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見たり聞いたり考えたりしたことを綴ります[香月登 編集ブログ]

おもてなしの実践は単なる気配りとは違う。

先月末にブログに書いていた、個人的な大プロジェクトは昨晩、なんとか無事やり遂げることができました。

8月末に向けて個人的にも大プロジェクトが進行中

この一ヶ月、仕事も山積みでしたが、その合間を縫って、お客様に手紙を書いたり(家内に右筆やってもらいましたけど)、着物を準備したり、個人的に稽古をしたり、なにより初めての茶事にして初めての亭主、はじめての点前で、それはもうかなりの重圧でした。

普段の稽古場も茶事仕様にグレードアップ。今回四畳半小間で行います。

茶事とは要するに茶道のフルコースです。懐石、主菓子、濃茶、薄茶でもてなします。今回の茶事は「ゆうざり」。どんなものかは、ここによくまとまっているサイトがあるのでみてください。

お茶事 (夕去りの茶事) の流れと構成

4時からはじまって4時間かかりました。何が大変かといって、点前も大変でしたが、懐石の運びが尋常じゃありません。

懐石 の流れと構成

これまでも何度かDVDを見たりしていて流れは知っていましたが、当たり前ですが見るのとやるのじゃ大違いです。立ったり座ったりへたすると筋肉痛になります。あとは、料理によって出し方も挨拶もいろいろで大変です。中でも千鳥の盃といって、八寸を出したあとお客様一人ひとりとお酌をして回るのですが、昨日は7人もいたので、それだけで汗だくです。

水屋仕事(裏方)も大変。

いちおう亭主も相伴できるのですが、こちらは慌ただしく、これゆっくり食べられたら美味しいだろうなぁというできたてを裏でかき込むような感じでいただきました。そしてこの後が、炭手前、濃茶、薄茶です。いつもお稽古しているのは要するにこの後半部分というわけです。

で、結局おもてなしができたのか?というと、さすがにそれは無理。型どおりの振る舞いさえできないのに、お客様への気配りや、気の利いた挨拶や会話などできようはずがありません。実際にそのあたりは先生が黒子になって後ろで教えてくれました。

茶道というと点前の練習だと思っている人が多いと思いますが、軸や花やなどの教養や道具の見立てや伝来、それから季節についてお客様と会話を楽しめるかどうか、それが究極の目的。それなのに点前であたふたしてたら会話なんて無理ですね。

今回一連の茶事を亭主として参加できたことは、客をもてなすということについて考える本当に得難い経験でした。たった4時間のおもてなしですが、準備は1ヶ月以上前、もちろん点前のことを考えると訓練は年単位なわけで、そしてなによりもそれができてなおさらなる気配り。

おもてなしというと、なにやら気配りが大事だというような話になりがちですが(大事ですが)、私は「準備」と「訓練」これにつきるだろうと思いました。体で覚えるほどにスムーズに動かないのであれば、どんなに気配りをしたところで、結局、相手に気を遣わせる場面をつくってしまいます。気を遣わせていて気配りもなにもあったもんじゃありません。

準備と訓練については茶道の場合はすでに型がありますので、もし仕事でおもてなしが必要となれば、その「型」があるのかないのか、もしないのであれば、それも必要になりますね。ここは考え抜かれた仕組みが必要です。

というわけで、おもてなしとは、お客様との会話が楽しめること、を最終ゴールにすれば、万事こと足りると思います。会話の余裕がないとか、何を話して良いのかわからないとか、目を合わせることができないとか、挨拶ができないとか、普通どんな人でも全てにおいて足りないことだらけだと思います。

翻ってみて、会社の仕事も根本は全く同じです。何も違いません。逆に最近なんとなくそうかなと思うのは、準備や訓練のおろそかな人間の会話や文章のいかに軽く重みのないものかというものです。よく名経営者が、話しただけでその人がわかるというのは、恐らくそういったところを見ている(感じている)のだろうなとそう感じるようになりました。

手と口の清め方知ってますか。大事な道具が置いてないけど

ところでもう一つこういった茶事で大事なことは、先生が貴重な道具を出してくださるということです。「あなたたち(みたいに道具のわからない人)には金額でいったほうがわかるでしょ」ということで、昨日の席では、総額1,000万ぐらいのお道具を出してくれました。これこそほんとうに得難いことで良い道具ってのは間近で手にとってみると、やっぱり違うんですよね。細かい造形とかも。それを実際に使えるというのは亭主役の役得です。

この道具の大切さというのも仕事に通じると思いますし、これはよくわかります。私の場合は、PCやネット環境が大事な道具ですが、これについては常に最適なものを厳選して利用するように心掛けています。単にカタログスペックが云々というよりも、快適に毎日使えるかというそういった面が大事ですね。今の仕事の道具は消耗品なので別に高ければいいわけでもないのですが、何が良い品物なのか、それを見極める目を涵養するために相応の投資は怠らないようにしています。

これだけでいったい新車が何台買えるのか。

posted by katsuki in 仕事 and have Comments (5)

【中間報告】強いチーム作りは進んでいるのか?

