金風舎のサイトを改修しました

更新表示の自動化と見栄えを整えた程度ですが、更新に手間暇かかっていた部分がかなり楽になりました。

金風舎

今回の改修は、この夏に新しく作ったウェブ制作チームの初仕事です。自社専属チームを持つことが念願だったので、どちらかといえばそのことの方が嬉しいことかもしれません。

これで電子書籍の企画編集制作から契約、販売管理それにLPやウェブサイトまで。デジタル出版社として必要な基盤は揃いました。しかし、これでまだ5合目の認識です。これからコンテンツを作る編集チームを作らねばなりません。ここからが本番です。

こんな企画をシリーズを展開したいという考えはあって、多少は進めているのですが、ここでアクセルを踏み込む前に、もう一度事業コンセプトを削り込んで磨きたいと考えています。

この10月で5周年となりますが、オーナー経営者の道楽的な新規事業といった状態から独立させて駒を進めます。

【キャリア採用】編集制作ディレクター

ISSHIKI事業部では、デジタル化による出版の変革後を見据えた、出版物の本質的制作サービスとしてISSHIKIを全国展開する計画です。今回この事業拡張のためディレクター職のキャリア採用の人材募集をいたします。

数年後を見据えた事業拡張計画としての人材採用ですので、旧来の出版業界のデザイナー職や編集者職を融合した、編集制作ディレクター職としてのサービスディレクターの育成を前提に考えています。他業種他業界から、また変革と成長を共に歩むことができる人をと考えています。

職務内容

ISSHIKI事業部では、出版社向けに「書籍のデザイン制作」、一般向けに「編集制作支援」「電子出版支援」サービスを提供しています。特に「デザイン制作」領域ではビジネス・実用書書籍の装丁、レイアウト・デザインで大きな実績があり、組版制作やイラストレーション、図解作成などの一式受注制作で多くの出版社編集者様の企画を支援しています。また電子出版やプリント・オン・デマンド出版など、出版のデジタル化に積極的な対応を進めており、出版社とともに新聞社との取引も拡大させています。

主な成果物:

  • 書籍単行本の装丁、レイアウト・デザイン
  • 書籍単行本の編集、組版制作
  • 電子書籍の編集、データ制作
  • WEBサイト、LP制作、運用

必要なスキル・経験期待される行動

■必要なスキル

  • 課題解決プランを創り出す力
  • 人と合意形成できる力
  • 業務プロセスを理解する力
  • デザイナー・ライターなどの協業メンバーを牽引する力

■期待される行動

  • 主体性を持って、考え、行動する
  • 新しいことを学び実践する
  • 明るく元気に仕事を楽しむ

■あると望ましいスキル・経験

  • ディレクター実務経験
  • 書籍のグラフィック制作経験

雇用形態

正社員(試用期間6ヶ月)

ISSHIKIサイトをアップデートしました

予告どおりISSHIKI事業の制作スタッフを、社員と社外スタッフ同時に募集します。この人材採用のためにサービスWEBサイトをアップデートしました。

ISSHIKI | 一式製作所 | 株式会社デジカル

このアップデートは半年前には計画していたのですが、まったく手が回らず情報発信を支援すると言いながら医者の不養生、紺屋の白袴でした。ただしコンテンツのアップデートに留まっていて実績の更新はこれからです。代りにISSIKI通信を発行していますのでこちらをご参照ください。

今回のアップデートで「ABOUT US」を加えましたが、なぜISSHIKIなのか、どうして始めたのかについて、このブログでいくつか補足します。

ISSHIKIを始める2つのきっかけ

ISSHIKIは、出版制作物をデザイン(装丁、レイアウト)と制作(組版)一式受注するところから命名しました。

何度かお伝えしていますが、編プロのデジカルでなぜDTPをやっているのか?それは私がDTPも担当する企画編集者としてキャリアをスタートしたことに起因しています。この駆け出しのころ、当時の上司からたまたま自宅の近所にあった制作会社の社長さんを紹介して頂いて、そこで土日にDTPのアルバイトをしていました。

