/* @anyware */ /*ここまで */

katsukinoboru.jp

見たり聞いたり考えたりしたことを綴ります[香月登 編集ブログ]

Archive for 10月, 2009

脱「仕事メタボ」で筋肉質に

長時間働いている割には思うような成果をあげられない−-。こうした状況を「仕事メタボ」と名づけたのが、産業能率大学総合研究所の荒井幸子プロジェクトリーダーだ。(2009年10月30日 日経産業新聞 18面)

たぶん、誰かこんなこと言うんじゃないかと思っていたら新聞記事になってました。仕事メタボ。まぁ確かにそうです。残業減らしたい社長としては、撲滅したいもののひとつです。

でも、この先生が書いているように、個人に仕事の効率化を意識させるようなことでは、なかなか改善されないと思うんですよね。だいたい仕事メタボの人はいわゆるメタボの人と同じで、自分で自覚していると思います。メタボなんとかしなきゃって。なんとかしなきゃって思っててもできない人に、いくら理屈を説いても無駄だろうと思います。

なんとかしなきゃって思ってて、どうすればいいかもだいたいわかってて、それでも実行に移せない、その実行に移せない自分の気持ちと向き合わないかぎり、よし変えようということにはならないし、変わらないから改善されないです。それこそ病気になったり、解雇されたり、なんかそういうとんでもないショックがないと自分の気持ちに向き合えない人間の弱さを知る機会が必要だと思います。ということで、この点については、会社のシステムを変えて、残業禁止というショック療法を実施中です。

もう一つは、快感を味わう経験が必要なんだろうと思っています。仕事がきっちり片付いたときの爽快感。もしくは売れたときの満足感。いわゆる成功体験ってやつですね。これがあるかないかが大きな違いになっていると思います。この経験がある人は、何も言わなくてもどんどん仕事やってくれます。楽しいから、どん欲に仕事をやるし、どん欲に仕事を続けていくから成功する確率も高く、結果満足も大きくて、さらに仕事が進む。と。

ところが、この成功体験を与えるっていうのは簡単だけど実践は非常に難しいです。こちらは簡単な仕事だと思っていても、それをやり遂げることができなかったりするわけです。どんどんよかれと思って小さな仕事にしていくけど、与える仕事がなくなった時点で、もう会社にはいられなくなるでしょうね。昔は、そういうことも悩んでましたけど、最近はまぁ仕方がないと割り切ってます。

Tags:
posted by katsuki in 仕事 and have Comment (1)

零細企業経営のための戦略と戦術

はい。釣りタイトルです。ごめんなさい。

この2年ほど、いろいろ勉強しました。経営書は200冊ぐらいは読んだと思います。で、現時点の結論としては、そんなものはないですね。あったのは、いや、必要なのは「直感と実行」です。ということで、いまは直感に基づいた事業計画に基づき、ひたすら実行あるのみです。

直感が間違ったら?気づいたときに、すぐ修正すればいいんじゃないですかね。ホントくだらないことで随分悩みました。昔、社長が「シンプルに考えろ」って散々言ってましたが、あれって自分に向けて言ってたんでしょうね。いま同じような立場になってつくづく実感しています。

で、その直感よりも今、当社にとって大きな課題は実行のほう。ちょっとでも気を緩めると、みんな実行を先延ばししてしまうからです。

昨日、ショッピングモールみたいな会社にしようって書いてから、またあれこれ考えているわけですが、ますますその思いは強くなってきました。

その目的は一つ。人が集まる会社にしようってことです。なんで人を集める必要があるのかっていえば、「本」は「人」だと思っているため。出版サービス会社として確固たる地位を作り上げるためには、何をおいてもこれを達成しないことには話にならないと考えています。

そこに行けば必要なものがあって、楽しそうで、暇もつぶせて、ってそういう場所にショッピングモールはなっていると思います。残念ながら商店街は、それを実現するのは時間がかかるし、なによりまとめるのにしがらみが一杯で、たくさん酒飲まないと仕事が進まなそうでがなんだか儲からなそうですから。

