デジカルのセルフパブリッシング支援サービス「あなた出版社」は、2015年9月に、同じくデジカルが運営する、読まれる本をつくる出版社「金風舎」に吸収、発展解消させました。

http://www.kinpusha.com

大上段に語るほどの実績はありませんが、多少なりとも「あなた出版社」として発刊した本もあったので、ネットにログが残っている以上、それを維持管理していく必要はあると思い書き残します。

5年前に下記エントリーを書いたときの初志をそのままに、引き続き読まれる本作りサービスを追究していきます。


あなた出版社サービスを正式に開始しました。

当社のような小さな会社では、ほとんど全く意味がないと思っているプレスリリースも、やらないよりましという判断で配信してみました。なんというかデジカルここにありというささやかな生存確認というか、頑張ってるぞ記念というか、そんな感じですね。これで売れるぞなんてこれっぽっちも思っていません。

このところ、売らんがためのネットでのプロモーション?(っていうの?)をみていて辟易していて、そりゃ確かに人よりも目立つことは大事だと思うけど、仮に小さな会社のサービスがヒットして爆発的に売れたとして、それに対応できる体制があるのか?って言われればないわけで、リリースしたら爆発的に売れるなんて本当にいいことなの? それにプレスリリースで最初に反応してくれた人(というか反応する人)って、本当に自分たちがサービスを提供したい人々なの? VCとかジャーナリストとか、本当のお客さんじゃないんじゃないの、といった疑念が拭えません。

これまでひたすら「売れる本作り」という観点から頑張ってきましたが、つい最近「それって”売れてる”じゃなくって”売ってる”じゃね。しかも押し売りで」みたいな事例を間近でみて、もういい加減にうんざりしました。もうはっきり言ってしまうけど、自分でAmazon1位って売り込んでいる著者の本なんて買わなくていいよ。虚飾なんてもんじゃない、あんなの嘘っぱち(あぁいちいち本当のこと言って大人げないね)。

ということで、「編プロ」デジカルとしては「売れる本作り」っていう看板を正式に下ろして、違うことを始めようと思っています。このサービスは新しい萩原くんが頑張ってやります。プレスリリースに書いてあることも、考えていることのすべてではありませんし、すでに内容としては古いものになっていますが、それぐらい日々サービス内容を充実させていこうと考えているし、アクションはこちらから起こそうと考えています。

なんだかひねた感じの決意表明ですね。ほんと大人げないと思ってますが、まずは愚直に営業とブログを頑張って続けます。って書いていたら、さっそく萩原くんが決意のほどを書いてました。こういうのは嬉しいなぁ。

自費出版の本を作る編集者が思っていること | あなた出版社の活動記録

2010年2月22日
関係各位

インターネット時代に対応した新しい出版総合コンサルティングを手がける!

書籍やWEBサイトの編集、デザイン事業を展開する株式会社デジカル(本社:東京都新宿区、代表取締役:香月登)は、2010年2月23日(火)、自社内にインターネット時代の出版に即応するコンサルティング事業部「あなた出版社」を立ち上げることとなりました。

2010年は「電子出版元年」といわれます。
情報のデジタル化は、出版というビジネスに革命的な変化をもたらします。
ネット時代における出版社の役割は、紙の本を作ることにとどまりません。紙と電子とを問わず、情報を必要としている人に、それを確実に届ける。そのためのフレームワークとプラットホームを提供することが重要な仕事になります。

あなた出版社は株式会社デジカルがこれまで編集プロダクションとして培った「読まれるためのノウハウ」を、インターネット時代の出版に活用し、書籍のプロモーションサイトの作成や書籍内容をWEB上で保存するなど、著者にとって最適な出版をコンサルティングします。
具体的には、小部数のプライベートな出版(あなた出版サポート)から、全国書店への流通(あなた出版フォロー)、デジタル時代におけるe-book(あなた出版プレミアム)まで、納得の品質と適正な価格で、お客様の出版をトータルにサポートします。また品切れや絶版になった本の復刻(あなた出版リヴァイバル)も行います。

弊社は今後、編集プロダクションが母体という特典を活かし、既存の出版社とは異なる公平な立場で、お客様のご希望を最大限に実現していきます。