いつかは共創ということについて書きたいと思っています。まだまとまっていませんが、感触としては共創の美名の元、実態は責任転嫁と非難の応酬の毎日、というような生産性の低いプロジェクトが世の中たくさんだなと感じています。かくいう自分もそうです。自戒として書き置きます。

一件仕事が進んでいるようで、全く進んでいなかったというような状況において、これは怪しいと途中で誰もが分かる基準を一つ見つけました。

それは「確認をお願いします。」という用語。

具体的にいうと、メールやミーティングで報告の最後に「ご確認をお願いします」と結ばれるものがあった場合、その発言者は共創パートナーとして要注意です。というのも、これは本来「ご了承をお願いします」でなければならないと思うわけです。

どういうことかというと、「徹底的に内容を詰めました。こういう理由で最善だと思います。」という事前の準備があれば、仕事を渡すときに「了承をお願いします」と言えるはずです。

これが「内容はちょっと不安。でもどうやっていいのか分からない。とりあえずこれでやってみてあとはなるようになるさ。どうせ自分には責任はないんだし」だと「ご確認をお願いします。」となるわけです。

何が違うのか説明するまでもありませんが、確認の場合は、字義通り受け取った側に新たに「確認」作業が発生するわけです。まぁ要するに先生と生徒の関係、それもセンコー呼ばわりして世の中舐めて甘えた生徒と先生の関係ですね。

ご了承お願いしますと最後に結ぶためには、メールを書くにしても、自分の考えたこと、その結果の仕事の内容を懇切丁寧かつ簡潔明瞭に伝える努力が必要です。

そうやって、目で見て耳で聞いて、誰もが「あぁきちんと仕事をしているんだな」と分かるような態度をとることが、共創する仕事において大事なことで、相手の仕事が信頼できるかどうか、ひいては「真剣」に取り組んでいるんだと相手に伝わる媒体となり、その積み上げの先に初めて、信用という言葉が生まれるのだろうと思います。