各テナントである社員の皆さんには、自分の強みを活かして頑張ってもらい、相乗効果で当社に人が集まるような仕掛けをどんどんと実行してもらいたいと考えています。また商店街じゃなくってショッピングモールなのは、そのときに経営資源を有効利用できるというのも大きな理由ですね。

と、以上全部直感ですが、即実行ということで、現在新しく入社した南、岡田、白井は、それぞれ出店準備。他の社員もお店のリニューアルや拡販、それに共同イベントの企画など、様々な計画が準備されすでに実行中です。と、言いたいところですが、いずれもまぁあれやこれやの理由があって(理由をつけて)なかなか進みません。

そんなとき、あるときは工事監督、あるときはコンサルタント、あるときは臨時販売員というように、ショッピングモールのサポート何でも屋が今の社長の仕事ってことですね。今週は鬼工事監督モードで、ちょっとそこ工期遅れてる、とビシビシやってますけど(笑)

それもこれもモールが完成し営業開始して繁盛してくれば、そういう困難も忘れ去られ、良い思い出だけが残るかと思いますので、これをショッピングモール戦略と銘々し(笑)、徹底的に儲けていこうと思います。

Tags:
posted by katsuki in 仕事 and have Comment (1)

ショッピングモールみたいな会社にしよう

以前、ブログに編集者って個人商店みたいなもんだって言う話をしてくれた元同僚のことを書いた。

いまでも基本的にはこの考え方は同じ。同じどころか、デザイナーの萩原でさえも「萩原商店はこの先も安泰だけどなぁ」って、毎度営業に四苦八苦している連中が不思議でならないと私に話をしてくれるし、やっぱうちは商店街みたいな会社、もしくは弁護士事務所のようなパートナー会社を目指そうってぼんやり考えてました。

でも商店街っていうのが微妙にひっかかっていて、自宅の最寄り駅は2つあって一つはスタンプで超有名な商店街、もう一方の駅には対照的にもう腐っているとしかいいようのない再開発寸前の商店街があって、駅前の道は狭いし、店舗は少ないし、店が揃っているわけでもないし、つくづく世田谷っていうのは不便な田舎だなぁと思います。と、なんだ話がそれた。

春頃に関東近郊の巨大ショッピングセンターの書店を巡ってみました。マスコミの論調ではああいった大型店を否定して昔ながらの商店街を復興させようっていう感じですけど、どうなんでしょうね。ホントにそれで良いんでしょうかね。

自分の実家も福岡市のベッドタウンということで開発された新しい街でしたが、開発された当初こそ住宅街に商店街がありましたが、いまではすっかりバイパス沿いに大型店が軒を並べる状態で、町中の商店街は跡形もなくなくなりました。以前は、親が老いたらどうしたものかなどと考えることもありましたけど、よく考えてみたらこういった大型店が、それこそ規模を活かして在庫を豊富に揃え、機動力を活かして地域に密着した介護&宅配サービスなんかやりゃいいじゃないのと思っています。それこそネットを活用してね。

という具合に、最近は個人的に何でも復古調の流れにほとほと嫌気がさしていて、出版不況にしたってかつての栄光よ再びみたいな話の裏返しで、大出版社の赤字もうダメだみたいな話をしていますけど、周囲の売れている編集者の話を耳にする限り、そんなことないんじゃないの?ちゃんと努力してるところは大丈夫だろうよ。というか、そもそも人のことはどうでもよくってお前こそ売れるもの作るか、新しい何かに挑戦するように頑張れよ。なんて思っています。ああ、また話がそれた。

で、先日不動産コンサルの社長さんとお会いする機会があって、元デベロッパーということでアウトレットモールの開発を担当されていたそうで、そういった話を聞いているうちに、あぁそうだ、商店街じゃなくって、ショッピングモールみたいな会社にすればいいんだって思った次第。

