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見たり聞いたり考えたりしたことを綴ります[香月登 編集ブログ]

Archive for 8月, 2009

ノートを作りなさい

久しぶりにお茶のお話。

稽古に励んでいるおかげで、早くも唐物という点前を教えて頂けることになりました。読んで字のごとく、中国の茶入れを使ったお点前で道具の格が高いわけですが、日本と中国ではろくろの回転方向が逆なんですね。それで扱いも異なります。

かなり難易度が上がってきたわけですが、何がブログに書くほどのことかというとこのお点前教本がないんです。

いままでの点前は、淡交会などの出版社から手引書が出ているのですが、この点前にはないそうで、教えて頂いたことをその場で頭にたたき込み、あとで手順と位置をまとめておかないといけません。

ようやく何か伝授されているという感じになってきました。それと基本的なミスをしたら「もう初心者じゃない」と叱られたのも非常に嬉しいですね。

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言語化するだけでは終わらない

今期は数字を追いかけると書きましたが、この目標年商の責任を負うのは経営者であって社員じゃありません。目標売上はこれだけだから社員一人あたりこれだけ稼いでくれ、と言って目標が達成できるのならばこれほど簡単なことはありませんからね(というかありえません)。

数字を決めたら、それを達成するために、誰が何をどのように動くのか微細な計画に落とし込むことが重要です。今朝は朝早くから中堅社員を集めて、各自の認識を再確認するところから始めました。いやはや、たった7人ですが、微妙なズレから正反対の意見まで、経営方針や計画を周知徹底することの大変さを改めて痛感しています。さて、1週間でどれだけまとまるでしょうか。

さらに、その計画をして全社員が喜び勇んで取り組めるようなものに表現していかねばなりません。これが非常に難しい。表現が難しいというのは、議論して語義をいくら定義できたとしても、それを聞く人に気持ちがある限り、同じ表現でも人は自分に都合よく受け止めてしまうものだからです(たいてい面倒なことはやらない方向で)。

十人十色といいますが、これ経営者を初めてよくわかったことですが10色じゃありません。1,000色も、いや10,000色はありますね。同じ人でも朝と夜じゃ気持ちが違いますし、話す場所によっても受け止め方が違います。

言葉を尽くすといいますが、確かに学者や評論家なら、自分の話したこと語ったことがすべてです、でよいでしょうが、実務家の場合、その言葉が実現されたかどうかが問題です。だからこそ、誰もが明確に判断できる数値化が重要なのだろうと理解しています。

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厳しい時代だからこそ

正直に言おう。わたしは、他社のまねっこ企画と、編プロやライターさん任せの編集しかできない、あるいは、偉い先生の原稿を右から左へ回すしかできない編集者は、業界に不要だと思う。かれらの雇用を守るために、売れないのを承知で新刊の数あわせと押し込み納品の自転車操業を続ける出版社は、淘汰されるほうが世の中のためになる。

出版に展望はあるが、○○な出版社に展望はない 〜出版書店業界事情 ●干場 | ディスカバー社長ブログ

取引先のほとんどが出版社である当社では、ひしひしとその淘汰の実情を感じているところです。この流れは2012年ぐらいに向かってどんどんと加速するのだろうとも思います。

そして仰ることは本当にその通りだとも思いますし、版元の編集者ですらこれほど厳しい状況ですから、編プロの編集者がやるべき仕事とは何か?それを考えると相当な努力が必要だと思っていて、現在中途採用を実施していますが、出版編集者の採用についてはより厳格にせざるを得ません。

既得権のない分、つねに、コンテンツクリエイト、マーケティングクリエイトをしていかないと、生き残れない。そういう緊張感がある。

この言葉、編プロである当社にこそ当てはまると痛感しています。しかし、「弱みこそが、むしろ、強み」と干場社長が仰ることも同感で、あえて取次口座を開かずに出版を目指すという方向を追い求めてきましたが、そうこうするうちに、この方向で進めば、新たなマーケットを作ることができるのではないかというものが見えてきました。

ということで、今こそ版元におられる売れる編集者の皆さんにお声がけしたいです。だからこそ、淘汰されるであろう版元で燻ってないで、既得権の皆無な編プロである当社に来て一緒に編集者の、そして出版の未来を作りませんか?と。