この会社では、当時1000ページ近くあるサーバーのマニュアルなどを海外版も含めて制作していましたが、土日誰もいない事務所でひとり作業していると、社長さんが帳簿整理などでふらりとやってきて、たまにお昼をごちそうになりながら会社経営のあれこれを私に教えるでもなく話をしてくれたのでした。

当時は独立するなど露程も考えていませんでしたが、印刷会社の管理職の椅子を蹴って独立されたという社長さんは、当時から社外スタッフを活用されていて、マンションの一室のような事務所で大企業相手に手堅く仕事をされており、ここで見聞きしたことがISSHIKIの基盤になっているのは間違いありません。

デジカルを創業後は、創業メンバーで昨年256を設立し当社の顧問となっている萩原弦一郎氏とエディトリアルデザイン、装丁デザインの技術を確立させました。萩原氏とは最初の会社の先輩後輩の関係で、長らく編集者と組版デザイナーの関係で仕事をしてきましたが、彼に「こういう風な誌面や表紙にしてくれない?」と一言伝えると、それだけで素晴らしいものが仕上がってきて、これを仕組として提供したら喜ぶ編集者がたくさんいるだろう、ということが発端です。

マルチプロダクト対応のデザイン制作サービスへ

また私自身、創業当初よりオンラインの少部数出版を実現したいと考えていて、編集者の現役時代から懇意にしていただいている印刷会社さんには単行本のオンデマンド印刷製本技術を提供して頂いています。また、電子書籍元年からは電子書籍制作と最近はプリント・オン・デマンドによる出版まで手がけるようになって、書籍のデジタルプリプレスから電子書籍の制作販売に関して、一貫したサービスを提供することができるようになりました。

これからのISSHIKIは、デザイン制作面に関しては、引き続き出版社向けに装丁・誌面デザインと組版をワンストップで提供し、書籍の製作に関しては単行本、電子書籍、プリント・オン・デマンドとマルチプロダクトに対応していきます。また私自身はこれらの技術をオンラインで全国に出版サービスとして展開したい考えです。

人材採用にあたって

ただISSHIKIも順風満帆とはいきませんでした。大量にあふれかえる業務を残業残業で乗り切ってましたが、時代がそれを許さないようになってくると、業務時間を圧縮されたスタッフが疲弊するといった事態に陥りました。

この2年ぐらいはISSHIKI2.0と称して業務構造の再構築に奔走し、ようやく業務の平準化の道筋がみえてきて、いま社内では、書籍制作の職務経験が少なく時短勤務のスタッフも案件を担当できるようになってきました。

今回人材募集を考えているのは、このISSHIKIで「編集者の方、編集知識のない方を問わず、書籍や冊子を作りたい方の『企画』を活かすために、ワンストップの制作体制で進行をサポートする高品質のサービスを提供します。」の部分をこれから将来にわたって担ってもらえる方です。

そういったことから、旧来のデザイナーやDTPオペレーターといった制作業務ベースでの採用から、今回は取り組む仕事に面白さを感じ、やる気ある人材を求めたいと考えています。グラフィックデザインの業務経験があればなお良いですが、その場合でもウェブデザインなど、他分野でも問題ないと考えています。


一緒に働いてくれる人を探します

ISSHIKI事業スタッフの募集を複数職種の同時採用計画で準備していますが、平行して事業開発で私と一緒に働いてくれる人を探します。どういうことを考えていて、どういう人を探しているのかをまとめました。

「成長したい」思いを大事にしたい

少しでもよりよい職場を作りたいと考えていますが、成果と報酬に組織と規定ばかりに目がいって、肝心なことを見失っていたと感じています。人の「成長したい」という思いです。

私自身も自分の成長を追求するあまり、仲間と一緒に成長していくことに鈍感で仕事の任せ方が上手くなかったと思います。会社を大きく育てたいと考えながらも、実際には独り完璧にやらなければと思い込んでいました。

