今年は1ヶ月前には速報値が出ていましたが、前期に引き続き売上、利益ともにまたまた期首目標ホールインワンのピッタリ賞でした。

今期第11期決算は対前年125%で着地して、昨年に引き続きV字を伸ばすことになりそうです。この調子で来期も進めばリストラに追い込まれる前の水準に戻ります。

臥薪嘗胆、苦節3年で大変だったのは言うまでもありませんが、この間の悪戦苦闘の結果、サービス設計通りに日々緻密な経営が出来るようになったことで、経営者としては強力な武器を手にすることになりました。

電子書籍関連事業を新しくやっているぐらいで、一見すると昔と同じような事業をやっているように見えると思いますが、この2年間で業態転換はかなり進みました。

出版社の下請けである労働集約型の編プロ事業は完全に返上していて、いまは着々と知識集約型のサービス事業会社への脱皮を進めています。そして来期の事業計画はその最初の中間決算になると思います。

2期連続で期首目標の完全達成をしてみてわかったのですが、確かに数値目標があればそこに無意識のうちに向かっていくものの、可能ならば・・・と思って想定外の伸びを期待していた部分に関しても正確に絵に描いた餅になってしまいました。

来期は手法を変え数値目標を幾つか設定し、それぞれに対して事業拡大方針を打ち出し、その個別の実行計画は現場に計画を立てさせることにしました。

 

このエントリーを書くために改めてドラッガーのポスト資本主義を読みかえしたのですが、20年前に書かれた本なのに、まさにいま自分がやろうとしていることが書かれていて思わず唸ってしまいました。

知識集約型のサービス業に不可欠なのはチームの組織力。どういったチームが必要なのか、どうやって作るのか、この1年で実践実現したことが、今後の当社の価値創出の源泉になると思っています。

 

来期も引き続き、電子書籍をコアとした、知識集約型の開発事業を進めます。また、この電子書籍関連事業にウェブテクノロジーは不可欠と判断して、並行して制作関連事業にウェブ部門を創設して収益化することにします。

来期はさらに大幅に売上を伸ばすつもりです。いくら緻密な設計で上手い経営をしているといったところで、規模が小さいと存在感がありません。存在感がないことでチャンスを逃す場面を沢山みてきたので、今後はそれも掴めるようにします。

すでに自社ウェブサイトの見せ方や事務所の見え方から変えていますが、個人的にも脱SEIHA、脱震災、脱V字として、過去を振り返るのはこれで終わりにし、来期からは超優良中小企業への第一歩としたいと思います。

 

5期 2008年9月11日「決算」
  まだまだ余裕

6期 2009年7月27日「「甘い」という言葉から卒業します」
 弱含みな施策で若干売上が落ちる

7期 2010年8月2日「社長交代」
 劣勢挽回にとSEIHA開発に着手するも頓挫。はじめて赤字転落

8期 2011年8月18日「お盆休みの合間に考えていること」
 開発が進まず満身創痍状態に震災のダブルパンチで出直しを決意。大幅赤字決算

9期 2012年8月1日「明日から10期」
 売上を激減させるも執念の黒字化

 10期 2013年7月22日「来期からの事業計画書はひと味違う」
対前年比127%でV字回復へ