人材に関して言えば、先日、新卒採用の件でインダス社のナベケンさんにお会いして新卒採用について相談しました。今年の新卒採用は前回の就職氷河期の比ではない史上最悪の状況になりつつあるということで、当社としても秋から新卒採用の方向だったのですが、新卒、第2新卒含めて、来年は多彩な新卒人材が確保できるチャンスだと考えて冬以降に判断を伸ばしました。

いま職や内定がない人にどういったアドバイスをすればいいのか、私自身にはその経験がないのでなんともいえませんが、仕事に就いている人については、どんなことがあっても3年ぐらいは仕事をし続け、きちんと実績を作るべきだろうと思います。そうやって自信がついたらキャリアアップで転職するのもいいでしょう。もちろんできればその会社の成長とともに自分が成長できるのが最善だと思いますが。

ちなみに転職も起業も経験した私としては、さてさてお手並み拝見、というような周囲の無言のプレッシャーを感じた転職のほうがきつかったですね。

それにしても、こんな状態で今週末は選挙ですが、もし非正規雇用を廃止するというような政策が通ってしまったら、ただでさえ若者が職に就けない状態で、この先いったいどうなるんでしょうね。

もっとも、私は政治家ではないので、いち事業経営者としてできること、優秀な人材を中途採用すること、新卒採用した新人を育てること、新たな新人を採用できるようにすること、は可能な限り続けていきたいと思います。また、仲間となった社員に対しては、厳しい時代だからなおのこと、心を鬼にして指導育成し、かつ厳格に経営して収益をあげていかねばと思っています。

それによって出版を変える、ひいては国を変える一助になればと考えています。

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年商3億円までは理屈はいらない。

昨日は社員総会をやりました。初めての試みなので、当然これからもどんどん改善していこうと思っています。

まず社長っていうのは、ついつい言ったつもりになりがちなので、今回からきちんと時間と費用をかけて、懇親会セットで社員に対してプレゼンすることにしました。

中でも、もっとも大きく変えたことは事業計画をKeynoteで作ったこと。これまではWordで文章にしていたのですが、これをできるかぎりわかりやすく編集し、かつ書類を配布しない方式にしました。残念ながら一般公開の予定はありませんが、事前にプロトタイプで作ったメディア事業部向けのプレゼンシートはかなり力作だと自画自賛(過剰なアニメーションは笑えるらしい)。

Keynoteはダウンロードの試用版で作ったのですが、試用期間を1週間以上のこして、2つのプレゼンシートを完成させました(笑)ソフトを短期間にマスターするというのは久しぶりの経験でしたが、こういうのって、実際に作るものがあって実践で集中してやったほうが上達は早いですよね。もうこれで完璧に使いこなせると思いますので、以後の企画書は全部Keynoteで。

で、プレゼンシートは動画に書きだして、当社ではGoogleAppsのエンタープライズ版を使っているのですが、動画共有ができるのでここにアップして、いつでも見直せるようにしました。紙だと間違いなく読み捨てられるし、忘れ去られるし、ストーリーを追って理解してもらいたいと思っているので、事業計画を伝えるのに、この方法はもしかすると最適なのかもと思っています。

勤めていたころは社長の言うことはものすごく真剣に聞いていたほうなのので、いまでも当時のメモが残っていますが、なるほど、あのときこういったのは、こういうことだったのか、と実は今になってさらに役に立っています。そういったことで、社長の言ったことは後から読み返して効果があるだろう(そういうものにしよう)というわけで、今回の計画書も今すぐその場で理解してもらえなくてもいいと考えていて、あとは、何度も見直してもらう仕組みや、繰り返し大事なことを言葉をかえて伝えるようにしたいと考えています。

タイトルに書きましたが、事業計画なんて大層なことをいっても、今は明確に年商3億までは理屈はいらないと考えています。必要なのは情熱だけ。情熱っていうとわかりにくいですが、要するに「収益をあげる」ことそれだけです。他の会社のことは知りませんが、少なくとも当社はこれまでの6年間、利益を出し続けているから続けてこられて、新しいことにも挑戦できていたわけで、利益が出てないのに、テクノロジーがどうの、トレンドがどうの、ブランド戦略、マーケティングが云々。どうでもいいです。「だから何?それ、売れるの?」でおしまいです。

タイミングよくビジトレ本が出ましたが、実際に売れているから書店さんも次に期待してくれて、次回の出版にも挑戦できるのであって、いくら中身がどうかと議論したところで、売れてなければ、作っても産業廃棄物になるだけ、なるだけならまだしも赤字を作って、資金繰りに窮してあとはもうね。

