自社で目指す未来像のゴールは、やはり「出版社」のようです。

”ようです”と曖昧な表現なのは、実像として今ある出版社と同じなのか異なるのか、そのあたりがまだよくわからないためです。

加えて、これまで”出版”に「新しい」とか「電子書籍」とか、様々な冠をつけて考えていたことが、本質的な問題の掘り下げを阻害していたように思います。ロジカルシンキングの罠ですね。一生懸命掘ってたのですが、そもそも掘る場所がズレてました。

さらに事業の進め方としても、積み上げ型とも言うべきアプローチが部分最適化を誘発していて(ある意味部分的に上手くいきすぎていて)、本来相乗効果を発揮させるべきところを上手く稼働させらていないようです。

これは明確に、複数の計画の関連性に関する文脈の欠如。つまりストーリーがない、要するに話がわからない、ということですね。これではスタッフも迷います。

ということで、今手元にある自分の計画にはグランドデザインが欠けているようです。

全体構想がぼんやりしたままなので、慎重な経営という名の足踏みだったり、試行という名の無駄足や勢いという名の蛮勇も潜んでいるように感じます。

慎重な日々の事業経営と全体構想からの掘り下げは対立するものではなく、常に最適化されていないとならない。グランドデザインから中長期の事業計画へまとめ、それを分かりやすい話に噛み砕いて日々の計画に。

こういうことは、外から見てみれば岡目八目で「あ〜、あれはダメだね」って、よくわかるのですが、中でもがいている自分にはまったくわからないですね。分かりにくくしている要因にこの「理」の話には必ず「情」がセットになっているからだと思います。

あとは、例えばグランドデザインを1枚シートにまとめるだけでも、そこから事業計画に落とし込むだけでも、そうとう頭を絞らなければなりません。あっという間に日が暮れて、それも最近は大きなプレッシャーです。

面白い仕事なのですが、こんなにも身を削る思いをするものなのかと。削れて痩せれば一石二鳥だな、と思ってるところです。

そういえば駆け出しの頃、社長が「考えすぎて頭が薄くなったんだよ」って昼飯をご馳走になったときに言っていたのを思いだしました。たぶんあのころ社長も40代後半だったような。

幼少のころから「隔世遺伝で絶対に禿げる」と言われ、せっかくここまで踏ん張ってきたので、なんとかその方面は踏ん張ってみたい所存です。

何に立ち向かっているのかわからなくなってきましたが、やる気にみなぎっているということで。