社員一人ひとりがブランドもったお店を経営していて、個別に経営努力もするけど、それが集まって価値を増幅出来るみたいな感じ。もともと企画からデザイン、制作までワンストップというのは、発注側にとっても、時間コストの大幅な低減に繫がるわけで、そういうところはこれまでも機会あるごとにささやいてはいたんだけれども、今回メディア事業部を作ることで、さらにモールの規模も拡大して、やれることも増大するし、独自企画も増やして華やかな感じもさらに演出できるようになっていると思っています。

間違わないようにしないといけないのは、これって、どこのテナントが売上No.1かを競わせるだけじゃなくって、それぞれのお店がモールの価値を高めるように考えて営業活動頑張ろうよということです。

ナレッジワーカーという言葉があります。もう随分古い言葉で、でもこういった社員が集まる会社にしていかなければって数年前から思っていてメモしていたことがあります。これを実現するためにもショッピングモールみたいな会社ってのは最適なんじゃないかなぁ。

1.価値・意味を重視する
従来のスキルワーカーやホワイトカラーが手続きやルールを遵守していたのに対して、価値や意味を重視する人材

2.自律的に仕事を行う
自律的、主体的に仕事に取り組むという姿勢を持つ

3.専門領域に帰属意識を持つ
スキルワーカーは企業に帰属意識があったが、ナレッジワーカーは専門領域において帰属意識を持っている

4.創意工夫を加える
ホワイトカラーは与えられた仕事をきちんとこなすことを求められた。ナレッジワーカーは創意工夫を加えることにより仕事の有効性と効率性を高めることにつながる

5.ナレッジを積極的に活用する
ホワイトカラーは情報を正確に処理することを求められた。ナレッジワーカーは、定形、不定形を問わず社内外の人的ネットワークやインターネットなどのITを使って、利用できる情報を積極的に活用し仕事に役立てる。

何から引用したのか忘れてしまったけど、たぶんドラッカーなんじゃなかったか。ネット探したらもっとわかりやすく書いてあるのを見つけた。

http://kwenchanajo.ld.infoseek.co.jp/02-nare.html

この中のスキルワーカーとナレッジワーカーの対比を見たら、今みんながやっていることが古いってことが明確かも。

いつもこういうことを念頭に社員育成を考えていたんだけど、これからは具体的にショッピングモールを経営するように考えていけば、自ずとテナントである社員のみんなもそうなっていくんじゃないかな。

いや、そうなるようにしなければ新しい出版サービスなんてやってられないね。

posted by katsuki in 仕事 and have Comments (3)

スープのぬるいラーメン屋

日報を読んでいると、みんないろんなラーメン屋に行っているようです。でも、あちこちおいしいお店に行っていながら、あーおいしかったで終わっているのが残念です。アンテナ立ってないなと。

なんで流行っているラーメン屋と流行ってないラーメン屋ってあるんでしょうか。そりゃ旨いラーメンとそうでないところがあるから?なるほど。だとしたら、儲かっている社員と儲かってない社員って、やっぱり、技術が足りないから?

違うと思うんですよね。一言で言うとお客様のことを考えてないってことなんだけど、そういうと「考えてますよ!」ってみんな言うんですよ。でもやっぱりなんか違うんですよ。

例えば、仕事が大変だって言って残業するんです。炎上してて大変だって。で、この案件を乗り越えたら楽になるのでそうしたら計画通りに進みます。儲かります。って。

でも、もし仮にラーメン屋が、いま行列できて立て込んでて、それで忙しいから、ちょっと営業時間を延長するので、待ってください、空いてきたらすぐにお出ししますから!って言ったとしたら、はい、そうですか。って言うんでしょうかね。(社員はみんなおとなしいから、腹立たしくも黙って待ってそうだな・・・)。

こうなるとじゃあ経営が悪いから、人手を増やしてください。ボクはラーメン茹でるしかできないんで、どんぶりに入れるのは新しい人で、それでも足りないんで、ネギのせるのは外注でお願いします!って、真顔で言うんですよ。一応必死に考えましたよ。経営者なんで。でも、これ解決したらノーベル賞もらえるんじゃないかっていうほどの難問なんですよね。ラーメン一杯に100万円ぐらいコストかけて800円ぐらいで売ってどうやって儲けるのかなって。