「社長、さすが立派な文章です。でも、言っちゃ何ですが、高々この程度の売上で社長がいくら業界云々といったって何も変わりやしませんよ。」

昨年計画書を読んでもらった先生に指摘されました。これを聞いたときに、ガツンときたとか、目が覚めたとか、そういった言葉で表せる衝撃に止まらず、いまだに理屈や正論で社会を変えようと考えていた自分の甘さを目にもみせられました。当社が新しいことに取り組んで収益を上げること、それだけが、業界、ひいては社会を変えることができる唯一の手段です。

この際、改めて社員全員に伝えたいことは、サービスを提供すべき困っている顧客を捜し続けること、提供するものを顧客にとって最新、最善のものにできるよう努力すること、そして提供したサービスで収益をあげられるよう費用対効果の意識を常に持つこと、3つです。「どこよりも早くいい企画、技術を開発して、ものを作って売って利益を出す。」それ以外に、当社のような業態の会社が生き残る道がありますかね。あったらぜひ教えて欲しいと思います。商売の現場で磨かれた技術以外は一切不要です。

そのように考えているので、仕事が忙しいから開発の勉強ができないとか、企画が立てられないとか聞くと、(馬鹿かお前は)と思ってます。そういう人には何を言っても無駄なんでいちいち言いませんが。まぁ本当にそう思うなら、さっさと受験勉強し直して象牙の塔に入ればいいでしょう。

新しい出版のカタチを実現していこうと考えていますが、それは実際に提供し収益をあげた商品、サービスでしか表すことはできません。また、当社の売上が目に見えて拡大しない限りは、それはすべて画餅でしかありません。ということで今期からは、明確に3億という「数字を追いかける」ことにしました。

こういうことを書くと、数字に「追いかけられる」ことを不安に思ったり、不審に思ったりする人もあるようですが、私自身最近よくわかってきたのは、そうやって結果「数字に追い詰められる人」は、目前の数字だけを達成するために場当たり的な対応をしていたり、顧客に対しても真摯に向かっていなかったりが多いです。なので、そういう人は当然サービス開発なんて無理なんで、人材としては不要と考えています。

昨日の懇親会の席上、大西がとあるネットイベントをみて、ビジネスが「ぬるい」という話をしていました。私もそれを聞いてまったく同感に思いました。と、同時に当社にもまだまだそういった「ぬるさ」「甘さ」があることも痛感しています。

これまでは明確にこういった事業方針をブログで書くことはなかったですが、公言しておくことで自分自身への戒め、振り返るべきポイントにしておこうと思います。

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【ビジトレ本】店頭での売れ行きは?

まず紀伊国屋Publineによると23日には、ビジネス書ランキングで17位でした。これは素直に嬉しいです。

それと、先週末の三省堂有楽町店では、ビジネス書で4位になっていました。

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有隣堂AKIBA店では、レジ前に。

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表参道の青山ブックセンター。場所柄難しいかと思われましたが、勝間本のとなりに平積みされてます。

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【自社広告】新刊買ってください。

すでに12日に発売されて店頭に並んでいます。

わかるをできるに変える、3ヶ月ビジネススキルトレーニングブック
わかるをできるに変える、3ヶ月ビジネススキルトレーニングブック
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) 2009-08-24
売り上げランキング : 23903

関係している新刊は毎月何冊もありますが、これはクロスメディア・パブリッシング社との協同発行の新刊です。販売はインプレスコミュニケーションズ。全国書店に並びます。といっても、すでにクロスメディア社さんの強力な営業で都内一部書店では盛大に並んでいます。

有隣堂恵比寿店 レジカウンター前

有隣堂恵比寿店 レジカウンター前

神田三省堂ほか紀伊国屋の梅田店などでもさらに盛大に並べて頂けることになったようです。

造本はビニールカバーで,綴じも手帳仕様で使い込めるようにしてあります。

造本はビニールカバーで、綴じも手帳仕様で使い込めるようにしてあります。

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ちなみに帯をとったらこういう感じになります。

今回は、企画・編集・営業はクロスメディア社、デザイン・制作・ウェブは、デジカルという分担で共同出資のプロジェクトです。

もともとクロスメディア社の小早川さんと根本さんとは、萩原と一緒にとある会合を定例開催していたのですが、今春になってお互いの強みを活かした共同事業に取り組もうということで都内で合宿を開催、そこで決まったプロジェクトの1つが今回の手帳本です。

