電子書籍を頑張ってやっているので、もしかして紙の本の否定派と思われているのかもしれないと危惧しているのですが、出版社は弊社の一番のお得意様ですし、自分にとって紙の本の読書は経営を勉強する意味でも、経営者として商売をする意味でも大事な仕事です。

出版業界が縮小していることが話題になっていますが、不要な出版社や編集者が廃業を迫られ、街の本屋がネットの巨大書店に置き換わっているだけのことであって、本の役割が無くなった訳ではありませんし、どうでもいい類のものは今後ますますウェブサイトのコンテンツとして解消されていくと思うので、良質な本だけが残っていくように思っています。

なぜ電子書籍の仕事をやっているのかといえば、自分はスマホやウェブサイトが好きで、この端末で読まれるモノやコトを考えるのが好きだからです。

電子書籍の仕事に関係していれば、デバイスのこと、コンテンツ作成ツールのこと、ウェブのテクノロジーと、自分がIT関連書籍出版社に勤めようと思った「好き」の部分をさらに強化して継続できるんですね。

初期的に儲けがあろうが無かろうが、好きでやっているのでぶれることなく諦めずに続けられているのだと思います。

もちろん新分野でコツコツ仕事をしていれば将来的に儲かるだろうと、その点は経営者として、あえて意識的に先行して試してやっていますが。

なんでこんなことを唐突に書いているかというと、昨晩買って読んでいて触発されたためです。

著名経営者に結構深く切り込んだインタビューをされています。面白いです。

しかし最近の大企業の経営者はストイックが大好きなんだと思いますね。さすがに読んでてたじろぎます。

「好き嫌い」と経営

楠木 建

出版年月日:2014-07-10
価格:1,152円
情報取得日時:2014-07-04 09:45