必要があって最近購読しています。

最初に「なんだこの新聞」と思ったのは高校生のころだったのでもう30年ぐらい前です。なので慰安婦関係の話は今更な感じで深い感想はありません。ああ潮目が変わったんだなと思いました。

感心としては、自分もメディア関係の端っこで仕事をするようになってみて、人々が読みたいと思うものを毎日このレベルで作り続けていることはすごいことだなと、そういったところに重きをおいて見ています。

さすがに、この時期に紙面を埋め尽くす論調には(今年はそれでもトーンダウンしているんだろうけど)、自分には気色悪いですが、それらの記事を読んでいて、記事に出てくるような語り部2世みたいな、なんだかよく分からない妄信的な存在の人たちがいるのは、原発問題でも真顔で人を惑わすようなことを言う人がいるのをみて理解できるようになりましたが、この新聞の記事を読んでいて、「そうだ」とか「権力ケシカラン」と思いながら毎日熟読している人ってどれぐらいいるんだろうと思います。

「憲法9条」とか「平和」とか、みんなで考え議論しましょう、語り継ぎましょう的なキーワードがありますが、SNSでそういう記事を「いいね」しているのをみていて、「いいね」するのはいいと思うのですが、果たしてその後で本当にみんな考えたり、語りついでいるのかなぁ。

この新聞の偏った論調のために、非国民と言われたくないために、こんなものと思いつつ竹槍をもって、憎き鬼畜米英などと棒読みしているような、かえって意味のないことにしてしまったんじゃないかな、結局戦前戦中と同じ思考停止な人々を生み出し続けただけなんじゃないかなと思ったりもします。

しかし、人が読みたいものを作っているという点では、小学生と幼稚園の下の子たちが「しつもん!どらえもん」を、何も教えてないのに一生懸命紙面からこたえを探しているのをみていて、仕掛けとしてはさすがだなと思いました。

ただやはり、その様子をみながら、こういうことをやらないとならないほどに中身に自信がないのかなあとも思い、もう大きな役割を終えた過去の新聞になりつつあるのかもと、ネトウヨが言うほどの亡国的な危険なパワーは無いようにも感じます。

もう仕事で使う役割は終わったので解約するつもりでしたが、もうちょっと眺めてみて観察するのも面白いかもしれないと思っています。