合宿中 – 編集・デザイン会社の社長が書く今日のアメブロ(旧ブログ)
合宿終わり - 編集・デザイン会社の社長が書く今日のアメブロ(旧ブログ)

クロスメディアパブリッシング社は、ビジネス書の企画の手堅さだけでなく作った本をきちんと社長の小早川さん自ら営業するという、その真摯な取り組み、また将来を見据えた志に強く心打たれて提携を決めました。

もともと小さな会社同士ですから、こういった”アライアンス”は、ともすると同盟でなく弱者連合になりがちですが、小早川さんも根本さんもハードワークを標榜されているので、そういった点でもクロスメディア社のスタッフの方々は信用できると思っています。

さて、肝心の内容ですが、ビジネス書の編集では大きな実績のある小早川さんが「わかるをできるに変える」ということで、編集者としてだけでなく出版社経営者としての経験を内容に活かした、非常に濃い内容の仕上がりとなっています。

購読してもらいたい読者は20代の若手ビジネスパーソン諸君。20代は、自分に自信がないこともあって実践の前に理屈が先に立つわけですが、愚痴ともつかない屁理屈はいくら言ってもかまいませんが(それこそブログに書いてもかまわないが)、ともかく目前の仕事にガムシャに取り組むことですね。

議論で上司に勝ったり、会社の矛盾点を突き止めたとして、それに何の意味もありません。いかに自己の実績を作るかだけが問題の本質です。これ経験者が語るので間違いない(笑)

ちょっと話がそれますが、この混沌とした時代、稽古という教育指導形態はもっと見直されてもいいのではないかと考えています。私は茶道の稽古に毎週通っているのですが、改めて様々な型を若い時分に身につけることって大事だなぁと痛感しています。もちろん型を身につけるだけでは、仏作って魂入れずで、肝心なことは、そこで考えることなんですね。なぜこうなっているのか?どうしてそうなるのか?と。

ビジネスもまったく同じで、基本作法を身につけて、あとは自ら答えを作りにいくべきだと思います。正解を上司や会社や、さらには社会から与えられることを求めがちですが、そんなのいつまでたっても与えられません。

最後に、この本でいくつか新しい試みに取り組んでいます。1つは3ヶ月トレーニングの間、携帯メールを登録してもらうと専属トレーナー(3人います)から定期的にメールがくるシステム。もう1つは、オフィシャルサイトで本文を全文公開するというもの。手帳の前半部分には、これからの時代に必要なスキルということで、10個のビジネススキルについて解説してあるのですが、このトレーニングブックは使ってもらって初めて効能があるのでこれをすべて公開します。

いま下記のサイトで分島が進めています。

Business Skill Training Book Official Website

いずれにしても、ビジネスについて日頃真剣に考えているビジネス書版元の関係者が作ったオリジナル手帳ということで、ぜひ試してみてください。また、こうするともっとよい、こういったレイアウトにできないか、といった要望があればぜひお寄せ頂ければと考えています。

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コミュニケーション欲求

まあ人数が少ない会社の場合、コミュニケーション欲求を持った人がひとりでもいるのかって話なんだけど、そこはほら、いなければ社長がやればいいのです。最低ひとり(社長)はいるんだから。雇われ社長の場合は違ったりもするのかもしれないけど。
重要なのは、コミュニケーション能力(スキル)ではなく、コミュニケーション欲求 – smashmedia

小さな会社の場合、社長が営業できなかったら絶対儲からないんだから、社長がウェブでビジネスだといいながら、ブログのひとつもできないのであれば、その会社には未来がないでしょうね。自戒を込めて。

いま夏野さんの新刊を読んでいるのですが、ウェブビジネスでは人も企業も「裸」になってしまうということで、確かに下手すれば自社の戦略が丸見えになってしまい競合に弱点をさらすことになってしまいます。しかし、だからといって正しく表現していけないのであれば、せっかくの商機や提携の好機を逃すことになってしまうわけで、社長ブログの難しさは、何をどう書くのかということにあると思います。が、これも夏野さんが書いておられるように、「当たり前のことを、当たり前にやる」しかないわけで、毎度河野さんにも言われていますが、少なくとも商売やっている社長ブログに「ワインおいしかった」は不要でしょう(ま、あえて昼行灯っていうのもあるのかもしれないが、そうだとしても別のブログやるべきだ)。

で、今日の話題は、そんな社長ブログがどうこうっていうことじゃなくって、社員がブログやソーシャルメディアを続けることの難しさについてです。これ現実的に今メディア事業部のメンバーは痛感していると思います。いかに社員ブログの継続が難しいかということを。