ダラダラ書くのでオチないかも。

今年の2月からチーム作りに腐心してきました。組織作りと言い換えてもいいです。この数年間、伸ばそうと思ってなかなか伸びない理由をがそこにあることが明確に理解できたためです。その密かな決意を1月末のブログにこっそりと書いていました。

1/26 産みの苦しみを堪能してみよう

君の組織作りは、ここに問題があるんだよ、と指摘されて変えようと決意。

5/6 原点回帰

この辺りが一番どん底ですね、何やっても1mmも事態が動かないそんな感じ。

6/8 最近、腹抱えて笑ったことありますか?

3ヶ月堪え忍んで面談続けた結果、ちょっと光明が差してきた?

6/29 強いチームを作るために必要なこと

よし、これでいこう!と開き直って晴れやかになった。

およそ半年間。そうと決めてやれば人間なんとかなるものだと思いますね。2月から4月にかけては、もうボロボロで、この間はブログも書きまくりでいかに弱っていたのかがよくわかります(笑)あと、iPad旋風と電子書籍元年はどこにいってしまったのか。と。

細々と新しいことやったりしていますが、本筋で今年やるべきことについては一切ぶれずにここまで進んでいます。強いチームを作るために必要なこと、のところにも書きましたが、

デジカルを今後10年、着実に成長し続ける組織にしたいと考えていますが、来月(今週末ですね)から取り組む活動に目鼻が付くのに4ヶ月(10月)、社員全員が効果を実感できるようになるのにさらに3ヶ月(1月)、明確に結果が現れ軌道に乗るのに1年はかかるものと想定して取り組みます。

ホボ想定どおりに立て直しつつあります。さっき上がってきた報告をみると出版事業部のほうは着実に立て直しが上手くいきつつあって予想より早く赤字を脱却できそうですが、予断を許さないので引き締めていきます。今年は準備期間と割り切っています。

それで同じエントリーで書いた要件ですが、

1.強いチームを作ると決意する

決意した!

2.エラー、凡ミスを無くす

出版事業部からはなくなった!メディア事業部はもうちょっと!

3.各プレイヤーの仕事の成果の平均値を上げる

現在取組中!

4.勝負強いプレイヤーをチームに加える

現在絶賛取組中!

5.職種に応じてグループを作り明確な役割を与える

これまた取組中!

6.効果的な得点の取り方、もしくは守備をベンチから指示して動けるようにする

明文化されれた理念と目標とそれに基づいた戦略、あと社長室を準備中(いずれも9月)。

どんどん実行しています。ひたすら愚直に。

それで、いよいよ強いチーム作りも本格的に成果をあげていくフェーズに入ってきたと感じているわけですが、それを実感したことが今朝また1つ。

いずれにしても、ここしばらくの産みの苦しみを乗り越え、ビジネスが作れたら担当者それぞれ相当な自信がついてかなり稼げる人材になるだろうと、そしてそれが目に見える形となって現れたときに、完全に業態変更が完成するなと、そういうように考えると、これはかなり楽しみな感じの産みの苦しみです。そういう余裕でしばらくやってみようと思います。

1月にこのように書いたのですが、若者チームが稼げる人材のチームとして、いよいよ目覚めるときが近づいてきたと感じたからです。

追い込みのSEIHAチームに、君たちは「強いチーム」ではなく「仲良しグループ」を作ろうとしていないか?という話をしました。追い込まれてきて、ギスギス、ピリピリしてきているわけですが、お互いに「態度が悪い(気にくわない)」っていう思いが根底にみてとれたからです。

「相手の表情がどうとか、話し方がどうとか、究極的にはプロジェクトの成功にはどうでもいいことだろ?  今は自分が貢献すべき仕事に集中すべきだし、お互いにプロジェクトの成功のために協力しようと思えば、笑顔の一つ、気の利いた言葉の一つ、お互いに気を遣え」と。それがチームだろう、と。

ツイッターでつぶやき始めた彼らの動きをみるに、今回はちょっと響いた気がします。

強いチームが1つできそうです。

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ソーシャルメディアポリシーについて考える

そもそも論として、当社のように小さくて社歴の浅い会社の場合は、ソーシャルメディアを使うからってことじゃなく、常日頃から「黙って机に座ってモニター見つめるのが仕事じゃないよ」という話から始めないといけないと思っています。

あと、そもそもソーシャルメディアって何?ということもきちんと説明できないとダメですよね。ブログ、ツイッター、SNS・・・、ここについてのきちんとした定義はどこを参照すればいいのでしょうか?

