事業拡大のためには定例企画会議を持続させる必要がある

ワンマン経営の弊害

クリエイティブな仕事をする会社を標榜しながら定例の企画会議を持続させることができないこと。これこそが当社の事業規模を拡大できない最大の要因と考えています。現場が提案する企画の細部に至るまで、社長が何もかも決めてしまうことの弊害です。

中小企業経営者がワンマン経営を徹底し業績を維持拡大すること、そのため初期段階では企画の細部まで目を配り、しっかりと成果を上げさせること、これらは言をまたず大事なことですが、ある規模を超える段階で、企画を上手く現場に任せていくことが求めらると考えています。そうしなければいくらハードワークを標榜する社長といえども手が回りませんし、任せていかなければ現場も育たないためです。

しかし、この「任せる」が頭で分かっていても、目前の提案が明らかに失敗することがわかっていて、それによる失注から収益が大きく落ちる可能性があるとき、さらにそれが同時多発的に発生しているとき、この事態を辛抱強く見守りつつ正しく方向付けすること、これが本当に至難の業です。

問題その1:雑草も育ててしまう雑なマネジメント

最初は丁寧にプロジェクトの手入れをしますからどんどん育ってきます。そのうちに雑草がチラホラ出てきます。このときに雑草をすぐに摘み取ればいいのですが、ここで都合よく任せたからという判断で放任し(つまりマネジャーがやりきれずに)、一方でどんどん成長せよとばかりに水と肥料をやっているので、雑草も一緒にどんどん成長してしまいます。

気づいたときには、成長させるべき作物と雑草がわからなくなってしまって、慌てて雑草を刈り取っているうちに誤って大事な作物の芽を摘んでしまったり、手が回らなくなって雑草に負けて腐る作物が出てきたりします。

問題その2:後手後手が生み出す疲弊と消耗

失敗がなければ成長はありえませんが、失敗させたままでは顧客が離れますし、現場も疲弊します。そこでしっかりと見守っていく必要がありますが、一人二人ならなんとかなったとしても、これが三人を超えるととたんに目が行き届かなくなります。

そして、目が行き届かず事態悪化に気づいたときは、たいてい時間的成約からプロジェクト継続のための打ち手は、9割以上の成功率を求められます。これが最大の疲弊と消耗を招きます。

改めて会議の技術を磨く必要性を痛感している

上記で分析したとおり、自らの雑なマネジメントが生み出す危機回避に慣れてしまうこと、それが最大の問題点だと考えています。常に成功率9割の打ち手を考えていて、それを当たり前の基準としてしまう。これではどんなに優秀な人材でも疲弊しますね。かくいう自分自身もかなり疲れています。

恐らく自分自身のスピードが早すぎるのだろうと思います。簡単にいうと焦っているということですね。それは、稼ぐに追いつく貧乏なしと、闇雲に突っ走ってきたこの数年を振り返ってみてもよくわかりますが、こう考えると、まるで借金返済の資金繰りに奔走し、それが一段落ついたところで大仕事をやったつもりになっているダメ社長そのものでした。

実のところ、奔走してきたのは美しいBSを作るためで資金繰りで困らないようにするためでした。つまり全く焦る必要がなかったのですが、先の見えないこの時代でこの業界の、なんとかせねばという思いと勢いに飲み込まれていたように思います。

よその会議に出ると、岡目八目で「下手くそな会議進行だな」というのはよくわかりますが、自社でワンマン社長が進行する会議、自分ではしっかりやってる「つもり」でも、間違いなく下手くそな会議進行になっているのだと思います。だから継続できないし、何度も仕切り直しになっていて積み上げがない。

ここで少しスピードを落とすこと、打ち手の成功率は7割ぐらいで良しとすること、そういったことで現場社員が企画を回せるようにすること、このあたりを意識した企画会議を、じっくりと準備してGW明けから実施しようと考えています。