はじめに

5月〜6月は、初の海外社員旅行に出かけた4月に引き続き、この1年の急成長による歪を調整するといった地味で内向きな仕事に取り組みながら、はじめての展示会出展というド派手な仕事の備準にも追われ、いままでにない活動量となりました。

準備中に中期事業計画を破棄したことで吹っ切れたというか、踏ん切りがついたというか、大きくはずみがついた感覚があります。

展示会出展の振り返り

出展自体は成功だった考えています。また主催社のリードエグジビションジャパン社のプラットフォームビジネスの取り組みにも大いに感化され、勢いに乗って会期中に次回の出展も決めました。次回4月開催と変更となったコンテンツ東京2018では、コンテンツマーケティングEXPOに出展します。あと10ヶ月です。

もちろん反省点もあります。出展して2つのことがわかりました。

1つはISSHIKI事業のアピール不足です。日頃から業務に追われPR不足を認識していましたが、想定以上に売り損じがあることがわかりました。特に自社パンフレットやサービスサイトの不備を指摘され、他社制作物の仕事にかまけているうちに自社制作物が後回しになってしまうという、まさに医者の不養生、紺屋の白袴を地で行く形でした。今月中にサービスサイトとパンフレットを刷新します。

もう1つは昨年からはじめたHONTENTS事業のスタッフの肩書、ハイパーメディアクリエイターの反応が極めて薄かったということです。「中小企業のハイパーメディアクリエーションを提供する」というコンセプトに間違いはなかったのですが(それが直接キーワードとして響いたということではなく、そういうことを求められていたという点で)、検討していた書籍やウェブサイトなどの具体的な制作物起点の提案に関心は薄く、その中身となるコンテンツをどうやって作ればよいのか(自分たちで作っていきたい)、といった相談をたくさん頂きました。

編プロ編集者としての原点回帰

実は出展を決める直前ぐらいからこのことには薄々気付いていて、新しいサービスとしてEMDを準備していました。

今回の反響を踏まえ、当社の編集プロダクションとしての原点にも立ち返り、ハイパーメディアクリエイターの肩書を廃止して「編集者」の肩書で呼称を統一することにしました。さらにサービスとしてわかりにくいHONTENTSも廃止解散することにしEMD事業として集約することにしました。

EMD自体はサービスコンセプトを示すものでしかありません。個別具体的な企画は顧客ごとにご提案を差し上げています。

来期の展開

8月から第15期です。期首から新しい展開を加速させる計画です。EMD事業で展開する編集技術を土台として、有力な先行企業と提携で人材採用ビジネス進出を計画しています。

さらにEMD事業を土台としてデジタルコンテンツの配信・出版ビジネスをベースとしたメディア企画制作のジョイントベンチャーを立ち上げます。こちらはニューズブックと同じく全国規模で事業展開を計画しています。

主幹事業であるISSHIKIはすでにお知らせしているとおり2.0に業務システムをアップデートさせていますが、こちらも取引先を版元から拡大させ一般事業会社へデザイン制作サービスを展開させていく計画にしています。

前期より経営拡大には銀行取引を拡大させていて今期もすでに2行からかなりの規模で融資を実行して頂いていますが、春先に一度棚上げにしていた地銀、信金への枠を広げたいと考えています。ただし銀行融資はこの程度に留め、経営者の次のフェーズの課題として2年以内に直接金融での資金調達を目指す考えです。

最後に、この春から「右腕」を探していましたが、ようやく求めるべき人材像がクリアになりました。ボードメンバーの強化策として非常勤の監査役を加えることにします。

すでに会計監査については会計参与として前沢先生をお迎えして月次で非常に厳しい管理会計体制を敷いていますが、こと業務監査については自分自身で厳しい方だと自認してはいても、やはり事業の拡大と監査の両輪は不可能とわかりましたので、自分でできないことはその道で能力ある方にお願いすることにします。

この他にも細々とした点でも新しい取り組みを考えていますが、これらの計画を新たな中期事業計画として9月に予定している全社研修までに整える考えです。