さらに言えば、あんまり売れないんでじゃあ価格下げましょうっていう話にもなるんだけど、店頭で10円ラーメン!なんて売ってたら、何が入っているのか怪しくて食べられないんじゃないかって思うんですよね。普通。

それで極めつけは、最近社員みんなに言っているんだけど、具材に凝って、調理方法に凝って、それでも自信がないから作り直ししたりして、はいできました!ってお客様にお出ししたときには、肝心のスープがすっかり冷めてて不味いっていうラーメン屋。

空腹は最高の調味料って言うのに、ラーメン屋だからすぐに食べられるだろうと思って店に入ってきているだろうに、何のために商売してんだか。

という具合に、お客様の立場から考えてないし(自分の努力評価を優先している)、費用を考えていないし(自分の給料は誰のポケットからきたお金か考えてない)、手際が悪いし(何にしても仕事が遅い)、でも、問題と言ったって、たかがそれだけのことを解決すれば済む話なんじゃないのかな。単純に考えてみたら。

もし自分でラーメン屋やってたとしてって頭で考えてみてくださいよ。ほんのちょっとでも。というわけでオススメの映画を一本。

タンポポ [DVD]
タンポポ [DVD] 伊丹十三

ジェネオン エンタテインメント 2005-09-22
売り上げランキング : 8292

おすすめ平均 star
starついやってしまうラーメン暦40年の食べ方
star劇画的だが映画としての柱がぶれていない良作!
starもっとラーメンのこだわりを前面に出した方がいいのでは?

もう名作なんで説明も不要でしょうけど、「山崎努や役所広司、渡辺謙ら豪華キャストが共演した、伊丹十三監督2作品目となるコメディドラマ。客足の少ないさびれたラーメン屋を営む美しい未亡人・タンポポ。彼女に惹かれた男たちが、その店を繁盛させるために奮闘する姿をコミカルに描く。(「キネマ旬報社」データベースより)」という作品です。

劇中タンポポも、最初一生懸命ラーメン屋を切り盛りしてるんですよね。涙ぐましいぐらいに。でも、やっていることがトンチンカンだと絶対に儲からないってことを教えてくれますこの映画。見てておかしいけど、自分の仕事に当てはめて考えると笑えなくなります。ええ。

こういう例え話すると、そもそもラーメン屋とコンピュータとネット使う自分の仕事は違うから、なんて言ってちょっとも考えもしない人もいたりしますが、そういうのはうましかさんとしか言いようがないので、私は付き合いたくありませんね。儲からないし。

ちなみに、マルタイ棒ラーメンとうまかっちゃんで育ち、親不孝通りのどんづまりで浪人生活を送った私は、ラーメンといえばとんこつです。

posted by katsuki in 仕事 and have Comments (3)

ビジトレ本のネット販売促進もっとやります

sideA2先週のことですが、クロスメディア・パブリッシング社とインプレスコミュニケーションズ社の取引開始1周年ということで、記念懇親会にお呼ばれして行ってきました。両社とも大得意先なのでこういう席に呼んで頂けるのは大変光栄です(「新文化」の最新号に懇親会の記事が載ってますね)。

今回はインプレスグループ各社の営業の方々もいらっしゃっていて、いろいろお話を伺えました。クロスメディア社さんもそうですが、営業を頑張っておられる出版社さんのお話はこちらも元気になるので嬉しいです。もちろん売れていればなおのこと。今回はインプレス社では年賀状本やWindows7本などたくさんお手伝いさせていただいたので、これから年末にかけてまた売れ行きが期待できるので楽しみです。

実は勤めているときに営業に異動したくて仕方がありませんでした(出張に行けるのがうらやましいってのが一番だけど)。実際いまこうやっていろいろな出版サービスを考えるにあたって、ちょっとでも書店営業を経験しておけばよかったと、なおのこと強く思います。やっぱり本は書店で売れてこそなので。