もう一つ未整理なそもそも論としては、入社前から運営しているブログやアカウントはどうするべきかということ。これは自社でどう定義したところで、読み手としては社員ブログ、社員アカウントと「見なす」だろうし、そもそも個人が集まって組織になっている以上、そこはイコールとするしかないんじゃないのかということです。このポリシーはどこまで適用すればいいんでしょうか。

などなど、考え始めるときりがないので、書けることから書いてみます。

デジカルのソーシャルメディア利用方針

1.顧客や社外の業務協力関係者と積極的に対話することを意識する

2.明るく元気よく会話する

3.秘匿を義務づけられた情報を公開しない

4.他人の書いたものを引用する場合は、必ず引用元を明記する

5.クレームを受けた場合は迅速に社内で情報を共有し対応する

デジカルのソーシャルメディア利用規定

1.デジカルの公式見解は、社長のブログで発表する

2.更新が止まり再会 再開の見込のないアカウントは早急に廃止する

3.既存の個人ブログ、ツイッターアカウントについては、原則社員ブログ、社員アカウントとする その旨を明記する。

4.ツールやサービスの活用方法を積極的に習得する

5.ブログの内容は、業務上得た経験や知見を読者と共有するように書き、与太話などは控えめにする

posted by katsuki in 仕事 and have Comments (5)

ソーシャルストリーム・ビジネスの打ち上げでした

昨晩は、ソーシャルストリーム・ビジネス本の打ち上げでした。久々に、このような場にお邪魔させていただき嬉しいひとときでした。

ソーシャルストリーム・ビジネス Twitter、Facebook、iPhone時代の消費者を巻き込むビジネスの新ルール
ソーシャルストリーム・ビジネス  Twitter、Facebook、iPhone時代の消費者を巻き込むビジネスの新ルール 株式会社リクルート メディアテクノロジーラボ

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starsソーシャルサービスのビジネス観

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本書は、複数の執筆者による共著ですが、今回初めて全員に直接お会いできました。メディアテクノロジーラボ社からは、@minoru_kimuraさん、@kawanetさん、@yugo_yamamotoさん、シーエーシー社からは@kokumazaさん、@toshiyuki3さん。それから他の案件でも以前よりお世話になっている@kenfujimotoさんと、インプレスの@yaginuma104さん、あとデジカルからは@ayanakashimaが参加しました。

ひとまず何よりも言いたいことは、昨日のお店は美味しかった!ということです。さすが銀座はグレードが違いますね。ちょっと新宿で飲んでるのが残念な感じがしてきました。事務所を華やかな場所に移転したいです。

本題に戻ります。

私が本書をどんなに素晴らしい内容なのかと訴えても、結局白々しい宣伝のように聞こえてしまうので、皆さまぜひ実際に手にとって頂ければと思うのですが、裏方として一言だけ言い添えることは、予定していた執筆期間、編集期間内にチームワークを発揮され、キッチリと仕事を終え作られた本である、その1点において本書の内容の信頼度は十分に担保される。そのように私は考えています。

いかに日頃からスケジューリングがいい加減な著者や編集者が多いか、とそういうことを言っています。あんまりこういうことをグチグチ書くとつまらないのでもう止めますが。

中島も広報ブログに書いてますのでご参照ください。

『ソーシャルストリーム・ビジネス』好評発売中です!

