低成長の成熟社会の現代、求められるていることは「どうするか」ではなく「何をするか」です。

ライフハック+という新しいレーベルを立ち上げるべく主催の佐々木さんと活動を続けていますが、この仕事は私にとってもなぜ電子書籍の仕事をしているのか、その再認識の機会ともなっています。

月刊ライフハック+ 〈準備号〉: 特集「こうすれば必ず書ける!」

ライフハック+編集部
出版年月日:2014-06-16
価格:300円
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佐々木さんが「知的生産の技術」から引用されています。

知的生産をライフハックする|シゴタノ!

6月15日に「ライフハック+」という会をスタートさせたいと思います | ライフハック心理学

ライフハックが「仕事術」と認知されているのは、知識集約型の仕事に就く若者にとって、それが作業成果、すなわち仕事の評価と直結するものだからだと考えていますが、その過程で進化してきた様々なツールが、家庭の生活品質向上や非営利団体の経営に役立ってきているという事例も、目立たないですが着実に増えていると私も感じています。

まずはライフハック+を「なるほど社会的に役立つ先進的な取組みだ」と評価してもらえるように、その情報発信の場として育ってていきたいと思います。

同時にこのライフハック+で議論される「知的生産の技術」の活用議論自体が、そもそも電子書籍を作る過程においても重要な役割を果たしているのは言うまでもありません。

ちなみに「知的生産の技術」を最初に見たのは小中学生のころで、たぶん親父の本棚にあったものを目にしたのだと思いますが、「見た」というのは、読んだのだろうけどうまく理解できなかったと思うからですが、でも文房具屋でわざわざカードも買ってきた記憶もあるので、当時から何か「知的生産的なこと」をしたかったんだろうと思いますね。

知的生産の技術 (岩波新書)

梅棹 忠夫
出版年月日:1969-07-21
価格:821円
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前のエントリーで、電子書籍の仕事自体が面白いと書いたのですが、それは文具やスマホやネットサービスを活用する、いわゆるライフハック的な環境にいること、「知的生産の技術」を活性化する現場にいること、が面白いと感じているからだと思います。

なので佐々木さんの言う「ライフハック=知識生産の技術」という理解は、自分にもとてもしっくりくるもので、このライフハック+に取り組むことは、上記3つの点(社会的な意義、知的生産の技術向上、個人的な課題)で自分にとっても意味ある仕事になっています。

ちなみに「準備号」ですのでこれ自体は試験商品ですが、すでに評価が付いていて大変有り難いことだと思っています。こういうテストができることも電子書籍が持つ現在的な面白さですが、最初に実用的な飛行機を飛ばしたのは「自転車屋」のライト兄弟だったという、そういう気持ちで取り組んでいます。

引き続きこの分野は開拓できる土地が広大に広がっていると思います。大変面白いですね。