でも、それを痛感することがまずは大事。すでにウェブメディアの企画でいくつか仕事が始まりつつありますが、自分でできないこと、やりたくないことを勧める訳にはいかないでしょう。仮にその会社の社長にブログを勧めるにしても、「社長、時代はブログですよ」なんて、表層的なところでビジネスをして欲しくないんですね。じゃあどうするの?といってもまずは「当たり前のことを当たり前にやる」しかないんだと思います。リアルに。

たとえば朝事務所にきて、入り口でビル清掃のおばちゃんに会ったとして「おはようございます」と元気に挨拶しているかどうか。毎度やっている人にウェブコミュニケーション云々を説明する必要はないだろうし、やれない人に担当を任せるようなことはやってはいけないし。

当社に限っても、社員育成のためにはテクノロジーの勉強もさることながら、極めて当たり前のことをきちんとやれることを意識していきたいと思います。そうやってリアルでビジネスが楽しくなってきたならば(社会性が高まってきたならば)、それを促進するウェブが目前にあって手をつけないはずはないと思いますから。

posted by katsuki in メディア and have No Comments

「仕事するのにオフィスはいらない」と思う。

この半月ぐらいずっとカバンにはいってる。何度も読み返して、すべて実践中。

仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書)
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といっても、そのほとんどはすでに実践していたことなので、新しくやったことはメールをすべてブラウザとiPhoneで処理するようにしたことだけ。

特に本書でお勧めしてあったGmailのラボで「送信&アーカイブ」はすばらしく、メールに返信したらすぐにアーカイブされるので未処理メールがすぐに判別できます。こうやって常にメールボックスが空の状態になるようにしてから、精神的な重圧から解放された気がします(目に見えて”ない”というのは効果があるようだ)。

勤めだして最初にもらったNiftyServeのパソ通アカウントから、ずっと仕事でメーラを使っていたので、個人的にはこれはかなり革命的な出来事だけど、何でもっと早く切り替えなかったのか後悔しています。

でも、その他はもう10年前からやってることなので、自分にとっては、ことさら目新しいことではなかったです。サードプレイスにしても、勤めているときから、「ゲラ読む喫茶店」「企画を考える喫茶店」を用意していたので、別にフリーランスじゃなくても、ノマドできるんじゃないの?と思います。

話それますが、店によってやること決めるというのは結構効果があって、スランプに陥ったときなどは、あそこに行ったらなんとかなるみたいな、そういう使い方もしてました。個人的にはスペシャリティコーヒーの店は、若くて様になっている人たちばかりで気後れするので、落ち着かず使えません(オッサン喫茶店が落ち着くんです)。

実は会社を新宿にしたのも、そういったサードプレイスに使っている喫茶店が三丁目にあったからなんですね。いまでもよく行きます(いまは本読むところ)。

ところでこの本の読むべきところは、第2章のアテンションコントロールだと思います。はっきりいって、どんなにすばらしいツールやノウハウがあっても、集中力を持続できない人には絶対無理だと思います。ノマドワーキング。

集中力があるから仕事の成果が上がり、仕事の成果が上がるから収益もあがり、収益があがるので時間も空間も自分でコントロールすることができる、わけで、「仕事するのにオフィスはいらない」は、正確には「オフィスを持つだけの余裕があるが、わざわざ借りる必要はない」ですね。

なので、ノマドワーキングを目指す人は、最初から事務所を持つぐらいの勢いで仕事をしないと、結果的に「仕事もないしオフィスもない」になりかねないと思います。

そういった意味では、ぜひ当社の社員にも実践してもらいたいノマドワーキング。都心の便利なところにオフィスはあるけど、いつもは自由に好きなところで仕事をしてる。

そういうのっていいんじゃないかなぁ。それこそ残業なんて馬鹿らしくてやってられないと思うんだけどねぇ。

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それでも不安はなくならないという人に

随分と時間がたってしまいましたが、「不安」シリーズです。

不安があっても、不安に自分の人生を邪魔されなければいいのだと思います。解消してもキリがない不安を解消し続けるか、あるいは不安と共存できるようにするか。どちらにしても、手が止まらない・思考することを邪魔されないことがポイントかと思います。