彼女は、まさに今ソーシャルメディアコンテンツの出版化企画を準備中で、なんとそのサイト開発運営者の元上司が@minoru_kimuraさんだったということでびっくりでした。

この本の編集を担当したことで中島も一気にレベルアップしていて、今後に期待しています。単なる紙の編集者には育てません。

posted by katsuki in 仕事 and have Comments (2)

長時間の収録音源をどのように提供すべきか考えています

3連続イベント配信・収録の最終日。土曜日の午後、経営者.jpさんのセミナー収録に石川さんと伺いました。

経営者.jpさんのセミナーは、5月ごろより弊社で音源収録をお手伝いしています。この間の経緯については4月21日のエントリーをご参照ください。

経営者.jpと編集者.jp

萩原さんと一緒に、経営者.jpの井上さんの事務所へご挨拶に伺った際、「来週セミナーを開催するが収録などの準備をする暇がなかった」ということで、急遽、当社としては、あなた出版社の仕事の1つとしてお手伝いさせていただくことがきっかけとなっています。

これまでに収録したセミナー音源は6本ほどありますが、これらを販売するサイトを10月1日にオープンする予定で準備を進めております。9月6日には告知サイトをオープンしてテスト販売始めます。

このイベントでは配信はありません。

講師の新さんは、外資系企業の社長を歴任された方として著書も含めて著名な方です。収録スタッフとして、これだけ著名な方のオープンカレッジ形式のセミナーを後ろで拝聴できるとは、なんたる幸運かと思います。

お盆休み明けの土曜日の午後にも関わらず満席で参加者の方々(ほとんど経営者でした)の意識の高さが伺えるイベントでした。外資系の経営者の方がマネジメントを語ると本当にわかりやすいですね。聞いているだけで立派な経営者になれる気がします(問題は実行できるかどうか)。

今回のお話は企業理念の作成について具体的なノウハウを学べるものでした。音源を販売する際には、配布された資料もきちんと取りそろえてダウンロードできるように準備します。このセミナーに限らずですが、イベント音源の販売課題として、長時間のセミナーをどのように分割するか、そこをきちんと編集をしなければならないと考えています。

さて、今回の反省点ですが。

3時間の長時間セミナーということで、もともと1部、2部構成というお話だったのですが、参加されていらっしゃる受講生の皆さんの熱意の高さに感化されたのか、急遽先生の判断で途中休憩なしの連続セミナーとなってしまいました。

今回はじめてワイヤレスのピンマイクを使ったのですが、発信器の電池が2〜3時間の寿命ということで、最後はかなりヒヤヒヤしました。いっぽうバックアップのつもりで撮影していた映像のほうは、ビデオの残量を超えてしまって最後までとれないというアクシデント。こういった収録ではやっぱりバックアップが大事、あと現場についてマイクの選択ができるようにしておこうという点が反省点です。

会場に伺った際に、井上さんからはぜひ参加者として加わってくださいとお声がけくださいましたが、収録スタッフなのでと辞退しておいてよかったです。収録が始まってしまえば特に自分の役割としてはありませんが、これが最初から気軽な気持ちで参加していたら大変なことになっていたかもしれないと、この点きちんと線引きはしておこうと改めて思いました。

いろいろと反省点を話しつつ、せっかく石川さんに手伝ってもらっているので、ジングルなんかも作ってくださいよ!という先々の話をして帰途につきました。

posted by katsuki in 仕事 and have Comments (3)

配信そのものが目的となっていないか。

金曜日にソーシャルメディアセミナーの第2回Ustream配信の現場に出かけてきました。

結論からいくと、その前日に自社の会議室で急遽企画して配信したもので成功したのと違って、事前の準備時間がかなりあったにもかかわらず、配信内容としてはかなり酷いものになってしまいました。

今回は内容を率直に反省して次回に繋げたいと思います。

1.ソーシャルストリームの不調
ハッシュタグの設定が間違っており、前半部分のソーシャルストリームがほとんど機能していませんでした。ソーシャルメディアを使って本を作るという大前提があるにもかかわらず、これは手痛い失敗です。原因は配信を担当してくださった東京放送部さんに、事前にハッシュタグ設定をきちんと確認できていなかったことです。前半部分の最終段階では200人の視聴者がいて、Ustreamのトップページでも配信されていたので、なおのこと悔やまれます。

2.現場の混乱
そもそも配信スタッフが無駄に多すぎることが原因だと思われますが、後半からようやく準備できたプロジェクタを電源ケーブルに足を引っかけて落としてしまうという事故まで発生してしまいました。もともと最初の段階でプロジェクタを忘れて来ていたことも準備不足ということで混乱の遠因ですが、落ち着きが持てなかったということで場当たり的な配信になってしまったことは間違いありません。

3.会場案内の不備
今回も前回同様に10名程度のお客様にご来場いただきました。しかし、お客様に対するご案内がほとんどできていなかったと思います。特に終了後、会場退出の時間が迫っていたということもありますが、片付けに追われてしまって、ご挨拶がきちんとできていなかったと思います。
ご来場くださった方には、開始前に入念な前説も行い活発な議論に繋げられるようにしておくべきだとも感じました。スタジオの空気を暖めておくことは、その後の出演者の話題の展開にも重要な意味を持つと思います。