これからは、経営課題に対して私が独り成長するのではなく、社員と一緒に成長できる取り組みに変え、成長のハードルも私の設定目盛りがセンチ単位だとすると、社員はミリ単位にして無理なく成長できるようにしたいと考えています。

社会的価値の高い強いビジネスを創り育てたい

社員の成長を担保するものはビジネスの強さです。その会社で取り組んでいる事業の収益力と提供する社会的価値の高さ、これが社員の幸せを決めると考えています。

そして、この強いビジネスを支えるものはトップの情熱に尽きると考えています。そうなると、私自身がやりたいと考えている企画でなければやり遂げられないし事業として成長しないと考えています。このことを再認識したのは一年前で、その時にホームページの挨拶文を書き換えました。

会社案内 | 株式会社デジカル

読み返すと拙い表現もありますが、創造性高く仕事を楽しめる職場環境を作り、顧客要求を満たすサービスと商品を提供することで、社員や関係者が豊かな生活を築く、という骨子は変わっていません。

当社の固有事業である書籍のデザイン制作技術を土台に出版支援サービスを提供し、独自にデジタルコンテンツを作り出版していきます。

なぜ今そう考えているのか

編集者として仕事を初めておよそ四半世紀になります。企画して売れて儲かる、デジタル化の波に乗って大量生産に励むなど、いろいろと結果を出してきました。これまで業界の古い体質を受容しながらデジタル化に取り組んできましたが、これからはデジタルファーストの企画制作体制を主軸として、コンテンツの制作販売に取り組みたいと考えています。

また、自分の子供たちが育って社会に出ていこうとしている様子を見ながら、この先は私が個人的に仕事の評価を高めることでなく、立ち上げた事業を仲間と一緒に、しっかり大きく永続成長するようにしたいと考えるようになりました。

どういった仕事をするのか

紙の書籍と電子書籍やウェブコンテンツを、企画制作から販売まで取り組んできました。まずは培った技術を制作販売支援サービスとして全国展開します。

次にこれらの実績をもとに、書籍とデジタルコンテンツのマルチプロダクト対応の企画出版事業を目指します。この事業開発から事業展開に必要な仕事を一緒に手伝ってもらいたいと考えています。

  • 書籍・電子書籍制作事業のプロジェクト管理
  • 出版企画制作提案業務
  • 出版企画プロジェクトの管理と広報、営業活動

どういう人を探しているのか

私自身は会社の経営と同時に各企画や案件の管理をしています。既存事業は幹部社員と仕事に取り組んでいますが、新たに着手する事業は、サービス構築とコンテンツ企画の業務を単独で取り組んでおり、この部分の営業、広報の面で手と頭が足りません。

日々私とブレストをしながら具体的な案件の実現に向け、資料作成や顧客対応の実務を担当してもらいたいと考えています。事業開発段階から展開までの長い期間を共にしますので、日々明るく元気に仕事に向き合い、これからも成長を目指している前向きな方をと考えています。

業務内容を踏まえると、日常的に書籍出版物に接しスマホやネットツールが使える必要がありますが、出版業界の職務経験は不要です。ある程度組織で仕事の組立を経験したことがあり、折衝の実務があるとよいと考えていますので、30代後半から40代前半の方と考えています。

ご紹介をお願いします

私がどういう考えで仕事をしてきたのか、履歴、実績をとても全部は載せられませんが、このブログの過去記事と当社のサイトをご覧になって頂ければと思います。

ブログは上手く行ったことよりも行かなかったことの成分が多いですが、事業経営は1勝9敗だと考えているので、それでも毎日楽しく元気にと考えて働いています。

  • 毎日元気に楽しく仕事をしている方
  • 組織での実務経験があり仕事の組み立て方がわかる方
  • スマホやネットツールが一般的なレベルで使える方
  • 編集制作技術は不要
  • 40代前半の女性か30代後半の男性


ただいま成長中

デジカル創業した2003年10月に生まれた次男ももうすぐ15歳です。ということは高校受験生です。

何度か「育て直し」で記事書きましたが、彼は生まれてすぐに病気にしてしまい2週間ほど入院することになって、危うく死ぬかもしれないところでした。原因は私自身で、あまりの激務のため免疫力が低下していたところに感染症の病原菌を生まれたばかりの彼に持ち込んでしまったためです。