@nobosanさんの不安に関するエントリーが非常に興味深い件 - どんなジレンマ

こうやって、いろいろとまとめてくださるので、ほんとうにブログは書いてみるもんだなぁとつくづく感じます。

で、お会いしたことの無い方に、こうやってしっかりと自分の考えていることが伝わっていることを考えると、なんでそれが社内で伝わらないのか?ということもまた、はっきりとわかりますね。本当に社長と社員のコミュニケーションは難しい。

で、どんなジレンマさんのところに、@ayohataくんが出張してコメントが書いているので、それをどうやって議論をつなげるか、非常に難しいけれども、その流れで続きを書いてみたいと思いますが。

会社がどんなに手を尽くして事業計画を説明したとしても、社長が懇切丁寧に時間をかけて説明を加えたとしても、不安な人はいつまでも不安だと思います。

実のところ、長々と不安の話を続けていますが、ビジネスの場合、それの解消方法は非常に明確で、それが儲かるのか、儲からないのか、それを考えるだけです(社員だろうが社長だろうが)。

儲かるかどうかではなく、好きか嫌いか、やりたいかどうか、正解かどうか、といったことに拘泥している場合(要するに会社のやり方に何らかの不満を持っているということだね)、儲かっているイメージが像を結ばず結果将来が不安になる、のだと思います。

よく考えれば分かることですが、儲かってウハウハな人が不安になるってことはないでしょう(儲かりすぎたら別でしょうが)。私としてはいかに社員に、こうすれば儲かるっていうイメージを明確に伝えるのか、というところが課題ですね。

結局「不安」シリーズの結論としては、儲かってれば不安なんてない、に尽きるというわけで(そもそも事業の再構築をする必要がある時点で儲かってないわけだから)、だったら儲かるようにするにはどうすればいいか、それだけを一生懸命考えようということです。

社員は不満、経営者は不安。

社員は不満を、社長は不安を、自らコントロールできる人が儲かる社員だし、儲かる社長ということなのでしょう。

社長としては、儲ける社員を大事にすることのみです。そうすれば、自ずと不満や不安を持つ人はいなくなると思いますから。

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デジカルのDNA

そういった陳腐な表現しか浮かびませんでしたが、当社で働くにあたって、これは当然のことだということが1つあるのでお話しておきます。ということで社員向け。

それは「今とは違う仕事を始めて成果を上げ続ける」こと。

背景には、私は脱サラ創業社長なので、当然これが初めての経験なわけですが、他の取締役全員が、やはりゼロからスタートして今に至る経緯があるためです。

まず萩原の場合は、最初はエディトリアルデザインオンリーでやっていました。私や寺内が編集、彼がレイアウトというような感じです。で、創業2年目ぐらいから装丁を始め、今はご覧のとおりひっきりなしに依頼がきていて、レイアウトはほぼやる暇がありません。

古屋はもともと版元の営業事務でしたが、簿記を取ってもらって経理を初め、いまは税理士の資格試験を受けてます。もちろん総務と私の秘書業務もやっています。

なぜ当社は創業メンバーが辞めていないかというと、こうやって私が変化しているのに合わせて彼らも一緒に成長してきたためだろうと理解しています。

そして、今私自身はまた新たにウェブメディア制作の分野でに舵を切りました。だから、新しいことに対して未経験だからできない、というのは当社に限っては、ありえない、ことなのです。

ここ数日、社員がこぞって、経験がない、未熟だから、という不安を口にしていたのですが、私は一切聞く耳を持ちません。

誰でも初めての経験はあり、そういうことに直面したときには不安を感じるものです。問題は、それ(不安)をいつ終わらせるのかということ。私自身は勇気をもって、さっさと飛び込んだほうがいいと考えているので、すぐにやりなさいと言うのですが、大抵は「余裕ができたら」「成長したら」と及び腰です。

しかし、そんなことは大嘘です。余裕ができたら、ということを口にする人間は、余裕を作らないように今ある仕事を薄くのばして忙しい振りをするのが上手です。同じことを繰り返している人が成長するのは、いかにして楽するかという手抜きの技です。

創業当初、今よりさらに不安定で余裕も全くないときに、経営陣が全員そういう転換経験をしているので、「余裕ができたら新しいことをやります」という言葉の欺瞞はすぐに見破れます。

いますぐやるのです。

そもそも、社会の大転換期だといわれてもう10年ぐらいなりますが、いい加減転換することになれておかないと、この先さらに世の中が変わっていくときについて行けなくなるでしょう。

当社にいる限りは、絶えず変化し続けることを求めます。そして、それが真の成長だと考えています。

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