はその上手く行かないときのことを真剣に考えていないために、結果終わりがよろしくない状態に陥りやすいと思います。

そういえば、かの家康公も言っておられました。勝つことばかり考えて、負けることを考えていないと害その身に及ぶと。頭では分かっていても、「やりましょう!」の時にはどうしても希望的観測を実現可能な未来像と思いたくなるものですし、途中でこれは負け戦だと匂ってきたとしても撤収の判断は本当に難しいものです。

これは仁義と任侠でビジネスを始めていれば絶対にそうならないと思っているんですが、そう思ってやっていたつもりが、実は義理と人情に流されていたと思います。

なぜそうなるのか考えてみたのですが、本当の意味で仁義を切っていなかったと思います。先方に伺って「お控え成すって」というためには、自分がどこから来た何者で何やってるのかということをしっかり持っている必要がありますが、そこにしっかりとした実績に裏付けられた自信がなかったと思います。だからこちらも相手もしっかりと見極められなかった。

つまり仁義なき戦いなんだから血みどろですね。幸いなことに生き延びてるので、つい昨日まで自分で広野昌三だと思ってましたが、よく考えたら同じ生き延びたのでもあのずる賢くて情けない逃げ回っている山守のおやっさんの方でした。しかも調べたらあの組長(実際の人物の方)は当時40代前半。ぴったり照合。

どっちにしてもこの仁義なき戦いから降板します。