小児科の専門大病院に入院したのですが、夜面会にいったときに、薄暗い病棟、それも真新しい小児科らしいデザインの大規模病棟でしたが、その薄暗い病棟のあちこちから小さな子どもの鳴き声が聞こえてくる光景が今も強烈に目に焼き付いてます。

それから数年して元気になってよかったと安心していたら、今度は「あれ、この子はしゃべるのが遅くないか?」と気づいて、気づいたときには重度の中耳炎で片耳が聞こえない状態になっていました。これまた仕事に忙しくて、しかも上の二人の対応にも忙しくて気づくのが遅くなりました。

そしてまたあの病院に入院。手術して無事耳は元通りになりましたが、暫く耳が聞こえなかった後遺症で上手くしゃべれない期間が長く、小学校に入学しても勉強がついていけるかどうか、高学年を越えられるかどうかと言われたのを覚えています。

それからの6年間、毎週月曜に家内が言葉の教室に連れていき、先生方の指導のお陰でいまはまったく何の問題もありません。多少遅れた勉強のキャッチアップに苦労はしていますが、そもそも偏差値だけ高い高校、大学に進めばすむ時代でもないので、彼の素養を活かせる学校に進学できればと考えていて、今回将来性ある行き先も見つかったのでそこに向けて頑張っているところです。

この次男のことについては、遅れているということで、いろいろな人がいろいろなことを心配して言ってきましたが(それを家内から間接的に聞いてましたが)、そのたびに、この子にはこの子の成長があると、だから何だと思って聞いていましたが、今となってはそれで間違いなかったなと思っています。

と、長々と振り返って書いているのは、私の中で、この子とデジカルの成長とが完全にオーバーラップしているためです。そして会社もいろいろありますが、私自身が諦めず、芯の部分で社員の成長が続いている限り、なんとかなるし、またいくらでも成長変化していくものだな、と最近も実感しています。

今年は俺も頑張るからお前も頑張れ、と次男に言っていますが、これから彼の受験勉強が本格化する(はず)のに合わせて、デジカルの方もこの育成問題については引き続き真正面から取り組むとともに、そろそろ現場も独り立ちでいいんじゃないかとも感じているので、私は次のステージに向けて行動開始しています。

任せる勇気

もう10数年前のことです。取締役として入社希望の版元編集者の方がいました。後日、進む道が違うということで短い期間で退任されましたが、とても優秀な方だったので、今振り返っても彼がいなかったらあれもこれもできてなかったなと思い返すような存在でした。

その彼からあるとき「香月さん、意外に小心者ですね」とズバリ言われたことがありました。当時から小心なぐらいが会社を潰さなくていいぐらいに思っていたのと、切れ者の彼に気持ちよく切り捨てられて悪い気はまったくせず、以来ずっと自分は小心者と自覚してやってきました。もっとも最近になって小心というよりも心配性で、これが父親譲りだということに気づきましたが。

そんな小心で心配性だからこそ、うまくやってこれた点はあると思いますが、それによって踏み込めずに突き進めなかったことも多々ありました(あったはず)。そして、いま現場を任せ、社員の育成に取り組むということを真剣に実践しはじめて、再びこの小心と心配性の克服という課題に直面しています。

小心で心配性なので、事態がスムーズに進まない様子をみていると、早くこうしないと!それ違う!と、口を挟みたくなるんですね。ほんとうはそこで壁にぶち当たったところで手助けしてあげなければいけないのですが、事前にスムーズにことが運ばないことに堪えられないわけです。

実際にこれまではそのような取り組みで、結果的に成長の芽を摘み取ることになっていたと思います。確かにそのプロジェクトはそれでうまくいったとしても、任されていた方は面白くありませんよね。これじゃあ会社も大きく成長しません。

