神宮外苑でいちょう祭りをやっています。

末娘を遊ばせにたまたま通りがかっただけだったのですが、お昼をどうしようかと思っていたときに美味しそうな匂いが漂ってきたので引き寄せられて会場へ。

日頃はこういう人混みイベント会場には近づかないのですが、まだ昼前ということで行列も少なく、あれこれちょっとずつ食べてみました。

IMG_20141116_133555

模擬店といっても料理は結構本格的なものばかりで、コロッケと餃子とラーメンと、それぞれNo.1と看板に書いてあるものを食べてみたのですがハズレはなかったように思います。

どの店もいろいろと工夫をしていることは、売り子の方の自信ある声の張り方をみても伝わってきました。

IMG_20141117_102227

行列している店としていない店とありましたけど、味の違いというよりは単にオペレーションが悪くて並ばせているということもあるんじゃないかなと感じました。

もっともそれで更に美味しく感じさせることになっている(している)のかもしれないので、並んでないところも食べてみて自分がどう感じるか試してみればよかったですね。

と最初は、極々当たり前の感想をもって会場を眺めていたのですが、しばらく並んでいる屋台の様子を観ていて、その看板ひとつとっても頑張っている飲食業のコンテンツ力とでもいうのか、見せ方のレベルの高さ、品質競争の厳しさを感じる光景でした。

東京の食のレベルは高いそうですね。頻繁に海外に行っているわけではないので相対的に比較することはできませんが、最近取材とMTGがてら銀座でランチが美味しいお店を廻っていて、確かにこの価格でこれほどの品質!と驚くことばかりです。

今回の模擬店も同じように、低価格帯でレベルの高い食を楽しんで貰おうという趣向だと思うのですが、ものすごいレッドオーシャンなんだろうなと思いました。それにレベルが高い仕事を目指す分野は、日々厳しい競争に晒されているものだとも思いました。そしてだからこそ突き抜けたところが儲かるのだろうとも。

いま自分はコンテンツを作る仕事をしていながらも、これほど厳しい競争に晒されているわけではないし、食ほどに世の中に求められている仕事でも無いわけです。

荒波に向けて闇雲に船を出航させるつもりはありませんが、ブルーオーシャンを目指すというお題目で、実は山間の静かな湖面で良い風と波がくることをひたすら待ってやしないかと、願望と現実とが乖離しないよう、目指すゴールを明瞭にしていかなければと考えています。