4.果たして本になるのか
様々な困難にも関わらず、濱野さんと佐々木さんには熱の籠もったお話をしていただくことができました。ただ、話がどんどんと膨らんでいって(現場の混乱を補うこともあったかと思います)、そもそものソーシャルメディアとはなんぞやという対象読者を前提としているセミナーとしては内容が難しいものになってしまったかもしれません。もっとも、にこの点いついては、ソーシャルメディアで本を作る実践ということなので、後日、補講という形をとることなども検討できると思っています。

というように、課題は様々ありますが、大きく2つの問題を解決しなければならないようです。

1.フロアディレクターの役割を明確にする

様々な準備不足と現場の混乱は一重にこの問題にかかっていると思います。今回は、前回の音声が悪かったという点の反省を踏まえて、音声配信についてはかなり品質を高めることができたとは思いますが、そこに意識を集中しすぎてしまったため、肝心要の内容に行き届かない点が増えてしまいました。別にフロアディレクターという肩書きが必要というわけではなくて、当日現場を「仕切る」人がいないとグズグズになってしまうという良い例となりました。次回は必ずこういった事の無いようにします。

2.配信することを目的としない

そもそも配信技術がきちんと確保されているものであることは大前提として、その上で参加者や視聴者にとって、その時間が有意義なものになるかどうかは、そのイベント内容が最終的にどのようにまとまるのかということに直結していると思います。その点、今回のイベント自体でどのようなゴールを定めていたのか、かなり曖昧だったように思います。これはスタッフが配信することそのこと自体に重心を置き過ぎたためだと思います。

この前日に河野さんが行った配信では、直後に(翌日には)配信内容のまとめをブログに掲載されていましたが、その掲載スピード感も含めて、これこそがソーシャルメディアの実践だと思いました。

今回のイベントも出版としては異例のスピードで10月末から11月にかけては第1弾、第2弾の出版化を目指します。ここで面白い本に仕上げることで、今回の配信の失敗を取り返したいと思います。

posted by katsuki in 仕事 and have Comments (5)

面白いUstream配信番組を作りたい

3日連続で、イベントの配信や収録をします。まず昨晩はこちら。

事の経緯などは出演者のフジイさんのブログも参照してください。

8月19日 Eコマースについて喋ります(USTあり)|フジイユウジ::ドットネット

先週ブログでお伝えしたように、新生メディア事業部のサービスの一環として立ち上げようとしている配信、収録、販売サービスのテストも兼ねています。こういった機会は、いま自社のホームページに「ソーシャルメディア時代の編集プロダクション」という看板を掲げているので、その実践そしてサービス化のための貴重な機会だと考え貪欲に引き受けていく考えです。

フジイさんのブログにも書いてありますが、Twitterで盛り上がった勢いにのって開催するイベント配信だとしても、内輪受けのダラダラしたものを流さないという河野さんの指摘はまったくもってその通りだと思います。

普段、時間とお金をかけたTV番組ですら、ダラダラと見ているのに、そのどちらもかけていないものをわざわざ時間をとってみてくださるわけがない。なんと主催者の自己顕示欲を満たすがための番組の多いことでしょうか。誰も見てませんよ。

一方で自分たちの企画配信はこれだけ反響があるんだとばかりに「今日は何百人の方々に見ていただきました!」みたいな発言もよく見るのですが、それって本当に(真剣に)見ている人の数?と、マスメディアの視聴率追究とそれはどう違うのかという疑問を払拭することができません。視聴者は大いにこしたことはありませんが、単純に数が多ければいいわけでもないと、配信番組をやってみて実感しているところです。

なによりも、見てくださっている人に(たまたま見た人にも)、どれだけ親切な番組なのか、その視点を決して忘れることのないようにと。昨晩の配信を通じて考えました。気づいた点をまとめておきます。

1.そこに文脈はあるのか

どういった経緯でこの番組が配信されるに至ったのか、何が契機となっているのか、誰がどう発案してどのように議論が進んでいるのか、そういった文脈が、何を配信するかということ以前に大事だと感じました。ソーシャルメディアの番組は、テレビのように番組表があるわけではありません。いずれ認知されて定期番組になるように継続を意識することは大事だと思いますが、毎回それでは続かないと思います。単発の番組でも十分価値はあると思いますが、なぜ、いまこのような番組を配信しようとしているのか、それをきちんと説明しておくことが一番大事だと思います。