カウンセラーに相談したところ、任せ方が下手だと指摘されました。これも以前からいろんな人に指摘されていていることですが、高い目標をスムーズな計画実行で進めないと気が済まない完璧主義と現場の現状力量の見極め不足です。そして、このことによって勝手に一人焦っているとも指摘されました。

戦略と実行を頭で追求し過ぎている頭でっかちなのだと思います。見事なほどに策士策に溺れる状態です。「任せる勇気を持たないとね」としみじみ言われましたが、今度という今度はこの小心と心配性を捨て、しっかりと人に仕事を任せていくと決意しています。

「ISSHIKI通信10」発行しました

来月デザイナーの募集を開始します。詳細はこのブログでお伝えします。

PDF版のダウンロードはこちらから →

ISSHIKIは、デジカルの書籍デザイン制作チームの名称です。書籍の装丁デザインとレイアウト・デザイン及び組版制作を一式提供するところから命名しました。最近はイラストレーションや編集作業の一部も一式に含めて請け負っています。

ISSHIKIでは、編集者の皆さまが企画編集作業に集中できるよう「本作りをラクに楽しく」をモットーに、エディトリアルデザイン、装丁デザインの技術力とともに接客力の強化を図っています。

企画編集に多忙な編集者の皆様に、ISSHKIで頼んでよかったなと思って頂けるよう、スタッフ一同サービス品質向上に努め、書籍デザイン制作事業で随一のチームを目指しています。

書籍のデザイン制作にあたっては、装丁デザイン、本文デザイン、本文組版、本文図解/イラスト作成の作業工程が必要です。ISSHIKIでは、多様なデザイン業務と効率的な制作業務を一貫したサービスとして提供するため、複数のデザイナーで案件ごとに制作チームを組んで業務にあたっています。

ISSHIKI | 一式製作所 | 株式会社デジカル

夏休みを終了します

先日、本格的に秋になるまで夏休みを延長すると書きましたが、よく考えてみると今年は例年にない長い酷暑だったりで、いつ本格的な秋が来るのかもわからないなと思い直しました。

それにやはり永遠に夏休みのような仕事の進め方も一つの考え方だなとも考えています。休み中もずっと仕事をしていたわけですが、休みながら遊びながら仕事をしていくという今回の長い夏休み状況を経て、今までは相当無駄も多かったなと振り返っています。

今年は「焦り」の年か

年初からほんとうに人の動きが激しいですね。多くの人達に何か火が付いたんだろうと思います。私自身も昨年から今年は転機と考え働き方を大きく変えていますが、それ以上に周囲の転換が激しくて地味にみえるほどです。

自分も変革に対する嗅覚はある方だと思いますが、それによって蛮勇で突っ込んだり、惑わされてブレたり、逆に引き下がりすぎたりと、なかなか上手く対応できずにここまでやってきた思いがあるので、今回は決めたらブレずに行こうと決意してやってきました。

いまの状況では動かないよりは動いた方がいいだろうとは思いますが、冷静に周囲をみていると、自分も含め多くの人に整理のつかない「焦り」があるんじゃないかなと感じます。また、それが私自身の生産性の低い原因だろうとわかってきました。

2つの焦り

私の場合は2種類ありそうです。1つは、このままでは生き残れないという時間切れを感じる焦り、もう1つは早くここで手を打たないと乗りそこねるという機会損失への焦りです。

前者に関していえば、すでに何度か書いているとおり、業界の軛を自ら解けば済む話だと考えています。成熟社会で変革が難しいのは、暫く食べ続けることができる資産があるためで、本来であればいま切り捨てなければならないことが捨てられず延命されてしまうことだと考えています。

当社は事業構造の切り替えを決意してはや2年、核となる部分は磨きがかかってきましたし、社員の育成という点でも自分自身の見方が変わりました。もともと困難があればあるほど成長の機会も多いと考えていましたが、これまでは私一人成長を目指していたところがあったと思い、これからは社員と一緒に成長できる会社を目指そうと考えています。

