なんだか、不況も行き詰まってきて、日本が元気になるために、学生は起業すればいいみたいな話が聞こえてきます。きっと嘘ですよ。

だいたいそういうことを言っている人はコンサルタントとか評論家気取った会計士とか税理士とか、世の中に社長が増えたら儲かる人だったりしませんかね。そういうことを言ってるお偉い先生方を見ると、なんだか、安全な後方で特攻隊を指揮していた高級軍官僚みたいに見えますね。

お国のため?ならお前がやれよ。

これは、ベンチャー企業に人材を斡旋している人材会社とか、安易に人材を採ろうとしている会社も広義の意味であてはまるかも。

生まれた子供をしっかり育てるじゃないけど、新卒でとった学生は必死になって育成しろといいたい。残念ながら挫折するものもいるだろうけど、それでもきちんと叱ったり、失敗させたりさせて自ら成長するようにしないとだめで、そういうことをやってはじめて国が元気になる基礎ができると思います。だから学生の大企業志望は、そういうことができる余裕があるという意味で必ずしも悪いことじゃないですよ。

本当に独立しちゃうやつは、こういうこと言っても勝手に独立しちゃうだろけど、とにかく起業することがもてはやされるのは異常だと思います。安易に起業を勧めてるやつは、安全なところからモノを言っているやつか、自分だけが儲かればいいと思っているやつだと思ったほうがいい。

で、その失敗することについて。失敗はいいとか言われてますけど本当に本当なんですかね。

ユニクロの柳井社長は尊敬する経営者ですが、あの一勝九敗も、最初の1勝があるから9敗してもいいんですよ。というかビジネスで1つでも成功すれば、そのあとしばらくはチャレンジし続けられるという意味ととらえています。だからプロジェクトを立ち上げたら最初の一発目は絶対に成功させないと駄目。

失敗が許される社会がいいなんて大嘘もいいところですよ。私も絶対に失敗はしたくないです。

そう考えていくと、その許される失敗って本当の失敗じゃないような気がしています。なんだろうと思って考えてみると、あきらめ、気づき、ですかね。周囲に迷惑をかけずに途中で路線変更するってのはありじゃないでしょうか。起業を止めた。うまくいっている事業をたたむというのは、悪いことではないと思います。

だから起業というか、事業を始めるならば、何が何でも成功させないと。

で思うのは、たとえそのプロジェクトの立ち上げ時に想定していなかったものになろうとしても、商売として成立するというならば躊躇なくその方向に進んで成立させられる人(それって本当のお客さんに気づくってことでもあるけど)、そこに思い切って舵をきれる人が成功するんだろうと思います。

最初の計画を後生大事に、計画通り進まなかったらプライドが許さないような頭が堅い人は特に難しい気がします。もし青写真をそのまま実現してビジネスがうまくいくなら、立派な官僚がいる日本の国はこんなに行き詰まらないですよね。きっと。

ま、こういう話をしても、周りがあれこれ言おうと俺はやるんだっていう若者はどんどん突撃していってください。たとえ失敗したとしても、復活するだけの体力気力そして時間があるから最終的に大丈夫とは思います。

だからSEIHAはどうしたって話。始めたからには絶対に成功させるんだよ(笑)