2.終了時間を決めているか

セミナーやイベントの開催に慣れている方にはごくごく当たり前のことですが、聞き手はいつ終わるともしれない話にはついていけません。また出演者がダラダラと話をしないようにするためにも、配信開始時間だけでなく、終了時間も明確にしておくことが大事だと思います。また、時間が決まれば、何をどれだけ話すのかも明確に絞らなければならないので、自ずと番組も編集されることになります。

3.映像ではなく音声が大事

映像配信なので、ついつい映像表現にこだわりがちです。以前にテレビ局が配信した番組もみました。テレビっぽいです。でもみんなテレビが見たいわけではないんですよね。これは対談に限ることではあるとは思いますが、映像表現を頑張るのではなく、音声の品質にこだわるべきだと思います。音の聞きにくいハイビジョンテレビを想像してみると容易に理解できると思います。音声のクリアな配信は、映像が鮮明でなくても臨場感が高まります。

4.おもてなし

音声が大事だとはいっても、映像が流れている以上画面の構成は大事だろうと思います。加えて、出演者にとっても事務所の片隅で一人話すならまだしも、雑然とした場所で話をしている様子をみたら、人はそれだけで「なんとなくやってるんだろうな」と感じると思います。また、出演者にとっても、これだけ準備されてるのだから、という気持ちを高める上でも場を作ることには意識をしたほうがいいと思いました。

あと、新調した機材や配信技術についてなどは、追って配信班の石川さんや榎本さんがブログに書くと思いますので、そちらもぜひ参照してもらいたいと思います。

taerui.com

ソーシャルセミナー事務局ブログ

対談番組のスタジオっぽく作ってみました

配信班の石川さんと榎本さん

新調した機材です

出演者スタジオ入り、打合せ中。

こんな感じで配信されました

さて、今夜は、弊社の企画でUstream配信のセミナー+出版企画の第2弾を実施します。昨日の経験を活かして、さらに品質を高めたいと思います。

今夜7時より。まだ席は若干残っています。Ustream配信もします。

第2回「集合知とアーキテクチャ」濱野智史

濱野智史1980年生まれ。株式会社日本技芸リサーチャー。慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科修士課程修了。専門は情報社会論。著書に『アーキテクチャの生態系』(NTT出版)、『ised 情報社会の倫理と設計 倫理篇/設計篇』(東浩紀氏との共著、河出書房新社)など。

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知見を共有すること(後編)

いま、デジカルのメディア事業部は、ようやく私がこういうことをやってみたかったということを実現できるところまでやってきました。

何よりも今一番実現したいことは、SEIHAサービスで新しいコミュニティを作ること、そのコミュニティにおいて、新たな手法で出版を実現することです。また、ちょっと脱線しますが、最近、完全に通う本屋が限定されています。店頭で新しい本に出会うという喜びが全くなくなった分けではありませんが、もう出会いはネット越しに、それもソーシャルフィルタリング越しになりつつあるのは間違いありません。そういう時代に、新たな本屋を本屋じゃない形で実現することができるのがSEIHAです。これはSEIHAの本質的なサービスとは違いますが、結果的に出版を実現できるプラットフォームだと確信していて、だからこそデジカルがやる意味があると強く感じています。あと、さっき書き忘れましたが、32booksはまだプロジェクトとして死んでません。生きてます。

閑話休題。それでSEIHAにあなた出版と、新しいサービス開発に邁進しているわけですが、何しろ私自身が未知の仕事の上に、未知のサービスを作っているわけですから、部員のみんなも全員そうです。毎日壁にぶつかり、先に道はあるのかないのか。けものみちを頼りに藪を切り開いている状況です。

ところで、こういった新しい事業を始めるには有能な人材が欠かせません。この場合、有能というのはエリートが欲しいということではなく(というか実際、エリートを採用して去年大失敗しました)、これから取り組む事業を面白いと感じて、その事業のある側面に関して、自ら貢献できると確信している人材が欲しいです。ある一部分で構わないのです。

その一部分を、僕は「単なる石工です」と職人仕事として卑下することはありません。「それでも、いまこんな素晴らしい大聖堂を建てているんです」と目を輝かせているかどうかが重要だと私は考えています。

河野さんと私の課題は、メディア事業部を創設すると決めた2年前から、この人材確保が最大のテーマです。それで、指導いただいてウェブメディアの仕事をちょっとずつ取り組み始めるのと同時にブログを真剣に書き始めました。そこで3年にわたって人材を集めて事業を立ち上げようと取り組んでいるので、私自身の覚悟は半端じゃないということは、徐々にわかって貰えているのかなぁとは思います。