それでもこういう機会を含めいろいろと教えてくださる人がいるので本当に感謝です。昨日は昨日で、ビジトレ本は共同発行なので、在庫管理で勘定をどうすればいいのか教えていただきに、古屋が元の上司のところに教えを請いに出かけてきました。本当にありがたいです。
#樋田さん見てます?(よね?)。twitterフォローお待ちしております(笑)

おっと、そのビジトレ本ですが、お陰様で店頭での売れ行きは引き続き好調とのことです。一部書店では追加注文を頂いているのですが、肝心の在庫がなく動きの少ない書店からの戻りをまって再出荷で対応しています。増刷するかどうかについては、造本が特殊なので制作コストを考えると判断に迷うということで、今回はキッチリ売り切って、次回作などに繋げていこうという話をしています。

このようにリアル書店での営業はしっかりやっているのに当社が担当すべきネット販促が後手後手に回っていて、これをなんとかしようとサイトを作り直しました。

「わかるをできるにかえる 3ヶ月ビジネススキルトレーニングブック」公式サイト

今回は、とにかくやれることはどんどんやろうということで、担当者自らtwitterアカウントも作ってサポートやってみようということになっています。中の人が顔出しでやってみようということで玉造、分島が頑張ります。

この本自体は、実際に使ってみて始めて効果がわかるものなのですが、一人孤独にやっているときにとくじけないようにとサポートメールシステムがついています。このシステムや本誌自体にも、まだまだたくさんの改善点などがあると考えていて、そういった読者の声を直に聞けるような、そういう仕組みにできればと考えています。

posted by katsuki in 仕事 and have Comment (1)

「iPhone情報整理術」発売前に増刷!

やっぱり売れる本の仕事をお手伝いできるのは嬉しいですねぇ。発売前に増刷なんてすばらしいです。

編集長から増刷のいきさつをあれこれ聞いたのですが、ネット販促の仕掛けが(ちょっと書いて良いのかわからないから書きませんが)すごくって、私はビジネス書でよくやってるアマゾンキャンペーンってのが大嫌いなんですが、さすがネットに精通しておられる著者なので、そんなチンケなことはせず、非常にスマートに、ネットじゃなくリアル書店で売れるよう仕掛ける手法に感銘を受けました。

で、そのアマゾンキャンペーン排除なのか知りませんが、ランキング表示が変わったみたいですね。非常にいいことだと思われます。

こんな感じで軽くiPhone祭で盛り上がった今日の役員ランチMTGでは、この景気にあやかって企画営業を担当する社員にはiPhone購入特別手当を導入することに決めました(とりあえず萩原から)。さて適用条件をどうしようかな。

iPhone情報整理術 ~あなたを情報’’強者’’に変える57の活用法!
iPhone情報整理術 ~あなたを情報’’強者’’に変える57の活用法!
技術評論社 2009-10-21
売り上げランキング : 44

Amazonで詳しく見る by G-Tools

posted by katsuki in 仕事 and have Comments (2)

マーケティングとか言う前にもっと考えることがある

ない。

いや、本当はあるけど、あえて考える前に実践、すなわち試行錯誤しかないと言いたい。

楽天の野村監督が本で「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」ということを書いていました(誰の言葉か知りませんが)。それを読んで以来いつもそう思っています。マーケティングを勉強するっていう場合、みんな勝ち戦ばかり分析してませんかね。大企業のビジネスならそういうことも必要なのかもしれませんが(本当のところ知りませんが)、零細企業にはそういうのは一切不要だと私は思います。

自分のとった戦略・戦術が正しかったかどうかは、売れたかどうか、収益があがったかどうか、判断基準はそれだけだと思います。引き出しを増やす意味で勉強は必要ですが、それを実践に移せるかどうかがより重要で、たいていの場合、尻込みしたり、後回しにしたり、いろいろ言い訳をつけて、不戦敗ってのが実態じゃないかと私は思います。もしくは売れなかった理由を、景気や社会環境や会社のせいにしたりね(そのくせ岡目八目で他人の事業やサービスをあれこれレビューする人が増えてる気がする)。

