加えて人材募集(人材ってのは社員だけでなく)だと思います。もしくはそれ以外の目的でやってはいけないと考えています。だから、

企業ブログなりビジネスブログなりというものを始めるにあたって、その目的を明確にしておくというのは重要なことです。しかし、驚くほど多くの人が、その 目的を錯誤しているように思えます。例えば、企業ブログの目的としてよく挙げられるものに「販売促進」「売上向上」がありますが、これは大間違いだと僕は 言いたい。

企業ブログの目的は売り上げではない - 住太陽のブログ

というのはちょっと違うのでは?と思います。ただし、

なぜ大間違いなのか。答えは簡単で、自社商品の宣伝や自画自賛ばかりのブログを喜んで訪問する読者なんていないからです。

まったく、その通りだと思います。でも、

そもそも自己宣伝や自画自賛は、 ブログではなく企業サイトで思う存分やればいいんです。

ブログだろうが企業サイトだろうが、やっちゃいけないと思います(ま、やってもかまわないが)。で、

そしてブログでは、自己宣伝や自画自賛ではなく、ブログだからこそできることをするべきです。

その通りだと思います。

あえてタイトルに釣られてみましたが、書いてることは概ね賛成です。

私自身は、企業ブログの運用にこういった齟齬が生じる原因については、その会社の業態にあったブログ運用を提案していないからだ、と思うのですが、そこには大きく2つの問題があると考えています。

まず1つは会社のとらえ方です。

日本には数万社の会社がありますが、会社の種類は二種類しかありません。大企業だろうが零細企業だろうが、「見込会社」と「受注会社」の2つです。見込型は商品が事業の興亡を握っており、受注型は得意先・顧客が生命線です(牟田学著「社長業」より)。

まず提案している企業がどちらの会社なのかそれをきちんと把握しておく必要があります。

もう1点は、ブログは人だということです。ブログは、たとえ引用されて書かれたリンク集であったとしても、執筆者が頭で考えて書かれたものであって、それはその人の一面を表しています。特に継続して書かれたブログは、書いた人の輪郭を明らかにするものだと思います。この点、商品は自ら言葉を綴りません(物言わず語りはしますが)。

となると失敗する企業ブログというのは、見込会社が自社の商品を全面に押し出して社員が責任の程度を薄めて商品紹介するというようなものだということがわかりますね。

逆に、たとえ見込会社であっても、自社製品を愛する営業担当者が、自社製品の販売に格闘する日々を綴ったとしたならば、読者はその会社や製品について悪い感情を持つことはないと思います。

この点、受注会社の場合は、対面するのが人同士なわけですからブログは親和性が高いと思います。ただし、受注会社の場合、顧客はその会社の「品質」「納期」「信頼性」を買っているのであって、単に担当者や社長の人間性を買っているわけではありません。

たとえばその人の商売が知識や情報を加工するようなものだった場合は、ブログの品質を高めることで、売上は劇的に向上すると思われますが、毎日ブログを更新したからといって(その人がいい人だといって)、その会社のサービスを買うとは限りません。

これは企業サイトにおける「宣伝」でも同じだと思います。例えブログを使おうがtwitterを使おうが同じだと思います。

何をどうやって書き続けるのか(発信し続けるのか)。

それが問題ですし、社員が企業の売上につながらないブログを書き続けることはある意味、業務放棄であり背任行為ともいえます(大げさか)。だから企業ブログは売上や人材募集を目的としないならやってはならないと思います。

それだけ本当に目的をもってブログを書き続けるのは難しい。私も毎日苦闘しています(だからこそ分かることもありますね)。

で、他所で「企業ブログ(twitter)」どうですか?などと軽々に提案しないよう、当社のプロデューサーには社員ブログの執筆を課題にしています。