ここ1年ぐらいそういう思いでブログを続けていたら、少し人が集まるようになってきたとはいえ、まだまだ物足りないものを感じていました。それは例えばデザイナーに「なりたい人」がやってきても、もっと新しいデザインを「やりたい人」がこないという具合に。

このように、求めている人材像と応募してくる人材のギャップを埋める何かが足りないと感じていましたが、ここに来てその足りないものが何なのか、ようやく明確にわかってきました。

それは現場のスタッフの実情が見える社員ブログです。

いまある会社に社長ブログが存在していたとして、そこに存在する社員ブログが、その社長ブログの内容を追随したり、はたまたあまり更新されなかったりといったことでは、「社長は何か言っているようだけれども、果たして今、その現場でそれが成し遂げられようとしているのか」ということが読み手には伝わりません。それは新しく加わろうとしている人にとっても「何を持って貢献すればいいのか」が見えないということでもあります。

そういった視点で、他社の社員ブログなどを見ていると、非常に上手く運営されている会社がいくつかありました。そして、それらの社員ブログには共通して、自分たちが経験したことを体系的にとりまとめ、多くの読者と積極的に共有しようという姿勢に基づいて運営されていることに気づきました。

ウノウラボ Unoh Labs
http://labs.unoh.net/

livedoor ディレクターブログ – ライブドアブログ
http://blog.livedoor.jp/ld_directors/

少なくとも優秀なスタッフであるということを考えながら(もしくは演出して)書いているように見えるわけですが、RTされたりはてブされたりするエントリーをたくさん書いている社員ブログの会社は、おしなべて技術力が高いように受け止められると思います。

ここで私が感じたことは、優秀な社員がいるから素晴らしいブログが書けるのではなく、何を書くのか編集方針を明確にしてブログを書き、発信し続けることで、在籍している社員が優秀になっていく(であろう)ということです。そう言った意味で、これからの社員ブログは、現場で得られた知見を共有するように書かなければなりません。

社長が先行きを示して、そして社員が現状を絶えずまとめ続けるといった、立体的な構造を自社サイト内で構築できたときに、その会社のホームページは初めて外部と真摯な対話を成立させることができ、ソーシャルメディアとして存在することが許されるはずです。そして、そこに生まれた「場」を介在して、然るべき人材が適度な新陳代謝を繰り返しながら、徐々に会社の組織を強めていくように集まってくるのではないかと考えています。

話は飛びますが、そういった文脈でこれから自社ホームページを見直していくのですが、ソーシャルメディアとして成立させていくためには、人材募集のための媒体もまたソーシャルメディアとして成立しているものを選ぶ必要があります。今日は、その最先端を実現しようとしている東京仕事百貨の中村さんとお話することができて、今日このように長々と書いたブログをまとめることができました。

これから8月後半、社長として人材募集に全力投入します。

posted by katsuki in 仕事 and have Comments (6)

知見を共有すること(前編)

掲題のエントリーを書こうと書き始めたらいつものように前置きが長くなってしまったので分割しました。デジカルに興味がない方は、本題である(後編)だけを読んでください。

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事業は最初の四半期に目標を達成できなかったら、永遠に目標を達成できません。そういった思いを胸に、昨日、メディア事業部は今8期より体制を整えて、新社長である私を含めてまず5名体制で進むことにしました。

大西くん、玉造くんは、SEIHA。今月末に第1弾の攻城団、引き続き第2弾、3弾をこの四半期に立ち上げてもらいます。まず素晴らしいものを作り上げること、そしてお客様に買っていただき使ってもらうこと、この2つに集中します。この2つが達成できなかったらSEIHAに未来はありません。

新たに榎本さん、石川さんには、あなた出版のメディアサービス部門を担当してもらうことにしました。具体的には、すでに始めているソーシャルメディアセミナーと、10月にもオープンを予定している、あなた出版社ストアの特別店舗「経営者.jp」コンテンツ販売サイトを中心に、セミナーやイベントの収録、収録イベントのテキスト化、書籍化、デジタルコンテンツ化などの編集サービスができるようにしたいと考えています。