この半年を振り返っても、レームダック状態な組織や人をみてきて、来年は大変なことになりそうだなと、いまのうちに転換できててよかったなと感じてます。

見極めと多面性の再確認

もう一つの焦りは新しい取り組みについての焦りです。こちらは長年挑戦しては失敗積み重ねていることに加え、年齢的に失敗から取り返すのもこれが最後だろうと感じていることに加え、景気動向的に「オリンピックまでに」という追い込み意識が、いつの間にか根拠のない時間制限認識となっていて、焦燥感を倍増させていました。

まず焦るのをやめようと決めたところで見えてきたことは、何をしなければならないのか見極めがついてないということです。目前にあまりに広大な新分野の荒野が広がっていて、いち早く縄張りしてやろうと決意してここまでやってきたものの、さてどこからどう手を付けていったものかと多少途方にくれるところがあり、そうこうしているうちにあちこちで縄張り始めているところがチラホラと見え始めて、急がなきゃという焦りですね。

よく考えてみるとずいぶんと欲張った贅沢な悩みですが、そこに時間が必要なのか質が必要なのか、求めるい仕上がりが2割でいいのか5割でいいのか、そもそも満点を追求してばかりでは駄目だと振り返りをしていましたが、取り組む仕事のゴールをはっきりさせられていないことにも気づきました。

それとともに、多面性に欠けていたと振り返っています。マスメディアの時代ではないということを頭ではわかっていながらも、新しいメディアの仕事を作るのに方法論が1つきりと思い込んでいました。まず目前の一山を登りきらないと次の山は見えませんが、その登山ルートは1つではないということです。

これから取組むこと

目下、当社の固有事業としてのISSHIKIの強化に取り組んでいます。こちらを書籍のデザイン制作チームとして業界随一というレベルまで持っていく決意で、今期はデザイン面では昨年萩原さんが立ち上げた合同会社256との連携を強化させます。

次に私自身が陣頭に立って出版コンテンツの企画制作に取組むチームを構築し、デジタル出版サービスの企画提案を実践していきます。こちらはローカルメディアコミュニケーションズ合同会社という別会社を通じ引き続き全国展開を目指します。

最後に、上記の目的を達成するために必要な人材採用をします。

夏休みを延長します

例年ブログやFacebookページなどで夏季休暇を頂きますなどと事前告知していたのですが今年は止めました。

もともと店舗や個人向けサービスではないことが大きな理由ですが、現場は現場の判断で任せると決めたことと、そもそもいうほどの大事業をやってるわけではないしなと思い直しました。

加えて、個人的に告知調整したところで完璧に調整がつかないし、業務連絡はオンラインなので、そうならば休暇中もスマホ片手に吸収した方が手間が少ないだろうと考えです。

結論からいくとかなりよい具合で休め、父親・夫業の残債を解消できた上に、ずっと先送りとなっていた自分自身の仕事も進めることができました。

そう考えてみると、ここしばらくは非常に生産性の低い状態だったなと振り返っています。どういうことかというと、動き回り走り回っているほどの成果が得られていなかったということです。

今年は2年ぶりに妹夫婦が帰国して2ヶ月丸々夏休みの義弟からその実情を聞く機会がありました。教師ということもありますが、どうしてそんなに休めるのかと以前から不思議に思っていたので今回はかなりつっこんで話を聞きました。

話をきいているうちに、私自身がいわゆる「働き方改革」に惑わされていることに気づきました。もともと経営者は24時間365日無休が前提なのに、なぜ従業員と同じような働き方に合わせようとしているのかということです。

何がそうさせているのだろうと考えてみたのですが、自分自身で大満足と感じる点と、その時の合格点が同じでなければならないという思い込みがあって、常に満点を目指さなければならない、という考え方が根底あることに気づきました。

これは経営者としてのみならず、ビジネスパーソンとしても父親としても夫としても、はたまた長男としても常にパーフェクトを目指すという、ある意味傲慢な考え方ですね。

そのため、この考え方が何事も常にハードルを高くしなければという考えに繋がり、一方でその思いはあれど、実情としてはそのハードルの高さ(設定)が現実的にどれだけであればいいかまで見極めができておらず、いきなり高いハードルを超えられるわけもないのに(わかっているのに)、超えなければいけない、という思いだけがどんどんといわば焦りとして先行していました。