最初の会社に入社して、その社長に言われた言葉が未だに忘れられません。「香月くん、売れない本3冊続いたら死にたくなるよ」。調子に乗って企画を乱発していた馬鹿者は、社長の言葉通りに奈落の底にたたき落とされる結果を引き受けました。別に給料を下げられたわけじゃないです(もともとこれ以上下げられないぐらい低かったけど)。売れなかった、自分の企画が世の中に受け入れられなかった、その事実だけでもう十分です。

企画した本が売れるかどうかはふたを開けてみなければわかりません。しかしながら、必死に考え抜き、試行錯誤を繰り返さないで売れる本を作ったという話は聞いたことがありません。自分も真剣に考えるようになったのは、そういった「売れない」現実に直面してからだったと思います。

今の仕事で、売れていますか?利益上がってますか?というか、そもそもその企画実行に移してますか?ウェブに関係するようになって一番やっかいに思っているのが、この収益をどう考えるのかということなんですが、出版のようにシステムがないのでこれこそ試行錯誤しかないし、いまだに負け続けています。

しかしながら「売れない」「収益が上がらない」からと肩を落としたままでもありません。何が問題なのか現実を冷静に見つめ直して、修正を加えて挑戦し続けるのみです。

売れてるものや他人の失敗を知識として学ぶことは必要ですが、そこに自分で企画し結果を引き受けるという経験がなければ、商売は永遠に分からないだろうし、ましてやマーケティング云々なんて絶対に理解もできないだろうと思っています。

ということで、私自身は、マーケティングってのは、商売のことを必死に考えて収益を上げられること、だと思っています。そこで収益が上がらなければ、すべてのことにおいて努力不足というほかありません。

補足:こんなに偉そうなことを言っているのも自分には顧問がいてくれるからです。マーケティングは勉強しなければ始まらないのは言うまでもありません。

posted by katsuki in 雑感 and have Comments (4)

当社でデザインしたiPhone本は売れます

昨日、萩原装丁の話を書いたら、ワタシの実績も取り上げてくださいよー、ということで、先月吉村が担当したiPhone本です。すでに実績のある本の改訂で、デザインリニューアル(カバー、レイアウト)を担当しました。

こちらかなり売れているようでして、一気に5000部も増刷だそうです(すごいなー)。この本はビギナー向けで、特に女性を意識したということで、カバーも帯あり、帯なしで雰囲気を変えています。

iPhoneって買って箱を受け取った人はわかると思うけど(え、こんだけ!?)、日本の携帯みたいにマニュアルがないので、まぁなくても何となく使えるというのがiPhoneの凄いところなんだろうけど、一通りちゃんと機能を使いこなしたいという人には、ちょうど良い本だと思います。

このところ女性でiPhone使っている人増えている気がするので、さらに売れるんじゃないか、いや売れて欲しいですね。

男性用

男性用

女性用

女性用

iPhone BEGINNERS GUIDE BOOK for iPhone 3G & 3GS
iPhone BEGINNERS GUIDE BOOK for iPhone 3G & 3GS
翔泳社 2009-08-28
売り上げランキング : 166722
posted by katsuki in 書籍 and have Comment (1)

「iPhone情報整理術」予約しておいてください

iphone例によって萩原装丁仕事で見本を頂き、一足先に読ませて頂いているのですが、読む前からこれは売れるだろうと思っていた本です。

「情報ダイエット仕事術」本の打ち合わせのとき、堀さんが楽しそうにiPhoneのいろいろな機能を実演してくださって、あの爽やかかつ論理的で簡易な説明を目前で聞いて、速攻でiPhoneを買ったのは言うまでもありません。そんな堀さんが書かれた本が面白くないわけがないということで、さっそく読みました。

いろいろ役立つノウハウがありますが、私はなんといってもInboxZeroをGmailとiPhoneで実現するというのがオススメです。これ単なるメール処理のノウハウに留まらず、私にとってはストレスフリーを実現する仕組みとなっています。

