編集部門について社員の募集を予定しています。今回も前回同様に東京仕事百貨さんに告知を出したいと考えています。中村さんとはメディア事業部の仕事を手伝ってくれている@takeruiくんの紹介というご縁でお会いしましたが、彼は人が集う職「場」についていろいろと真剣に考えていて、他の求人媒体の営業と話をするよりも、私にとって有意義なので、そういうことでお願いしています。

前回の募集では沢山の応募を頂いて書類選考、面接の結果内定出した方に断られちゃったのですが、ちょっと私の応募の仕方が悪かったと反省し(そもそも応募者が殺到するというのは良くないことなんです)、今回はより精密に募集をしたいと考えています。

一口に編集者といってもいろいろです。出版社に勤めて書籍や雑誌の企画を立案して制作進行管理する人が一般的な認識だと思いますが、同じ出版社でもミリオンセラーを狙って日夜営業活動まで頑張るいわゆるスゴ編な人もいれば、地道にゲラと格闘して実用大事典などを作っている職人的な方もいます。さらには、そもそも出版社に勤めていなくても編集という仕事をしている人も沢山いて、簡単に「編集者募集」と書いても、狙った人が集まるかどうか、不安はありますが今考えているところを書いてみます。

3つあります。

●書籍編集者

1つは書籍編集のプロフェッショナルを目指す人。当社は編集プロダクションです。当社が守備範囲とする編集は、ビジネス、実用書ですが、この分野の企画力に強い編集者を募集します。私は書店で売れる読まれる本は今後も読者に求められ続けると考えています。また書店で売れる本は、実は紙でなくても売れるということは、電子出版元年の昨年のいろいろな動きを見ていてわかりました。まぁよく考えると当たり前のことです。

この出版構造不況と言われる中、各出版社は人員減を考えておられるようです。少なくとも新しい編集者を募集する会社が沢山あるという状況ではありません。そういった時代に編集者が自らのポータブルスキルにふさわしい版元を探して転職していくというよりも、複数の版元を相手に最初からプロ編集者として仕事をするという形のほうが本質的にふさわしいのではないかと常々思っています。

以前、元の上司から君の会社は編集者のエージェントのようなサービスを考えたらどうだと言われたことがあったのですが、確かにそういうニーズは増えているように感じます。実用書的な書籍だからできることなんだろうとは思いますが、実は出版社相手に限らずそのスキルを活かす場所があると思っています。もちろんそれは最初から「電子出版」の編集もやる気のある編集者を前提に考えてのことです。少なくともその素地が当社にはあると自負しています。この書籍編集のプロですが、版元勤務経験は不要と考えています。それこそ編集者の持つポータブルスキルは、出版にとどまらないものだと思っているので逆も然りと考えるからです。

●編集制作スタッフ

もう一つは、こちらが今回の募集の本命とういうか、要するに急募なのですが、編集制作のパートスタッフを募集します。パートスタッフというと駆け出しの編集者が担当するような、いわゆる編集アシスト的な業務ではなく、本一冊の編集制作進行を丸々お願いできるようなプロ編集者を募集します。当社で企画立案した書籍の制作進行を企画担当の編集者と共同して作り上げる仕事です。当社の場合、優秀なデザイン制作部門がありますので、彼らと共同して編集制作の工程管理を担当していただきます。こちらは多少の編集経験があると助かりますが、迅速丁寧な仕事ができて本作りに興味がある人だったら基本的に誰でも歓迎です。パート社員なので働き方などは、当然のこと常勤にこだわりません。またこちらも書籍編集と同じく、紙の本にとどまらずウェブメディアの編集などの仕事も担当してもらいたいと考えています。

●編集アルバイト

最後に編集アルバイト。雑務を一手に引き受けていただきます。こちらは職務経験も不要なので学生や編集者を目指して浪人しているような若い人を対象にしたいと思っています。いま出版に情熱ある若者を放置しておくのは非常にもったいないと思っていて、この際将来的なことも考えてあえて若い人を採用したいと考えています。ただ見習いなので相応の待遇になります。

いずれも選考は、書類、作文、面接を考えています。この告知は11日からを予定しています。