08、09年と続いた新卒採用ですが、本年2010年度は、昨秋の中途採用を優先したため新卒採用はできませんでした(本当は業績拡大に成功して採用ということももくろんではいたんだけどそれは甘い考えでした)。

昨日はそんな思いを抱きながら、2年目、3年目の社員諸君と面談しました。それぞれ、この1年いろいろあったけれども、立派にというか、社員としての自覚をもって会社の収益に貢献しようと働いてくれていて、さらに頑張りたいというコメントをもらい、社長としてこれほどうれしいことはないですね。

人材育成には時間がかかります。中途採用の人々も即戦力を期待してといったところで収益が上がり始めるには時間が必要です。昨年後半からはこの人材育成と業態転換と新プロジェクトの立ち上げを一気に行っていて、実質的に第二創業となっています。創業時も忙しかったですが、最近の多忙さはそれを超えていますし、つぎ込んでいる直接資金も1,000万はくだりません。

今期はほぼ回収の見込みはなくなったので赤字決算とせざるを得ませんが、夏以降は今動かしているプロジェクトそれぞれから収益があげるので、今度こそ真にV字回復となるだろうと思っています(昨年は力技で延命させたので)。

一昨日から、大手出版社のリストラ話を書いた人のブログが話題になっていますね。そんなこともあって、SEIHAに邁進中の玉造くんが、「いよいよ厳しいことになってきましたね」というので、「だから君たちの会社説明会のときに紙から脱却するといったじゃないか(笑)」という話をしていました。

あれから3年たちました。私個人としては早めに気づいてよかったなということではなく、想像よりも早いスピードで事態が転換しているな、という感じです。だからといって次にこれが間違いないという確約などあるはずもなく、いまは収益が上がるサービスについて、次々に試していくしかないと考えています。指標は収益があがるかどうか、つまりお客さんがいるかどうかです。

そういった意味では全方位に進めるポジションに位置させてきた戦略は間違っていなかったと考えていますが、急いであちこちで釣り糸を垂らしていかないと、どこに魚が入るのか、ぼんやり同じところで待っていても仕方ありません。

スピードを意識して成果を上げていきたいと思います。そして来年は新入社員の採用を再開したいと思います。