台北書店調査2017

先月中旬に恒例の社員旅行に出かけました。今年は新しい社員も加わってさらに初の海外ということでどうなることやらと思いましたが無事帰国できました。

旅行の様子はISSHIKIとHONTENTSの各ブログもご覧ください。

社員旅行といってもいちおう目的は研修として、2日目を3チームに分けそれぞれ事前にプランを立てての計画的行動としたのですが、みんな若い上に初海外も多く、そこは結果的に慰安旅行的な感じでOKよということにしました。

準備が進んでいくにつれ、みんな楽しそうに計画しはじめて、なんだかそこに社長がホイホイあとからついていくのもあれだなと思ったのと、出発直前にJTBさんにガイドを頼めるか尋ねると、なんとかします!といってなんとかしてくれたので、現地ガイドの方に、台北の書店回って途中市内観光チームと合流して食事というざっくりプランで巡ってきました。

台湾は学生時代以来なので四半世紀振りです。当時は台中、高尾、花蓮と巡って台北はそんなに滞在しておらず、もはや記憶も薄れているうえに見るからに街の様子も様変わりということで新鮮な気持ちで巡りました。

当初の目的地としてガイドブックにも紹介されている誠品書店だけ指示して、あとはガイドさんの思いつくままです。

一応断っておくとこの記事には資料的価値はほとんどありません。調査前から恐らくそうだろうなと思った通りの書店事情だったのと、書店が生活上どんな位置づけなのかその感覚を感じるための路上観察です。

台北の書店情報はいろんなサイトやブログに記事があるので詳しく知りたい方はほかを検索してみてください。

蔦屋書店が参考にしたという誠品信義店。台北101が真正面に見える立地で東京でいったら丸善丸の内オアゾ店みたいな感じでしょうか。
明らかに底本がわかるビジネス書が多数。小さくて見えないけど79折と書かれた赤いシールは21%引きという意味。ガイドさんはここは”高い”から日頃は来ないと言われて最初なんのことかと思ったら発刊から時間が経つと下町の書店では値引き販売するとのこと。
日本史の本もたくさん。
工作とは仕事のことです。
書店だけでなくおしゃれな雑貨や家電製品も売ってて、なるほど蔦屋家電が真似したというのがよくわかるけど規模はこちらの方が大きい。
フロアは綺麗です。
ほんとうにピカピカ。あとで気づいたけど、日本の本が多いのはいわゆる好日だからというよりはそういうスタイルを売りにしているといった感じです。

このあと昼食の店まで移動してみんなにご馳走したあと再び調査開始です。

昼食のお店のすぐ近くにあった三越の上にある書店。中にアップルストアがありました。ここも本は3分の1ぐらいで家電や文房具が売ってます。もちろん綺麗。

このあと普通の”本屋”行ってみたいとお願いしたらじゃあ台北駅の付近ということで歩いて移動しました。

途中地下街を歩いているときに、「あ、思い出した」とこちらの地下書店街に。
ところが完全なるシャッター商店街でガイドさんも驚く。
1店舗だけ開いていてガイドさんが店長さんにインタビューしたところ、なんとつい最近誠品に買収されて全面リニューアルとのこと。このあと駅の反対側にいったときにわかるのですが、そこも誠品ブランドの商店街に。
出口付近に看板。「こんな感じだったのよ。また安く本を買うところがなくなった」とガイドさん。

再び地上に出て台北駅近くの一般的な書店に。あまりの本屋然とした佇まいに関心して外観撮るのを忘れました。

入るといかにも”本屋さん”の懐かしい匂いです。雰囲気もまったくもって日本の駅前書店。

「你的名字」は例の「君の名は」です。最初に訪れた誠品書店で大々的に「君の名は」フェアをやっていて、ガイドさんが「観た?」と聞くので「観てないだよね〜」というと「私は観たよ。ネットで(笑)」みたいな、蔡さんはおちゃめな人でした。

雑誌コーナーもまったく違和感ないですね。
どこかでみた写真。よく台湾版を出すので表紙流用の契約の話がきますが、なるほどこうやって並んでるんだなと。ただ都心の誠品ほどは日本の本は並んでません。
そして二階に上がると学参コーナーで、これまた近所の駅前書店の様相です。
ところが上層階に上がると様相一変です。
文具や各種ケーブルなど品数も豊富です。USBミニケーブルを忘れてきたのでここで買いました。

もともと台北駅近辺は塾や予備校がたくさんあって、それで書店が多いとのことですが、だいたいどこの書店も本は3分の1ぐらいであとはいろんなものが売っているというのが今の台北の書店事情のようで、どこも本の売り場は縮小しているということです。

実際のところ本屋には行かなくなったと蔡さんも言ってました。なぜならスマホがあるから。

実は前の晩に社員が夜市でスリに遭った!というのでパトカーに乗って警察署に行くという一大イベントが発生したのですが、そのときにお巡りさんたちが出してきたのもLINEの翻訳機能でした。

私も旅行中は空港で買ったSIMをAndroid端末に入れて使ってましたが1,000円で3日間使い放題。スマホあれば何もかも事足りるって感じ。いやもはや無いと困るですね。

撮ってとお願いしたら古屋さんが呆れてましたけど、その後パトカー乗って警察署行ったら、なんとリュックの奥底から財布が見つかったというめでたしめでたし。
 謝謝、サンキュー、ありがとう!お巡りさんは苦笑いしつつも駅までの道を教えてくれました。さすがエースデザイナーはやることがひと味もふた味も違うよね。

話がそれましたが、先程の書店から少し奥に行ったところに書店街があるというので出向きました。

重慶南路一段です。要するに神保町みたいなところですね。
もうここは完全な書店。余計なものは一切売ってませんでしたが、逆にいうと面白みもなく一巡してすぐに出ました。
台北駅は地下街がダンジョン。みんな暑いので地下を歩くそうですが、次回行くことがあったらここを探索した後に新幹線に乗りたい。

台北駅近辺を後にして夕食のお店に行く途中に再び誠品の新しいビルに出向きました。

あとでよく考えるとショップが入ったビルでガラス張りって珍しいですね。
店内はもう十分わかったよ。というぐらいにここも綺麗です。最近新宿も中国人観光客の中国語が響いてますが台北の人は大声で話をしませんね。街中静かでそういうところも日本と同じ感じを受けましたが、正直このビル内は店内も訪れている人たちも東京以上におしゃれだと思いました。
もうざーっと流して調査終了です。
ガイドさんとも別れ日本じゃ絶対に一人じゃ入らないおしゃれカフェで一休み。

ちょうど同じ日に知り合いの社長さんも台北に遊びにきていらしてFacebookでやりとりしてました。その方は以前からよく遊びに行くと仰っていたのですが、なんとなくその理由がわかった気がします。

中華圏といっても大陸みたいに騒がしくないし食べ物は美味しいし、なにより綺麗。ふらっと出かけて美味しいものを食べに行くにはいいところだと思いました。あと昔来たときはビンロウがあちこちに売っていたのが印象に残ってましたが、蔡さんによるといま台北ではほとんど売ってないそうです。

いつの間にか書店調査の話がどこかにいってしまいましたが、書店という存在が古臭いものになりつつあると実感しました。もちろん台北でも日本でもこの先書店はなくならないだろうし本も残るだろうけど、いずれも形を変えていくのは間違いないなと思います。

それと改めてライフスタイルのデザインに、おしゃれ雑貨的な意味での本の存在とスマホを使った情報交換が併存して発展していくんだろうなと確認できて、当社のデザイン仕事もますます幅が広がっていくなと実感した台湾行きでした。