今回はレイアウトもかなり工夫されたということで、読み応えある内容もさることながら、パッケージとして本好きには嬉しい一冊です。ということで、宣伝だらけですが、この本は、ぜひ「読んで」じゃなくって「買って」ください。よろしくお願いします。

と、こんなにも宣伝しているのには、実は萩原的には、この本の担当編集者にカバーデザインを満足頂いたというのが一番の喜びだからなんですね。私も萩原もずっと昔から知っている方ですが(方ですが、というのもあれなんですが)、仕事に厳しい敏腕編集者に仕事を認められたというのが何よりの喜びだったということで(笑)

おっと、なんだ楽屋オチかと思われずに、数あるiPhone本の中でもNo.1間違いなしなので、iPhoneユーザーの皆様ぜひご購読を。

発売されたころにまた宣伝したいと思います。

iPhone情報整理術 ~あなたを情報’’強者’’に変える57の活用法!
iPhone情報整理術 ~あなたを情報’’強者’’に変える57の活用法!
技術評論社 2009-10-21
売り上げランキング : 44

Amazonで詳しく見る by G-Tools

posted by katsuki in 書籍 and have Comments (2)

気働き

また連休でしたね。お上に決められたお休みを唯々諾々と受け入れるだけの連休。もはや何の祝日で休みなのかその意味すら失われていて、こんなバカバカしい制度は即刻廃止して、自由に長期休暇を取れるような社会に変えるべきだと思っていますが、それはそれとして。

この連休はお茶会に行ってきました。お茶会といっても青年部主催のもので、会費も1,000円という破格、スーツ着て気軽な感じでいってきました。この青年部、50歳までが「青年」ということで、どんだけ先が長いのかという話です。まぁ要するにこれに入会しなさいという先生のお達しです。いちおう先生の推薦が必要ということで、推薦されるだけ認められてはいるんだなとは思いましたが、いよいよ休日もあってなきがごとき状況になるわけですよ。

まぁそれもおいといて、気軽な感じで席入しましたが、先生の引率で席入りなのでこれは大変に勉強になります。道具の見立てとか、立ち居振る舞いとか、自分の弟子が水屋仕事をしているということもあって、帰り際に細々と実践的な指導をされているのをみて、確かに青年部に加われば相当に上達するだろうなとは思いました。

で、今回は、その青年部入会の勧誘が目的になっているので、他の社中の先生から、若い人たち向けにということで特にお話があったのが掲題の「気働き」ということ。

わかりやすくいうと気遣いですね。茶道にはいろいろな決まり事があるわけですが、だからといって例えば一緒に知らない方と席入りしたとして、その方が懐紙を忘れていたら(あ、あの人間違ってるわ)なんて思わずに、「どうぞ、お使いください」とさっとさりげなく渡してあげられるかどうか、つまり点前の技術を磨くだけでは何の意味もないわよと仰っていたのですが、これはそのまま仕事の話でも同じだなと考えながら聞いていました。

お点前は複雑なだけに、ともすると手順や道具の配置をなぞることに一生懸命になって、お客様に美味しいお茶を爽やかな場を作ってお出しするという本来の目的を忘れがちです。なので自分のことだけに一生懸命にならないようにという教えだと思うのですが、それはこういった青年部のようなお茶会の実践の場がないと精進できませんよという先生のお話でした。

いままさに「営業」に出て行くように、席を温めないようにと口酸っぱく言っていますが、思いはこの先生と同じです。当社も作る会社ではありますが、自分の作る作業に没頭するあまり、何のために何を作っているのか、本来の目的を忘れないようにしなければなりません。

複雑に頭と手を動かす必要のある仕事だからこそ、社員の皆さんには実際にお客様にお会いしてこの気働きを実践して欲しいと思います。技術がないと話になりませんが、技術があるからって仕事ができるとは限らないってことです。

もちろん社員同士の職場での気働きは当然のこと。あえて言うまでもありません。

posted by katsuki in 茶道 and have Comment (1)