裏返すと常に何事にも「不足」と感じているわけですが、このときに不足しているからそれは全部自分でやるしかないとの思い込みに繋がって、こういうことをやっているのを周囲からみれば、「あれもこれも香月がやってくれるのだろう」と思うわけですね。

となるとまた休めないという思いが募るのに、休まなければならないと自分で自分を追い込むという。いやはや、任せ下手は自認していましたが、見事に自分一人で茶番をやっていました。

ということで、しばらくこの夏休みのペースを継続してみようと考えています。永遠の夏休みとはいいませんが(それはそれで面白いかも)、本格的に秋になるまで夏休みは延長します。

夏休みの宿題は、知足安分の「知足」の精度を高める、といったところです。

 

サイボウズLiveの後継ツールはSlackにします

【続】ITリテラシー暴君だったと思う。 | katsukinoboru.jp

サイボウズLiveのおかけで今日のデジカルがあったといっても過言ではありません。ほんとうに感謝に耐えません。

終了まで残すところあと僅かです。「このあとどうするのですか?」とあちこちで尋ねられるようになって半年ほど経ちますが即断できずにいました。それは切替えにともなう7年前の変革の大変さを思い起こして腰が引けていたためです。

流れを変えるのは難しい

まず、サイボウズLive導入後、DropboxやFacebookグループをはじめとするあらゆる情報ファイル共有ツールを試した結果、落ち着いたのがChatwork+Evernote(と社内ファイルサーバー)の体制です。切り替えて数年経っており社内ではすっかり定着しています。

当社の場合、電子書籍やPODに関してはすでにメッセンジャーやチャットを使うことが主流となっていてサイボウズは社外のクライアントとのやり取りに限っていますが、単行本の場合は、社外スタッフとの情報共有にサイボウズLiveがすっかり定着してしまっていて、さらに案件が単発依頼となることが多く、ほぼすべてのクライアントとはまだメールでの情報共有が主流です。

そういった状況下、現場で日々業務に追われている社員の負担を考えると、7年前に導入してついぞ使いこなせずに終わった人たちもいましたし、未だにChatworkを使いこなせない人もいますので、いかに業務を止めずに主幹ツールとなっているサイボウズLiveから新しいツールへ移行ができるのか躊躇してしまいました。

サイボウズLive&ChatworkからSlackへ

そこでまず考えたことはサイボウズLiveと極力似たツールを探すことでした。同じように手軽にグループが作れてスレッドが自由に作ることができること。可能な限り掲示板形式でタイムラインが加速しないものを希望していました。ZOHOというツールを見つけて良さそうだったのですが、とにかく使っている人が周りにいないことがわかり、この選択は消えました。

そうこうしているうちに世間一般の流れとしてもSlack一択だな、となってきたのですが、今度はChatworkを導入していたことが仇となってしまいました。つまり社内で上手く動いているツールをどう切り替えるのか、もはや私自身が移行を面倒臭いと感じる状況に陥り始め、併存でいいかなと弱気になりつつも、いまここで新しい構造を建設しておかなければ、いずれツケを払わされるのは間違いないと思い直し、社内の情報共有ツールもサイボウズLiveからの移行とともにChatworkからSlackに集約することにしました。

ツールをどう活用するか考え方の問題

この情報共有ツールの課題ですが、あくまでも社内外での大きな情報の流れがあるところに限っての話です。個別の窓口は引き続きメール、FBメッセンジャー、Chatworkを併用していきますし、情報のアーカイブ先としてEvernoteは欠かせません。そういった点では、当社の場合、情報処理の能力が問われる職場といえるかもしれません。

また今後の課題として、手軽なSlackをベースにするとなると、今度は再び誰しもがITリテラシー暴君になってしまうと感じています。今後この部分に意識を向けることができる人にマネジメントスタッフとして加わってもらいたいと考えています。