昨日の午後、セッションを絞って出かけてきました。ソニー銀行の河原塚氏による「顧客インサイトから新しい価値を創造するWebサイトの企画設計」とトライヴァルメディアハウスの池田氏による「ソーシャルメディアが切り拓くマーケティング新時代」の2つです。

池田氏のプレゼンは時間も短く、ソーシャルメディアって何?というようなマーケティング担当者さん向けということで、あ、知ってるという内容ではありましたが、とても簡潔にまとめられていてよい復習になりました。

セミナーでも紹介されていましたが、ソーシャルメディアって何?っていう方はぜひ下記の映像を。

日本語訳はコチラを参照してみてください。でも、たぶんコレ見てわかる人ってやっぱりソーシャルメディアにどっぷりな人なんじゃないかなーとか思ったり。

ソーシャルメディアマーケティングを「公園で商品を宣伝すること」と置き換えて考えてみてくださいという話があって、なるほどとも思ったのですが、ただ、丁寧な応対で接客すること(もしくは安易に近づかないこと)や押し売りをしないということは商売をする上で当たり前のことだと思うので、それが本質でもないような気もします。いや、正直私もソーシャルメディアマーケティングってまだよくわかりません。

ただ、その人が集まる公園そのものを作って運営すること、それはとても魅力的な仕事だなと感じています。小さな公園から大きな公園まで、マンションの敷地内の箱庭みたいなところから、球技ができたりキャンプもできたりするところまで、人が集まってきて楽しめる場を作るという仕事はぜひやってみたい。で、どちらかというとただ遊ぶ場所というよりは、いろいろな情報を持ち寄って、新聞とか会報誌、情報誌みたいなものをあれこれ言いながら作る場所みたいなものができたらなと思っています。あ、これはSEIHAプロジェクトの話です。

セミナーを聞いてから、池田さんの本「キズナのマーケティング」を買おうと思っていたら、名刺交換した方には本をプレゼントしますということで頂いて帰りました。なんとも太っ腹です。これからさらさらっと読んでみます。

前後しますが、河原塚氏のセミナーは、ソニー銀行で取り組んだウェブサイトの企画設計実績例を説明いただいて、これは企画を考える上で非常に参考になる内容でした。まずなによりもWEBとリアル(対面)で得意とするものと苦手とするものを整理せよ、ということ。これは本当に重要なことで、かつ企画を提案する場合にとても難しい部分だと感じています。

私としては、このソーシャルメディアに対する取組を新しい出版の枠組みの一つだととらえていて、企画提案をする意味では、企業のマーケターの方とも、代理店の方ともフラットにお付き合いできるようなポジションを目指したいと考えていますが、担当者の方から「企画持ってきて〜」と言われてホイホイ出せるようなものじゃないなとも感じています。

企画を成功させるためには、リアルな現場を知っている担当者の方とどれだけしっかりとした関係性を保持できるのか、どうやってコンテンツを持っておられる現場の方々と関係性を作るのか、にかかっているように思います。ひとまず一緒に企画を考えますとは言えますが、じゃ具体的にあなたは何をするの?というところで提供できるサービスが固まっていないので、そこを明確にしたいと思います。

それから「企業サイトのメディア化」、「Owned Media」といわれるものの課題として、下記をあげられたのですが、この必要な人材と書かれていること、以前より河野さんからも指導頂いている部分ですが、この点が元編集者として血が騒ぐというか、売れるメディアを作ってみたいという衝動に駆られる部分なんだなと改めて実感しています。

で、何より、これからのデジカルでこの部分を担う人材を増やしたいと考えています。必要なのは企画とその実現力です。

■運用負荷の高さ

・「作る」より「続ける」難しさ

■必要な人材

・読者のニーズを掘り起こす「企画」スキル
・メディアを運用できる「編集」スキル
・消費者主導のウェブでの「対話」スキル
・専門分野での法知識が必要な場合も

あ、最後に補足になってしまいますが、今回参加した目的は、そこにお客さんがいるのかどうかです。満員のセミナー会場をみて、ここで新しいビジネスを作りたいとさらに確信したところです。まずはSEIHAから。あと、依頼を頂いているメディアの企画の実現です。