榎本さん、石川さんの二人とも、様々なイベントでの裏方実績が多く、榎本さんはイベントコンテンツのテキスト化(書籍化)、石川さんはサウンドのプロということもあって、何よりも二人の顔の広いことに驚く毎日ですが、この二人がタッグを組んだらかなり面白いことになりそうだと感じています。実際、いまは来週の本番に向けて新しい機材調達を進めているのですが、リーズナブルにプロ仕様の環境を整えることができつつあります。この先、セミナーコンテンツや配信コンテンツの再編集、販売というサービスは一定の需要があると考えていて、単に収録出張しますというサービスではない、そうそうそうして欲しかったというような痒いところに手が届くサービスを提供したいと考えています。

あなた出版のオリジナル企画もいま仕込んでいます。一つは、先日名古屋で参加したジオメディアサミット。こちらに関連した書籍をあなた出版社で企画して販売することも考えていて、さっそく来週関係者の方にお会いして企画を進めることになっています。また、内容は公表できませんが、榎本さんには、定価10,000円の本を1,000部限定で販売しようと思っています。どちらもこの四半期もしくは年内に実現したいです。

そのあなた出版社では、現在、書籍第2弾として、アサイーベリーの小冊子を作って販売しています。これは予め見込客を確保した上での販売だったのですが、企画した萩原くんの目論見があたって、現在毎日300〜400冊ぐらい売れています。ハッキリって間に合わせのショッピングサイトで、河野さんには叱られたのですが、それでも売れるものは売れるということを証明してくれていて、ここは思い切って見切り発車でも正解だったと思っています(グズグズしているSEIHAチームは見習って欲しいな)。

毎日たくさんのお客さんから注文をいただいて捌いているので、古屋さんも販売管理のオペレーションを一気に効率化して習得できるし、サイトのどこがダメなのかも(エラーも含めて)よくわかるしで、次に予定している販売サイトの生きた教科書となっています。

このように、いろいろなことをやっています。いや、やらざるを得ないとも言えます。そして、課題は実践した後にどうするか、ということです。

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年商5億円の壁、破りますよ。

これからウェブメディア周辺の人材をどんどん増やしていくので、そのためにもデジカルの将来のビジョンをどんどん書いて行きますが、ビジョンなどというと、日本社会の社会構造転換を目指したり、人類社会の明るい未来を語ったところで、そんなのは零細企業の社長がどんなに立派に語ったところで嘘っぱちなので、先般も語ったとおり、サービスを提供して収益を上げ、きっちり納税する。それが社会貢献に他ならないと考えて、そして毎年社員が昇給できて、この先10年以上、ウェブメディアの企画運営で楽しく儲かる会社を作るというのがクッキリハッキリ見えているいまの会社のビジョンです。

そんなことを考えているときに店頭で見つけた一冊。

年商5億円の「壁」のやぶり方
年商5億円の「壁」のやぶり方 坂本 桂一

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stars自らの能力を振り返るきっかけに。
stars個人経営の壁を打ち破るために
stars経営者としての役割
stars事業の「壁」の向こうを想像すること

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さすがクロスメディアパブリッシングの小早川さん、中小零細企業社長の心を掴んで離しませんね。先週の夜、ジュンク堂で買って、そのまま8階の喫茶コーナーで1時間。読み終えました。

読んでいて笑みがこぼれましたよ。なぜって?書いてあること全部、あ、それわかる! そして、そのやり方だったら、こうやればいいんだ!ってすぐに実効策が頭に浮かんだから。

マネジメントって泥臭い仕事ですね。最近、その泥臭さが本当にたまらないほど面白いと感じます。いま、社長として考えていることは、部下である社員との和合ですが、そもそも、部下と思って貰えていないというところからスタートです。それで、部下というからには、何をどうするべきなのか、その責任範囲を極めて明確に示して、仕事をどんどんと任せていかなければなりません。それを伝えなければなりませんが、そう簡単には伝わりません。

また、任せるからといって、丸投げではなく、細かなところはどんどんとツッコミを入れていきますが、ちゃんと収益を上げている人には何もいいません。どんどん楽しく仕事をして欲しいと思っています。儲けるということは、自分の信者を作るということだから、その人は成すべきことをしっかりとやっているというわけです。

それで結局、社長のやるべきことってのは、儲かってても損してても、二十四時間仕事のことを考えて、いつも会社の収益発展に繫がることを愚直に実行してもらえるように、徹底的に社員全員とコミュニケーションとること、それにつきるようです。かの松下幸之助翁も、その点、社長は少し哀れと思われるぐらいがちょうど良いと言っていました。

これから優秀な人をどんどん入れる予定です。そうなってくると私の哀れ度はさらに増すであろうと予測されますが、それもまた楽しそうだなと思っています。しっかり地に足付けて5億円突破するので。

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