思いを共有できるかどうかが大事

河野さんのつぶやきをたどって読んだブログ。

この記事を読んで「ウチの会社もこういう風に」って思った経営者がいないか不安だ。

マクドナルドの効率化手法 → 『なにそれ、こわい。』|フジイユウジ::ドットネットイユウジ::ドットネット

不安的中ですよ。ここにいます(笑)

数日前に萩原からこんな記事あるよと社内の一部MLで流れていたので読んでいました。

ハードワークを信奉する私も、この原田社長については、本やテレビを見ていてさすがに鼻白むところがあったのですが、修行から帰ってからというもの、実際に現在サービス業の零細企業を経営している身からしても、社のマネジメント層がこれぐらいのこと(生産性向上のための徹底的な実行)を実践しないと将来はない、というのが今の率直な感想です。でも、

普通の会社でやったら、業務効率が落ちる or 社員が疲弊する のどちらかなんじゃないかなー。

これ、仰る通りだと思います。普通にやったらかなり問題があると思います。

元のインタビュー記事にも書いてありませんが、少なくともマクドナルドがそれで上手くいっているのは、社員のほとんどが、自分たちの仕事が何なのか(何に対して奉仕するのか)ということを理解できている、つまり同じ方向を向いているためだと思います(それこそ詳細なマニュアルがあるということで有名な企業ですよね。見たことないですが)。

もし、社員の意識がバラバラなのに、社長がいきなり「生産性アップ!」の呪文を唱えたとしたならば、これは空中分解必死だと思います。みんな自分のやりたいようにやって、きっとお客様には視線が向かないはずだから(経営者としてそれぐらいの判別がつくようにはなってきた)。

この場合、私は決して優秀な社員なんていらないと思っていて、まず会社に必要なのは、自分たちの仕事、職場に対しする「共感」「共創」だろうと考えています。

何に向かって切磋琢磨していくのか。それが一致した場合にチームは強大なパワーを発揮するでしょうし、きっと周囲が驚くほどのスピードで事業が展開すると思うのですね(そのスピードはF1並だと思います)。

そして、そのときに残っているのが優秀な社員であって、単に頭が良い社員を連れてきたら実現できることではないと思います(ユニクロがヘッドハンティングしてきた優秀な人をバンバン切っているというのもそのためだと思います)。

で、一番難しいのはその「共創」できる思い、もしくは心を作ること。唯一、マネジメントの権化のような原田社長に、零細企業経営者として勝てるものがあるとするならば、そういった会社の思いの部分を、自らゼロから作り上げ成功させたときだと考えていて、これから頑張ろうと思います。

といっても、現実的には、ようやくその構築の端緒につけた(かどうかといった)ところです。これをいきなり全社員でやるのは無理だし、拒絶反応を示す社員もいるだろうし、で、選択と集中ということで、まずは当社の中核を成す(いや、成してもらわないと困る)35歳前後社員を集めて水面下で実施中です。

それで、まずは徹底的にこのR35 諸君と、働き方や自分たちの仕事について、腹を割って話そうというレベルから始めているのですが、これが思いの外パワーを消耗する仕事で、最近ブログやtwitterが滞り気味なのもそのせいです(それだけ重要な仕事なんだと思ってます)。

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9件のコメント

  1. トラックバックありがとうございます!
    香月社長に読んでいただけて光栄です。

    正に、おっしゃる通りだと思います。
    特に「共感」「共創」というのに僕自身が共感するところです。

    そして、それが『まっとうなやり方』なんだと思います。

    僕は、マクドナルドや原田社長の手法は嫌いではないです。
    ただ、その表面だけ見た『まっとうなやり方を通らずに社員に負荷をかける経営者』や『社員が早く帰れるという理由で絶賛する人たち』に違和感を感じるだけです。。。

    香月社長が書かれているように地に足がついた「共感」「共創」を目指していく『まっとうなやり方』は本当に素晴らしいと思います!

  2. フジイユウジさん

    コメントありがとうございます。ツイッターの方もありがとうございます。

    まぁ夫婦ですら共感を得るのに苦労するというのに、我ながら偉そうなことを言っていると思います(笑)

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